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a bond of love*愛の絆
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シャンパングラスを持ったまま、たくさんの人と乾杯し合うお姉さまや真麻、誠を静かに見つめる紫乃の手からグラスを抜き、俺の空になったグラスを持たせた。
「ありがとう、壱」
「水、いるか?」
「ううん。家で飲むよ…もう帰る?」
「ああ、もっと居てもいいが…帰りたいだろ?」
「うん。十分堪能したから帰りたいな」
「俺と紫乃の家に帰るぞ」
「うん」
真麻も送ってやろうかと思ったが、誠が送ると言うので紫乃と帰る。
「壱が支払ってくれるの?ありがとう」
誠はいらないと言っていたが、代表だから勝手にしてると思われてもいけない。
そんなスタッフはいそうにないが、誠の顔を立ててやろうと、キャッシャーに頼んでテーブルのチャージ代と飲み物代を計算してもらう。
「お姉さまの支払う金額に比べると微々たるもんだ」
タクシーで紫乃と手を繋いで言うと
「じゃあ、壱とまこちゃんはお姉さまのお店でお金を使って、お姉さまはまこちゃんのお店でお金を使って…ってことだよね?」
「そういうことだ。そういう付き合いが日常的な世界に誠はいる」
「そっか…まこちゃんにとって、壱は大切な友達だね…まこちゃんの世界から離れることの出来る貴重な存在が壱だよ、きっと」
紫乃はまだきらびやかな外のネオンを見ながら、いつもと違う口紅の色で彩られた唇で嬉しい言葉を紡いだ。
「ありがとう、壱」
「水、いるか?」
「ううん。家で飲むよ…もう帰る?」
「ああ、もっと居てもいいが…帰りたいだろ?」
「うん。十分堪能したから帰りたいな」
「俺と紫乃の家に帰るぞ」
「うん」
真麻も送ってやろうかと思ったが、誠が送ると言うので紫乃と帰る。
「壱が支払ってくれるの?ありがとう」
誠はいらないと言っていたが、代表だから勝手にしてると思われてもいけない。
そんなスタッフはいそうにないが、誠の顔を立ててやろうと、キャッシャーに頼んでテーブルのチャージ代と飲み物代を計算してもらう。
「お姉さまの支払う金額に比べると微々たるもんだ」
タクシーで紫乃と手を繋いで言うと
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「そういうことだ。そういう付き合いが日常的な世界に誠はいる」
「そっか…まこちゃんにとって、壱は大切な友達だね…まこちゃんの世界から離れることの出来る貴重な存在が壱だよ、きっと」
紫乃はまだきらびやかな外のネオンを見ながら、いつもと違う口紅の色で彩られた唇で嬉しい言葉を紡いだ。
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