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プロテクション 4
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「玖未さん、急に女子会など…妹が申し訳ありません」
「…初めて」
「初めての女子会メンバーが濃いねぇ、玖未ちゃん」
朝、俺を迎えに来た野沢と右京が玖未に声を掛ける。
大西と津川も、玖未の買い物の都合を聞きに上がって来た。
「姉も何だか楽しみにしてます…玖未さんにはお付き合い頂くことに…」
「松下さん、お仕事のあとだって」
「はい」
「クミ、このマンションでの女子会なんだ。酔っ払って寝てしまおうが帰り道の心配はないからな。お姉さま方と存分に楽しめ。買い物は?」
「小さい方…カルパッチョの魚を買う」
「じゃあ、1時間後くらいじゃないと早すぎだな。もう一度迎えに来る」
「お願いします」
大西と津川が一旦玄関から出た。そして
「玖未、いつでも連絡入れろよ?行ってくる」
「ん…いってらっしゃい」
チュッと唇を重ねてから玄関を出てドアが閉まると、そのまま待っていた大西と津川が
「若、私たちはここから参加で…」
「必ず、由佐の話は聞かせてもらいます」
と頭を下げた。
「玖未がここだからな…部屋で繋いでくれ。悪いな」
「いえ、責務は心得てますので」
「…初めて」
「初めての女子会メンバーが濃いねぇ、玖未ちゃん」
朝、俺を迎えに来た野沢と右京が玖未に声を掛ける。
大西と津川も、玖未の買い物の都合を聞きに上がって来た。
「姉も何だか楽しみにしてます…玖未さんにはお付き合い頂くことに…」
「松下さん、お仕事のあとだって」
「はい」
「クミ、このマンションでの女子会なんだ。酔っ払って寝てしまおうが帰り道の心配はないからな。お姉さま方と存分に楽しめ。買い物は?」
「小さい方…カルパッチョの魚を買う」
「じゃあ、1時間後くらいじゃないと早すぎだな。もう一度迎えに来る」
「お願いします」
大西と津川が一旦玄関から出た。そして
「玖未、いつでも連絡入れろよ?行ってくる」
「ん…いってらっしゃい」
チュッと唇を重ねてから玄関を出てドアが閉まると、そのまま待っていた大西と津川が
「若、私たちはここから参加で…」
「必ず、由佐の話は聞かせてもらいます」
と頭を下げた。
「玖未がここだからな…部屋で繋いでくれ。悪いな」
「いえ、責務は心得てますので」
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