彼の愛は不透明◆◆若頭からの愛は深く、底が見えない…沼愛◆◆ 【完結】

欲は大罪なのか 6

「気分で着ればいい。灰谷のところにもリハビリには行くだろう？」
「さっきの…いくかって、買うってこと？」
「ん」
「そんな…一生分もいらないよ…」

でも、居酒屋やまるのエプロンとは違って素敵だな…

「どれがいい？」
「ひとつは…これ、いい？」

私は一番に目に入った、リネンらしい麻の自然な色合いが魅力のベージュにネックストラップだけが赤いエプロンを手にした。

「いい。早く着たいよな。エプロンワンピースと言ってたこれも買う」
「Tシャツにこれ…可愛いよね…」

キャミワンピのようなエプロンと、前から見ればキャミワンピで後ろはストラップをクロスするもの。これもウエストから下がぐるりとスカートになっている。

「このピンクパープルは買う」

と悠仁がクロスストラップの方を選んで右京に渡し、私は皆の視線を浴びながら小花柄のキャミワンピエプロンを選んだ。

すると、隣にあるのがTシャツとカットソーだ。

長袖と半袖、しかもエプロンを着けることを前提にしたシンプルなものばかりだ。それはさっさと悠仁が全種類買うと決め、ワンピースタイプの下に必要なレギンスも買ってくれた。

ついでに靴下まで買って、ここでの買い物は終了。

組員さんが車へ運んでくれるというので、また店の外で見かけた組員さんにはペコリとしておいた。