甘い支配の始まり~愛に従え 愛に身を委ねろ~【完結】

まぁ

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sweet rulers*甘い支配者達

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 見慣れたワンピース姿の紫乃が大きなブドウを口に入れながら、肩を寄せ俺の弁当を覗く。

「お弁当って名前なだけで懐石料理っていうの?そんな感じだね。仕切りの中に器があって豪華なお料理だ」
「どれか食う?」
「ううん。でも食べる前に写真撮れば良かったな…初めて見たから」
「今度一緒に食いに行こうな」
「うん。少し、もやし生活のあとだよ?ふふっ」
「その辺は紫乃に任せるから」
「そう言いながら…私がスーパーでもやしを買った翌日に豪華食材が届くこともありますよね、壱さん?」
「うーん…俺の記憶にはありませんが?紫乃さん?」

 俺に凭れたままクスクス笑う紫乃は

「今こうして一緒に話しているだけで幸せって思うのは…一緒にいるだけでいいんだね…今日も幸せ…あの日、私を見つけてくれてありがとう…壱」

 そう言い、もう一粒ブドウを手にする。

「紫乃がカフェに寄ったところからじゃないか?紫乃が引き寄せた幸せだ」

 俺は紫乃の手首を持ち、彼女が皮を剥いたブドウを自分の口へと運んだ。

 もちろん…紫乃の指ごと味わう。
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