甘い支配の始まり~愛に従え 愛に身を委ねろ~【完結】

まぁ

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a bond of love*愛の絆

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 シャンパンタワーのグラスが運ばれてくると

「あぶない…ね」

 紫乃が薄く唇を開いている。

 その唇を舐めたいと思ったが思うだけにとどめた俺はすごいと思う。酒を飲んでいようが理性を保てる大人だ。

 紫乃がどれだけ飲んだかと思い、彼女の腰を抱いたままテーブルを見ると、紫乃の隣に座っていたホストが白ワインのボトルを俺に向けた。頷き、白ワインだけなら酔わないだろうと思いながら、紫乃の様子を注意深く確認する。

「あのね…あとで、まこちゃんに謝らないといけないの」
「どうした?」
「スタッフさんの前で‘まこちゃん’って言っちゃったの。大垣さんと言うべきだったのよ…皆、笑ってたもの」
「全く問題ないぞ、そんなの」
「でも…」
「誠」

 タワーの向こうにいた誠を呼び、紫乃の背中に手を添えた。

「紫乃が謝るって」
「うん?」
「お店のスタッフさんの前でまこちゃんのこと‘まこちゃん’と言ってしまいました。まこちゃんの大切なお店のスタッフさんに…皆さん‘代表’とおっしゃっていたのにごめんなさい」
「えー紫乃ちゃんは、まこちゃん以外はダメだよ。可愛い謝罪だったけど」
「可愛いじゃない。可愛らしいだ」
「大丈夫なの?まこちゃん、恥ずかしい目に合わない?」
「合わないよ」
「そう…良かった…まこちゃん、ここ…素敵なお店で素敵なスタッフさんばかりだね。今夜まこちゃんのお城を見ることが出来て良かった」
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