彼の愛は不透明◆◆若頭からの愛は深く、底が見えない…沼愛◆◆ 【完結】

まぁ

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成長期と成長痛 15

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お正月休みに行った旅行の話とか、先週から始めた部屋の模様替えが中途半端なままだとか、舞花はいつもと変わらない様子でたくさん話す。

「仕事は辞めたって言っても元気そうで良かった」
「そうだけど、やっぱり彼氏が欲しいよ」

そういうものか…でもちょっと確かめておかないと…舞花が傷ついてはいけないから。

「あのね…舞花」
「なに?」
「…あの朱色の人が好みっていうのは、さっきのスマイル?」
「どういう意味?」
「うーん…説明が難しい…全体的に好み?」
「どっちもかっこいいよね」
「そっか…すごくモテるって噂…」
「当然でしょうね。他には?噂ある?」
「…繁華街のお姉さんがね…」
「うん」
「言ってた…クールな表情からのキラースマイルウインクつきは想像だけで悶絶、イケそう…だって」
「あははっ、うまいこと言うねぇ」

舞花が笑うと可愛いピアスが揺れる。

「舞花、そのピアス可愛いね」
「でしょ?お気に入り。玖未もピアスすれば?楽しめるよ?やりたいって前に言ってたでしょ?」
「そうだね…考えてみる」
「前もそう言ってたような気がするなぁ…で、玖未は転けてそのケガって最悪だけど、どうしてるの?髪も艶々で、それって洗いっぱなしじゃ無理でしょ?」

仕事の都合によって、悠仁か奈保先生がお手入れしてくれるんだけど説明が難しい。マンションで診察とか、言っちゃいけない気がするし…

「ぇっと…ね…お手伝いしてくれる人がたくさんいるの」
「お手伝いさんがいるの?ってか…じゃあ、玖未は今、どこに住んでるの?」
「あ…お手伝いしてくれる人っていうのは…ちょっと…間違いだ」
「どういうこと?意味わかんない。彼に聞く方が早いか」

そう言った舞花は通路に膝を向けて前屈みに座り

「すみません、玖未はちゃんと不自由なくやってますか?私もお手伝いする時間はありますけれど」

と悠仁に向かって聞いた。
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