甘い支配の始まり~愛に従え 愛に身を委ねろ~【完結】

まぁ

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be my love*恋人に?

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 自室のクローゼットから手にした黒いギャルソンエプロンを広げながらキッチンへ戻ると

「紫乃、これ」

 そう言いながら彼女の腰にぐるっと巻きつける。決してやましいことはない。彼女の手が濡れているから俺がやっているだけだ。

「あっ…ありがとう。パンツが白いから着替えないとって思ったところだった」
「この長さなら、着替えなくていいだろ?…ん、よし」
「すごく出来る人になったみたい」

 笑いながらベーコンのパックを開ける紫乃がやっぱり可愛らしいから…顔にかかる髪に指を伸ばして耳にかける。僅かにびくっとした彼女に

「ごめん」

 とだけ言いパスタの袋を開けると

「…うん」

 小さく聞こえる。

 盗み見る彼女の右の耳たぶのほくろが俺を誘うが、自分の口内で舌をくにっと動かすだけにしておく。

 自分の強靭な理性を褒め称えながらパスタを茹で、紫乃が切って炒めるベーコンと椎茸のフライパンにパスタを投入した。

 あとは彼女に任せてソファー前にグラス等を運ぶ。

「紫乃、さくらんぼ食う?デザート」
「贅沢なランチだね。いただきます」
「フルーツ好き?」
「うん、大好き」

 大好き…初めての大好きも脳内の永久保存版に焼き付けて、さくらんぼを冷蔵庫から出した。

 楽しすぎる。
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