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業が深く罪深い 1
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それから5日、大西休みが最終日という状態だが、由佐も問題なく玖未のペースで付いている。
「悠仁…後ろいい?」
「ん」
マンションの上で着替える玖未は、黒のワイドパンツとセットのカットソーのファスナーを上げるように俺に背を向けた。
「ん、俺も」
「ん」
そう言うと玖未が俺のシャツのボタンを閉める。そして玖未の腰を抱いて階段を降りると
「やっぱり黒い二人だ…行ける?」
由佐の声を聞きながら、下のソファーで俺たちを待っていた他の3人も立ち上がった。
「玖未ちゃん、デート楽しんで。行こうか?」
「ん」
今日金曜日の夜は、ホテルのイタリアン…以前女とも行ったレストランで玖未と二人でディナーデートだ。その前に、ホテルのショップへも立ち寄ることにしている。あのホテルには高級スイーツからホテルライフを思わせるリネン類やバスグッズを扱うショップがある。そこで買い物デート後のディナーデートだ。
「…あれ、何のじゃんけん?」
俺たちと野沢、右京は玄関に来たのに、後ろでじゃんけんをしている由佐と津川を不思議そうに玖未が振り返った。
「運転するのが誰かってことだろ」
「…何で必死…あ、うさの勝ち…」
必死な二人を見ながら吐き出す玖未の声がフラット過ぎて可笑しい。玖未が俺と車に乗るから後ろの車をどっちが運転するかだろうが…
「もう。誰かがハンドル握ってるんじゃないですか?」
俺の心を読んだような野沢の声が由佐と津川を固まらせた。
「固まるとこ…?いつも6人くらいは先に車にいてくれるよね?」
「ん、玖未があってる」
「悠仁…後ろいい?」
「ん」
マンションの上で着替える玖未は、黒のワイドパンツとセットのカットソーのファスナーを上げるように俺に背を向けた。
「ん、俺も」
「ん」
そう言うと玖未が俺のシャツのボタンを閉める。そして玖未の腰を抱いて階段を降りると
「やっぱり黒い二人だ…行ける?」
由佐の声を聞きながら、下のソファーで俺たちを待っていた他の3人も立ち上がった。
「玖未ちゃん、デート楽しんで。行こうか?」
「ん」
今日金曜日の夜は、ホテルのイタリアン…以前女とも行ったレストランで玖未と二人でディナーデートだ。その前に、ホテルのショップへも立ち寄ることにしている。あのホテルには高級スイーツからホテルライフを思わせるリネン類やバスグッズを扱うショップがある。そこで買い物デート後のディナーデートだ。
「…あれ、何のじゃんけん?」
俺たちと野沢、右京は玄関に来たのに、後ろでじゃんけんをしている由佐と津川を不思議そうに玖未が振り返った。
「運転するのが誰かってことだろ」
「…何で必死…あ、うさの勝ち…」
必死な二人を見ながら吐き出す玖未の声がフラット過ぎて可笑しい。玖未が俺と車に乗るから後ろの車をどっちが運転するかだろうが…
「もう。誰かがハンドル握ってるんじゃないですか?」
俺の心を読んだような野沢の声が由佐と津川を固まらせた。
「固まるとこ…?いつも6人くらいは先に車にいてくれるよね?」
「ん、玖未があってる」
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