甘い支配の始まり~愛に従え 愛に身を委ねろ~【完結】

まぁ

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fighting mode*戦闘モード

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 毎朝スッキリ目覚めて軽く筋トレしていることは隠し通す。朝早くから仕事をすることがあるのは事実。誰からも連絡の来ない時間帯は仕事に最適だから。少し遅れた時は、自宅で仕事のきりのいいところまで済ませただけの話だ。

 機械音が無理ということは、モーニングコールでもダメってことだ…わかるか?紫乃…

「わかりました…わかった」
「毎朝起こしてくれる?」
「うん…8時に来ればいいですか?7時?」

 そうじゃないんだ、紫乃…出勤を早くするってことではないんだ。普通なら感激するような申し出ではある。紫乃が1時間も2時間も早起きして俺のベッドに忍び込んでくるなんて…もとい…俺を起こすために寝室にまで来て優しく囁いてくれるなんて。

 ‘壱…起きて…朝だよ’

 きっと俺は紫乃が来るより先に起きているから、どんなに小さな囁き声も聞き逃さない。

 脳内妄想再生したシチュエーションを現実にするため俺は動く。

「俺の自宅の空いてる部屋に来て。2部屋空いてるから好きな方を使うか両方でもいい。特に家事をしろとは言わない。ただ紫乃が起こして」
「…」
「社宅だと思ってくれたらいい」
「…社宅?」
「1時間も2時間も早く出勤させるようなことは出来ない。うちを紫乃の部屋にしろ。WinWin…だろ?」
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