甘い支配の始まり~愛に従え 愛に身を委ねろ~【完結】

まぁ

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その後年末…

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 実家だから壱も鍵を持っている。そのカードキーを差し込みながら

「住んだことのない実家」

 そう言って笑った壱だが

「ただいま」

 しっかりとそう言って、さっさと靴を脱ぐ。すると身長の変わらない二人が同時に出てきてくれた。壱の高身長はお義母さんに似たのだろう。お義母さんは169センチの長身でお義父さんが170センチらしいから、きっと身長はお義母さん似。顔はお義父さん似だ。

「こんばんは。お邪魔します」
「どうぞ。待ってたわよ」
「寒かっただろ?入って入って。今朝、雪がちらついたもんなぁ」

 お義父さんはダウンコートを着たままの私の背中を押すようにリビングへと急いだ。

「すみません。本当に残り物を持ってきてしまいました」
「いいのよ。そうしてって言ったのは私」

 お義母さんは滑舌よくテンポよくチャキチャキと話す人で第一印象はきつい人だが、気のいい人だとすぐにわかったので気にならない。

「人参なんて半分に切ったものがあるの」
「いいわよ。かじりついたんじゃないでしょ?」

 お義母さんは冷蔵庫に野菜を入れながら

「このバッグ、柔らかくて大きさもいいエコバッグ?お洒落だし、普通のバッグ?」
「一応エコバッグですって。でも普通に使ってるってお店の方が言ってました。お義母さん使われます?私、また買いに行くので良かったらどうぞ、使って下さい」
「もらっていいの?」
「はい、どうぞ」
「催促してごめんね。でも喜んでもらっちゃう。お父さん、見てー紫乃ちゃん、お洒落なバッグ付きで野菜を持って来てくれたわ」
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