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業が深く罪深い 2

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駐車場にはやっぱりすでに6人がいて

「こんばんは」

ペコリ…一度の挨拶ではすまない…もう運転席にいる人と車の前後に立つ人がいて、あっちもこっちもペコリ…ペコリ…のあと、車に乗ろうと思うと、うさが一人を運転席から降ろした。

「あれを、おーぼー…って言うんでしょ?」
「ぶっ…玖未ちゃん、棒読みで言うとめちゃくちゃ横暴に聞こえるな」

こうしていつも通りに出掛けたんだけれど

「チッ…」

前の野沢さんと運転してる右京がちょっとキョロキョロ視線を動かし始めると、しばらくして悠仁が舌打ちを響かせた。何かあったんだな…と思って静かに前だけを向いていると

「野沢、玖未は大丈夫だ。しっかり落ち着いて前、向いてる。指示出せ。聞こえてもいい」
「はい」

野沢さんの手元は見えないけれど、前と後ろの車に電話を繋いだのだとすぐにわかった。

「あのハ○ー、完全に付いてます。これだけの車の通りがあるところで仕掛けてくるとは考えにくいですが、ホテルに向かわず念のためこのまま本線だけを進んでください。2台ほど応援呼びます」
‘承知’

と聞こえたのは前からだろう。

‘これ姫ちゃんに聞こえてる?’
「はい。若の了承済みです」
‘若、いいんだね?’
「ああ、何だ?」
‘さっきちょっと車が前後した時に見えた運転席の奴、桜龍神のナンバー1、リュウって奴だと思う。助手席のは知らない。一昨日、ナンバー2とナンバー3は捕まってる’
「なるほど…須藤は関係ないのですが、おかしな逆恨みでしょうか?」
「普通はこんな通りでは仕掛けないが、桜龍神…薬してんだろ?読めねぇぞ」

悠仁は繋いだ私の手の甲をゆっくりと撫でながら静かに言った。

「私は大丈夫だよ、悠仁」

静かにそう口にしたあと、スピーカーに聞こえるようにはっきりと言った。

「私は大丈夫だからね、みんな」

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