甘い支配の始まり~愛に従え 愛に身を委ねろ~【完結】

まぁ

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その後年末…

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「いらっしゃいませ」

 店の奥からの声を聞きながら、何故かやる気満々の可愛らしい紫乃に続き店に入る。

「…長谷川くん?」
「栫井さん、久しぶり。榊原さんにここ聞いた」
「長谷川くんが玲央に言ったって…ありがとう」
「俺は場所も何も知らないままだったから何も」
「うん、それでもありがとう。それから結婚おめでとう、長谷川くん。はじめまして、栫井乃愛です。でも実は…結婚式の写真を玲央に見せてもらったので、はじめましてじゃないみたいです」
「花園紫乃…じゃなくなって長谷川紫乃です」

 変わったばかりの名前を言い間違えるのは今だけの貴重な紫乃だから、漏れなく音声つき眼球録画をする。

「紫乃がここ見たいって言うからちょっと来てみた」
「ありがとうございます。ゆっくりご覧くださいね」
「いろいろあって目移りしちゃうね、壱。あ…これ昨日ホームページで見たね」

 いきなりホームページって言ってるが大丈夫なのか…紫乃のやる気を無駄にしないように付き合うか…

「ああ、見たな」
「これって何て書いてあるんですか?」

 紫乃が栫井さんにエコバッグの文字を見せて聞いている。頑張れ紫乃、何とか話に乗ってやるから。俺がホームページさえ触れたら1時間もかからずに手直しできる。
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