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who they really are and he really is*彼らの本性と彼の本性

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「それが現実じゃないか?食事以外もおかしいからな?放っておき過ぎ。紫乃が見た状況があって、話もしていない?帰省からやっと自分のところへ帰って来た女に連絡なし?会いに来ない?今朝から連絡なし?」

 出勤までには連絡なし…グヮンと鳴る頭がキーンと冷えてくる感覚に襲われる。

「大丈夫か?」

 長谷川さんには答えず、足を踏ん張り椅子を下げると、足元に置いてある大きな布製の収納ラックからバッグを出しスマホを確認する。

「…きてる」
「何て?」
「………」
「紫乃?ひとつずつ解決してまた可愛らしく笑えよ、な?一人で頑張らなくても俺が助けてやる。どんな現実が突き付けられても、お前を今以上に沈ませることはない。今がどん底だ…踏ん張れ、紫乃。ここからは俺が引き上げてやる」
「…今がどん底…なの?」
「ああ、もう一人じゃないだろ?俺に話した時点で俺が助ける」
「…今夜…うち来るって…」
「そうか。弁当買って来いって言ってみろ」

 どこまでも力強い長谷川さんに言われるままに

 ‘今夜は私の分もお弁当買って来てね’

 と書いて長谷川さんに見せると

「ね、はいらないがまあいい。送れ」

 と少し不機嫌に言われた。よくわからないけど、今は長谷川さんに頼りたいかもしれない。
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