甘い支配の始まり~愛に従え 愛に身を委ねろ~【完結】

まぁ

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be my love*恋人に?

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「すごいな、紫乃。うまい…美味しい」
「パスタの茹で具合が良かったんだよ」
「いや、味付け最高」
「ありがとう。この椎茸の香りがすごくいい」
「またここで買う」
「買い過ぎはんたーい」
「そうだよな…新鮮なものを食いたいよな…気をつける」
「冷凍庫に隙間ができたら、冷凍できる野菜は冷凍するね」
「野菜って冷凍できるのか?」
「出来ないものもあるけど…出来るものは出来る」
「頼りになるな、紫乃」

 長谷川さんは綺麗に手を合わせて

 ‘いただきます’

 と言ってから一口目は何も言わずに食べた。そしてすぐに二口目を食べて

「美味しい」

 と破顔したんだ。それから彼は何度も

 ‘うまい’
 ‘美味しい’

 と言ってくれる。征二も初めはそうだったけど、いつから‘いただきます’も‘美味しい’も聞かなくなってたかな…

「うまかった。ごちそうさま、紫乃」

 その声に意識を戻し、自分も続きを食べ始めると

「急がなくていいぞ。今12時だ」

 長谷川さんの手が私の頭を強めにポンポンとする。彼の強めのポンポンは気持ちが落ち着くから好きだ……そう思って急に気がついた。

「長谷川さん。社宅だと言っても、私がここにいるのは彼女さんに悪いです。自分のことでいっぱい一杯で…今気づきました、すみません。やっぱり、すぐに…」

 これじゃ…征二と同じことをしているようじゃないか…
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