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有りのままのリアル 5
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「…大西さんと津川さんは…もう、大丈夫…分かってる…」
「何より嬉しいですね…ありがとうございます、玖未さん」
大西さんがそう言う間に左側から伸びて来た手に私は少し頭を引いたけれど、その手はお構いなしに私の頭をガシッと捕らえ、両手でわしゃわしゃ、ぐちゃぐちゃ…怒りたくなるほどぐちゃぐちゃに強く私の頭を撫でた。
「津川、玖未が怒ってんぞ」
「大丈夫です。で?クミは何を考えてたんだ?うまい飯食いながら、辛気くさい顔してんじゃねぇ。吐け」
至近距離のヤクザ顔にも慣れたな…
「津川、若の大切な女性に対する言動を少々考えてもらわないと、後ろで若いのが混乱してます」
次郎が津川さんに言う…私は気にならないけれどそういうもの?
「…津川さんは…最初からこんなのだよ。ずっと偉そう口調…だけど私は気にならないし…一番最初に‘身命を賭してお守り致します’って…見たことないくらいのお辞儀してた…身命を賭して、の意味が分からないような私にだよ。どんな口調でも絶対にご機嫌取りも…お世辞も嘘も言わないから…大丈夫。偽りや飾った言動より…信じられることが大事…デス…」
はぁ…
「クミ…めちゃくちゃいいこと言いながら最後疲れんなよ。まあ、これまでに聞かないくらいの長文だから誉めてやる。100点満点だな」
「…たったの100点…」
「あぁぁ?100点が満点なら100点しかしょうがねぇだろ?」
「野沢さんは120点満点くれたことある…」
「おまっ…ちょいちょい失礼だよな」
私と津川さんのやり取りを聞いて、もう誰も津川さんに言動を改めろとは言わなくなった。
「何より嬉しいですね…ありがとうございます、玖未さん」
大西さんがそう言う間に左側から伸びて来た手に私は少し頭を引いたけれど、その手はお構いなしに私の頭をガシッと捕らえ、両手でわしゃわしゃ、ぐちゃぐちゃ…怒りたくなるほどぐちゃぐちゃに強く私の頭を撫でた。
「津川、玖未が怒ってんぞ」
「大丈夫です。で?クミは何を考えてたんだ?うまい飯食いながら、辛気くさい顔してんじゃねぇ。吐け」
至近距離のヤクザ顔にも慣れたな…
「津川、若の大切な女性に対する言動を少々考えてもらわないと、後ろで若いのが混乱してます」
次郎が津川さんに言う…私は気にならないけれどそういうもの?
「…津川さんは…最初からこんなのだよ。ずっと偉そう口調…だけど私は気にならないし…一番最初に‘身命を賭してお守り致します’って…見たことないくらいのお辞儀してた…身命を賭して、の意味が分からないような私にだよ。どんな口調でも絶対にご機嫌取りも…お世辞も嘘も言わないから…大丈夫。偽りや飾った言動より…信じられることが大事…デス…」
はぁ…
「クミ…めちゃくちゃいいこと言いながら最後疲れんなよ。まあ、これまでに聞かないくらいの長文だから誉めてやる。100点満点だな」
「…たったの100点…」
「あぁぁ?100点が満点なら100点しかしょうがねぇだろ?」
「野沢さんは120点満点くれたことある…」
「おまっ…ちょいちょい失礼だよな」
私と津川さんのやり取りを聞いて、もう誰も津川さんに言動を改めろとは言わなくなった。
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