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a bond of love*愛の絆

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 俺は本当に近年の24時間暑い夏を苦にすることなく、私生活はもちろん仕事も充実していた。以前より精査して引き受けることで受注の数は減らしているが短時間での生産性は大幅にアップした。

 オフィスの仕事以外で続けているブログも、紫乃といると思いつきは限りなく、その思いつきを弁護士に怒られない程度に法科の専門的視点で書く。

 おかげで順調に寝ている間にも稼げる手段として定着したままだ。

「大阪のホテル2泊、一緒に取ったから」
「ありがとう。壱の会場と近いところ?」
「30分くらいじゃないか…たぶん。紫乃の方がわかるんじゃないか?」
「うーん、ずっといないからなぁ…どこ?」

 パソコンを覗き込む紫乃を俺の膝に座らせると、分かりやすく慌てて耳まで赤くする。

「ちゃんと見ろよ」
「えっ…結婚式のホテルやん…こんなええとこ取ったん?」
「取ったんや」
「下手くそ…連休によく取れたね。ビジネスホテルかと思ってた」
「もう1泊前日に取るのは無理だった」
「2泊で十分でしょ?壱の講演会も2日でしょ?」
「そう。1回1時間だけな。金もらっても面倒な仕事だと断ってたが紫乃と行くなら別」
「ありがとう。私は…この日程だと朝から新幹線で大阪に行ってホテルに直行。着替えて式に出て、2日目だけは実家へ行くね…って、壱っ?」

 耳の後ろをペロッと舐めると首を竦めて紫乃が振り返る。

「ホテル取ったご褒美ちょうだい、紫乃」
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