彼の愛は不透明◆◆若頭からの愛は深く、底が見えない…沼愛◆◆ 【完結】

まぁ

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プロテクション 5

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‘カルパッチョ、写真頼む’
‘津川と大西はマンションだから分けてやれ’

さっき出掛けたばかりの悠仁からメッセージが来て

‘両方わかった’

と返しておく。

カルパッチョのお裾分けは思いも付かなかった。

悠仁は何の用事がなくても電話してきたり、メッセージを送ってくるけれど…こうしていろいろ教えてもくれる。

彼は昨日のうちにシャンパンと白ワインを冷やし、赤ワインを私に分かるように出しておいてくれた。自分が参加するわけではないのに…完璧だ…彼のような人のことを完璧と言うのだろう。それって悠仁は疲れないのかな?

私は彼が与えてくれた部屋や物に囲まれて、そして人だって彼がいるからこそ…全部大切にしないといけない。ピッ…

‘玖未…もう寂しくなったか?’
「悠仁」
‘ん?’
「…私は…大切にしたいと思う…悠仁が与えてくれた環境の全てを…人ももちろん大切に…」
‘してる。出来てる’
「うん…ありがと、悠仁…それだけだよ」
‘ん。嬉しい電話だ’
「ちょっとね…何だか‘幸せ’ってこんなのかなって…思っちゃったりして…知らない感覚だけど、たぶん…きっと、って思う」
‘そうか…まだ幸せの入口だ、玖未。ここからどっぷり浸かってくれ’
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