彼の愛は不透明◆◆若頭からの愛は深く、底が見えない…沼愛◆◆ 【完結】

まぁ

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組と会社そして家 12

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おにぎりを握り続けていると

「ただいま~姫ちゃん。お土産あげる」

と、うさが帰って来た。

「お土産…?ちょっと…もうここ終わるから待って」
「たくさん握ったねぇ。1個いい?」

また食べるの?とは思ったが、たくさんあるので、コクン…

「夏にぴったりの塩しっかりめだな…うん…うん…梅干しと鰹節?ダブル?美味し…」

コクン…梅おかかおにぎり、めんつゆを絡ませさらにゴマに汁気を吸わせたおかかと、梅干しを入れたおにぎりはゲンさんが作ってくれて以来お気に入りの組み合わせだ。

「ここ、もういいの?」
「少しこのまま。冷めたら1個ずつラップするの」
「その時手伝う。お土産は…これ、ジャーン」
「…バジル?」
「さすが姫ちゃん。育てる手間がないくらいもう育って収穫期。でも9月末までくらいはずっと収穫できるって」

うさはバジルの苗…苗と言うには大きい木?の植え木鉢の後ろにあった説明書を私に見せてくれた。

‘スイートバジル。日光が好きなので日当たりで栽培し水やりを忘れなければ追肥等しなくてもしっかり育ちます。1年草なので冬には枯れてしまいますが、霜に当てなければ比較的長く楽しむことができます’

「使えそう?」
「ん、すごく」

朝のトマトの簡易サラダにもこのフレッシュバジルがあれば、急にちゃんとしたイタリアンサラダになるもの。

「ありがとう、うさ。マンションに持って帰っていい?」
「いいよ。ここの人数分を一気に収穫したら光合成出来なくなるからな。マンションで使って」
「マンション…バーベキューって言ってたよ?うさもって…」
「マジ?聞いてないよぉ。いつだろ?」
「さあ…?」
「えぇ?電話、電話…と」
「…悠仁たちお仕事中だから夜に聞けば?」
「はぃ…待ちます…シュン…」

やっぱり少々面倒なことには変わりないけれど大丈夫…うさも須藤が大好きな須藤の家族だね。
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