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感情、知性の複合体 6
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「大人だな。子どもは理由が分からず不安定になったり泣くだけ。玖未は何を怖いと感じたか誰が聞いても分かるように言葉に出来た。怖いと言いながらも自分の気持ちをきちんと理解して受け止められている。強い大人だ…俺はもっともっと子どもでいいと思っている…どんな玖未でも愛している…それなのに玖未がどんどん成長してる」
「…悠仁がいるから」
「一番嬉しい言葉だ」
「私の言葉…機能してるね」
「すげぇ力を持って機能してるぞ。俺だけでなく、ここの皆に伝わってる」
「…人との関係を保つ機能…そう言ってたね」
「ん。玖未は人の言葉を受け入れて、自分のものにすることに優れている。すぐに言葉が返って来なくても、ちゃんと受け止めていることが次の行動で分かる。俺は玖未のそこを尊敬する」
「ありがと…なんかね…怖いのも…生きてるってことだって…それだけだって思えてきた」
「ん」
「夜に眠れて、美味しくご飯が食べられて、悠仁がいて…幸せと感じると怖いけど…私はそうやって生きていくんだね…」
23年間当たり前でなかったことが急に当たり前にはならないもの…これでいいんだ。
悠仁の唇を顔中に受けながら、クスクスとそう思えた。
「スーパーはどちらへ?」
「大きい方、お願いします」
「はい。もう出られますか?」
コクン…
大西さんと部屋を出ると後ろでカチャ、カチャンとロック音がする。
最初はカチャっと一度で終わらない音にびっくりして立ち止まって振り向いていたのだが、毎日灰谷兄妹のところへ降りるうちに、もうすっかり慣れた。
悠仁が言ったように‘この部屋の住人’になってきているんだね。
「…悠仁がいるから」
「一番嬉しい言葉だ」
「私の言葉…機能してるね」
「すげぇ力を持って機能してるぞ。俺だけでなく、ここの皆に伝わってる」
「…人との関係を保つ機能…そう言ってたね」
「ん。玖未は人の言葉を受け入れて、自分のものにすることに優れている。すぐに言葉が返って来なくても、ちゃんと受け止めていることが次の行動で分かる。俺は玖未のそこを尊敬する」
「ありがと…なんかね…怖いのも…生きてるってことだって…それだけだって思えてきた」
「ん」
「夜に眠れて、美味しくご飯が食べられて、悠仁がいて…幸せと感じると怖いけど…私はそうやって生きていくんだね…」
23年間当たり前でなかったことが急に当たり前にはならないもの…これでいいんだ。
悠仁の唇を顔中に受けながら、クスクスとそう思えた。
「スーパーはどちらへ?」
「大きい方、お願いします」
「はい。もう出られますか?」
コクン…
大西さんと部屋を出ると後ろでカチャ、カチャンとロック音がする。
最初はカチャっと一度で終わらない音にびっくりして立ち止まって振り向いていたのだが、毎日灰谷兄妹のところへ降りるうちに、もうすっかり慣れた。
悠仁が言ったように‘この部屋の住人’になってきているんだね。
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