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fighting mode*戦闘モード

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 何を困っていることにすればいい?

 飯を都合良く食いに来ていた奴の記憶が新しいから、料理とは絶対に言わない。

「朝が起きられなくて困っている」
「…朝?」
「そう、朝」

 自分でにやけないように真顔を心がける。よく怖いと言われる真顔だが、にやけてはいけない…俺は困っているんだから。

「いろいろ使うが…パソコンのアラームまで使うがなかなかスッキリ目覚めない。仕事に乗ったら夜中まで制作することがあるせいか…うまく起きられない。紫乃が働き始めてから知っていると思うけど、紫乃が来る9時にすでにオフィスにいる時と、少し遅れている時があるだろ?」
「はい…」
「遅れている時はもちろんうまく起きられなかったとき…あれこれ機械音で起きて頭が痛いときもある。すでに仕事している時は早朝に目覚めて、もう一度寝ると機械音の不快な目覚めになる恐れから、そのまま起きて6時ごろから仕事している感じ」
「頭痛って嫌やね…」

 人の気持ちに寄り添う感じや、やってあげようという感じがにじみ出る言葉の響きに心を捕らえられる。紫乃は、アイツに飯を作っていた他にも尽くすタイプなのかもしれない。

「紫乃、頭痛持ち?」
「低気圧頭痛」
「そうか…俺を毎朝起こして欲しい」
「…?」
「機械音でなく、紫乃の声で」
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