甘い支配の始まり~愛に従え 愛に身を委ねろ~【完結】

まぁ

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=瑠璃子転落への序章=

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「何?もう行くってんのにしつこくない?紫乃ちゃんならまだしも、あんたには興味ない」
「ひどい…」
「全くひどくない。可愛い知り合いでも、大枚はたいてくれる客でもない赤の他人には興味ないから」
「赤の他人ってことはなくないですかぁ?」
「いや、赤の他人。ここを離れたら一瞬で忘れる自信がある」

 ここまでは強めに言い切ると、体を女へ向けてアイドルスマイルで見下ろした。

「俺、可愛い子と金が大好きなんだ。それ以外のことは興味ないの。だから紫乃ちゃんにすっごく興味はあっても瑠璃ちゃんに興味はない…ごめんね」

 ここでほんの少し首を傾けて女の頭をポンポンとしてから踵を返す。

 瑠璃ちゃんって…俺の技を基本無愛想な壱に見せたい。

「お店に絶対行くから教えて」

 再び背中に当たった言葉に顔だけ振り返り

「ほんとに友達?紫乃ちゃんと全然違うね…まあいいけど…うち、ホストクラブだよ?」
「…ホストクラブ…大丈夫、行ったことあるから」
「多分全然違うと思う。初回すごく安く遊べるとかでもないし…そもそも紹介がないと入店できないよ、会員制だから」

 さあ、どうする?
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