彼の愛は不透明◆◆若頭からの愛は深く、底が見えない…沼愛◆◆ 【完結】

光と影 5

「プール？泳げないよ？…水、怖いもん…見てるだけだよ」
「怖い水に入らなくていい。毎回子どもまで来ているから、ぷかぷか浮いてるだけでも水がかかって怖いだろうからな」

そう言って悠仁が出したのは

「タンクトップ？」
「ん」

黒の…名前は知らないけれど肩甲骨が出る形のタンクトップだ。

「俺がこっちだな」
「はい。全く同じデザインですが、レディースのこちらのタンクトップにはカップがついております」
「ん。玖未はプールサイドで飲み食いして、足だけ温水に浸かって参加だ」
「それなら出来る」
「俺と揃いだ。下はこのデニムのショートパンツでいいか？」
「…」

下着並みに短いですね…

「その上から、このビーチカバーアップを羽織って頂きますとホテル内も歩いて頂けます」

なるほど…プールではみんな水着なんだもんね。その他はこのビーチ何とかって言った前開きワンピースみたいなのを着るんだね。

「あとはサンダル、こちらもお二人お揃いでご用意させて頂きました」
「これでいいか？」
「うん、ありがとう」

こうして私と悠仁は体のラインに‘ピチピチぴったりの黒タンク’でプール参加となった。

続けて他のフロアで買い物と言われたけれど、もういらない。

「ちょっとお腹へった」
「もう昼を過ぎてんな」

何とかこれ以上の百貨店は回避してホテルへ向かうことに成功した。