彼の愛は不透明◆◆若頭からの愛は深く、底が見えない…沼愛◆◆ 【完結】

まぁ

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成長期と成長痛 10

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「そう。舞花、明日はちょっと延期でもいいかな?」
‘玖未がそう言う問題はナイフ?それなら私が切ってもいいし、お茶だけしてもいいから会おうよ。2ヶ月以上ぶりだしさ。私、仕事辞めたの。そんなこんなも聞いて欲しいし’
「辞めたの?」
‘先月末にね。明日話するよ。待ち合わせは予定通りでいいでしょ?パンケーキは食べても食べなくてもいいし’
「うん、分かった」
‘じゃあ、明日ね’

電話を終えると

「転けた説明…いらなかった…」

と悠仁を見る。

「明日には必要かもしれないだろ?考えておいてもいいことだと思う」

なるほど、そうだね。

「玖未さん、待ち合わせというのは?」
「2時にモール」
「承知しました」

ここで言ったから大西さんと津川さんへは野沢さんが連絡してくれるのだろう、とだけ思っていた私だが…実際にはそんな簡単なことではなく、さっきのくしゃみ以上に明日驚くことになるのだ。



「玖未、元々パンケーキだけの予定だったのか?」

翌朝、寝起きの気だるさを隠さず悠仁が私の髪を撫でて聞く。夜中に翻弄された私は気だるいのではなく、だるいですが…

「ぅう…ん」

仰向けになり伸びと同時にどっちもつかずな返事をすると

「可愛い寝起きだな」

と瞼にキスが降ってきた。

「買い物するか?」
「…裕子さんが買って来てくれたので大丈夫」
「急いでちょろっと買って来ただけじゃねぇか。全然足りねぇ」
「…」
「しかも玖未が選んでねぇだろ?」
「…」
「俺がよく行くところには来週にでも行くとして、今日もモールなら少し買い物すればいい」
「…」
「俺も一緒に選んでやる」
「…うん…じゃあ…少しだけ、そうする」

私がそう答えると手探りでスマホを手にした悠仁が

「そのまま買い物…いや、移動なしでモール…日曜午後のモールだからスーツはやめさせろ」

と、多分…相手は右京だと思う…に伝えた。悠仁も一緒ならそうなるよね。

ここまでは私でも分かるよ。
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