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光と影 10
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「ほ…」
「若、玖未ちゃん」
本間さんへ声を掛けようとしたけれど、私の後ろで自動ドアの音がして彼はそちらへ声を掛けた。
「舞花…お待たせしてごめんね」
バシャッバシャッ…という水音や人の話し声が、屋内プール特有のバリアの張られたように耳に入る中で、普通の夏服のような玖未が私に謝ってきた。
「あっちぃ…玖未、これいらねぇな」
須藤さんが玖未の羽織っている薄いドレスを脱がせるのが…二人ともエロい雰囲気で驚いた。
「須藤さん、今日はありがとうございます」
「ちょっと待ってください。中山さん、若に先日ご馳走になったお礼は?それに玖未ちゃんが先にアンタに声掛けてんだけど?」
え?本間さん…どうしたの?口調が…と思ったけれど玖未を見てもいつものつまんない表情だ。っと…すぐ後ろに立つ、この前も見たメガネの秘書さんが…え?黒い半袖Tシャツから見える左腕…すごい刺青なんですけど?
「若、玖未さん、奥へ進んで下さい。入り口がつかえています」
須藤さんは玖未の服を左手で掴んだまま右手で玖未の腰を抱く。
二人の黒いタンクトップがピチッとして外国映画みたいだと思ったとき、奥へ進み始めた須藤さんの背中にもタンクトップから刺青が大きく覗き、それに続く本間さんの背中にも一面の刺青があった。
「若の招待です。どうぞ、奥へ…中山舞花さん」
メガネの人がぐるりと刺青のある腕で奥を指し示した。
「若、玖未ちゃん」
本間さんへ声を掛けようとしたけれど、私の後ろで自動ドアの音がして彼はそちらへ声を掛けた。
「舞花…お待たせしてごめんね」
バシャッバシャッ…という水音や人の話し声が、屋内プール特有のバリアの張られたように耳に入る中で、普通の夏服のような玖未が私に謝ってきた。
「あっちぃ…玖未、これいらねぇな」
須藤さんが玖未の羽織っている薄いドレスを脱がせるのが…二人ともエロい雰囲気で驚いた。
「須藤さん、今日はありがとうございます」
「ちょっと待ってください。中山さん、若に先日ご馳走になったお礼は?それに玖未ちゃんが先にアンタに声掛けてんだけど?」
え?本間さん…どうしたの?口調が…と思ったけれど玖未を見てもいつものつまんない表情だ。っと…すぐ後ろに立つ、この前も見たメガネの秘書さんが…え?黒い半袖Tシャツから見える左腕…すごい刺青なんですけど?
「若、玖未さん、奥へ進んで下さい。入り口がつかえています」
須藤さんは玖未の服を左手で掴んだまま右手で玖未の腰を抱く。
二人の黒いタンクトップがピチッとして外国映画みたいだと思ったとき、奥へ進み始めた須藤さんの背中にもタンクトップから刺青が大きく覗き、それに続く本間さんの背中にも一面の刺青があった。
「若の招待です。どうぞ、奥へ…中山舞花さん」
メガネの人がぐるりと刺青のある腕で奥を指し示した。
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