彼の愛は不透明◆◆若頭からの愛は深く、底が見えない…沼愛◆◆ 【完結】

まぁ

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業が深く罪深い 10

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「澤井組長、悠仁です」
‘若、ご無事で良かったです。今回は声を掛けて頂きありがとうございます’
「急なことに協力して頂き感謝する。こちらから県警への話は通ってるが、澤井の懇意にしてる刑事へも連絡しておいて欲しい」
‘はい、すでに耳には入れてます。薬を取り締まっても準構成員を差し出されるばかりだったらしく‘潰れてくれるなら、どうぞ’という感じで感謝してましたよ。若いのへ薬を捌いてたようで’
「そうか。貸金業は澤井では正規で扱うな?」
‘もちろんです。うちはきちんと登録申請をしてるれっきとした会社ですから。リストを頂いて、ややこしい奴は捨てますが仕事になりそうな奴だけ引き受けたい’
「了承した。一人、中山舞花という女…金額は大きくないと思うが必ず引き受けてくれ」
‘中山舞花、ですね。承知しました、必ず最後まで’
「頼む。では澤井組長、15人お願いします。須藤からも15人、2時突入です」
‘はい、15人と2時、どちらも承知いたしました、若’
「組が留守にならないように、屋敷もしっかり固めて下さい。では」
‘では2時にお会いしましょう’
「澤井組長自ら?」
‘はい、親の須藤の若へ仕掛けられたのですから当然です。失礼致します’

潰した組への借金がある者のリストから澤井が‘会社を引き継いだ’と債務者に連絡する。これまでは悪徳業者で違法金利だったが、澤井はきちんと県知事に登録申請して法定内の金利で営業している会社だから安心して取引を続けましょう、という感じで返済を促すのだ。そこで中山だけは逃すなと指示した。

「悠仁、目黒さんもオーケーだ」
「ありがとうございます、親父」
「「「「失礼しますっ」」」」

俺が頭を下げたところで、先頭車両に乗っていた4人が入って来た。
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