彼の愛は不透明◆◆若頭からの愛は深く、底が見えない…沼愛◆◆ 【完結】

まぁ

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感情、知性の複合体 18

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「さっきから居酒屋や食堂を小バカにした音色を感じるけれど、そういうの止めた方がいいよ、中山さん。世界中にそういう店はたくさんあって、そういう店が人気で、そういう店がなければ生活も何もかも回らない。こういう高級店が無くても困らないけれど。だから世界中の人を敵に回す発言は慎んだ方がいいと思う」

なるほど…右京…私は気にならなかったけれど、そう聞くと居酒屋や食堂に‘庶民’‘大衆’ってわざわざ付けるのが馬鹿にしたように聞こえたのかな?

「小バカになんてしてませんよ?私もよく行きますから」
「そうなんだ。でも俺にはそう聞こえた時点で、距離を置きたくなりますね。俺と価値観と感性が全く異なる人種だと明らかなので」

そう言った右京は

「俺がキミと付き合うとかデートとかあり得ないけれど、玖未ちゃんの友達だからね…おかわり、どうぞ。それとも次のワインにしますか?」

シャンパンボトルを舞花に見せて…わっ…ここで繁華街のお姉さんたちの言うキラースマイルだよ…

「お食事中、失礼致します。須藤様、1ヶ月後の手配はわたくしの方で完了しました。スタッフ一同、皆様のお越しをお待ち致しております」
「支配人、世話になるがよろしく頼む」
「かしこまりました」

キラースマイルからの支配人登場、次のお料理と白ワイン…私は大忙しだよ、悠仁。そう思ってチラッと彼を見ると、チュッ…こめかみに唇が降ってきた。

ちょっと待って…舞花の手が震えてない?フォークが折れそうなんだけど…白い指先、大丈夫?

「中山さんも1ヶ月後の集まりにどうぞお越しください。このホテルのプールを貸し切り予約しましたので。温水の快適なプールですよ、ぜひ。私と玖未ももちろん参加します」

えぇ?今度は悠仁の口からプール貸し切り発言…さらに私の頭は大忙しになる。
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