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組と会社そして家 8
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「じゃあだな、クミ。午後の予定はここにいるか?」
「いる」
「それなら、ちょっとさっき聞かれてた仕事する」
「…遠い食堂に行った時だね…大丈夫。出ないから」
「では、私は手の空いた者を集めて武道場へ。玖未さん、GPSを切らないことと、出る時にはいつでも遠慮なく連絡入れて下さい」
「ん」
津川さんと大西さんがそう言うと
「オレがいるから、姫ちゃんはオレを使えばいいよ」
「…うさは暇なの?」
「暇」
「……お父さん…それはいいの?」
うさが謎だ。
「玖未、由佐は特殊な仕事をしている。そうだな…須藤に向けての悪意や害を全国でパトロールすると言えばいいか?そういう仕事。だから組からの指示で動くのは1割くらい。あとの9割は由佐自身が必要だと思えば24時間休みなく何日も働くし、合間に1週間休むこともある。それでいいんだ」
「うさ…すごいの?」
今度は悠仁に聞く。
「知能指数が高いな」
「…頭がいいってこと?」
「ん」
「…」
「どうした?」
「…うさの印象が…目の前にいるのに分からない…」
「ああ…玖未が正解だ。気にするな」
「玖未さんが些細なことに気づいてるってことです。由佐は親父が言われたようにパトロールする間というのは印象が強く残らない方が都合がいい。強烈な印象のようでも、話し方のテンポや表情の作り方がコロコロ変わるので、あとで‘どんな奴だった?’と聞かれても答えられないように印象操作、印象付けするのが由佐です」
野沢さんの説明は、理解するほど怖いこと言っているんじゃないの?と考えながらオレンジの皮を裏向けると
「わっ…」
「ごめん…うさ」
「オレンジ目薬だよぉ」
「…わざとじゃないけど…ごめん」
「当たり前だよ、姫ちゃん。わざとだったらスゴ技認定」
Tシャツで目にかかったオレンジ果汁を拭くうさは…頭はいいけど反射神経が悪い?さっと目を閉じてよ…
「いる」
「それなら、ちょっとさっき聞かれてた仕事する」
「…遠い食堂に行った時だね…大丈夫。出ないから」
「では、私は手の空いた者を集めて武道場へ。玖未さん、GPSを切らないことと、出る時にはいつでも遠慮なく連絡入れて下さい」
「ん」
津川さんと大西さんがそう言うと
「オレがいるから、姫ちゃんはオレを使えばいいよ」
「…うさは暇なの?」
「暇」
「……お父さん…それはいいの?」
うさが謎だ。
「玖未、由佐は特殊な仕事をしている。そうだな…須藤に向けての悪意や害を全国でパトロールすると言えばいいか?そういう仕事。だから組からの指示で動くのは1割くらい。あとの9割は由佐自身が必要だと思えば24時間休みなく何日も働くし、合間に1週間休むこともある。それでいいんだ」
「うさ…すごいの?」
今度は悠仁に聞く。
「知能指数が高いな」
「…頭がいいってこと?」
「ん」
「…」
「どうした?」
「…うさの印象が…目の前にいるのに分からない…」
「ああ…玖未が正解だ。気にするな」
「玖未さんが些細なことに気づいてるってことです。由佐は親父が言われたようにパトロールする間というのは印象が強く残らない方が都合がいい。強烈な印象のようでも、話し方のテンポや表情の作り方がコロコロ変わるので、あとで‘どんな奴だった?’と聞かれても答えられないように印象操作、印象付けするのが由佐です」
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「ごめん…うさ」
「オレンジ目薬だよぉ」
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「当たり前だよ、姫ちゃん。わざとだったらスゴ技認定」
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