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part 17-7
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「30オーバーの男が仲間外れだとか、大声で朝から本当に落ち着かない」
福嶋さんの冷たい声を聞きながら靴を脱ぐと
「靴、大丈夫そうか?」
と龍之介が私に聞く。どういうことかと彼を見ると
「靴は合わないことがあるだろう?」
と私の頬を撫でた。
「ああ、うん。大丈夫だよ、気にならなかったから快適だったと思う」
「ん、ならいい」
「舞生さんの好きなパンもあるよ」
「それはありがとうだけど、兄貴が起こしてくれなかったことはどうなの?」
「わざわざ誰の部屋にも行きません。一斉にメッセージを送ってすぐに出られた者が出ただけのこと。それ以上グダグダ言うのは許しませんよ?若と紗栄子さんのデートの後味が悪い」
ここに帰ってくれば賑やかなのも日常。
「いい1日のはじまりだね、龍之介」
大きなリンゴをふたつ切って、パンと珈琲で朝食を始めると
「いつものようで、でも福嶋さんと芦田さんがいつもの朝のようにスーツでなくて…ふふっ…ちょっと違う景色が新鮮」
龍之介と半分に分けたチーズクッペを食べながらテーブルの周りを見回す。ここのパンは半分に分けてもらって、種類を食べられるようにする。
スーツの舞生さんが口を開きかけたとき、空雅さんが来た。
「おはようございます。紗栄ちゃん、デートしたって?オレの分もあります?」
「おはようございます、ありますよ。珈琲は10分も経ってないかな…落ちてます」
「ありがとう、もらうね」
「ちょーっと、待ったぁ。くうちゃんもスーツでないってどういうこと?」
舞生さんの“ちょーっと”の勢いに思わず、手元にあったボックスティッシュをササッと2枚取り、テーブルに広がるパンの上に乗せた。
「紗栄子さん、ナイスです」
「うん。ありがと、福嶋さん…みんなのパンを守りました」
福嶋さんの冷たい声を聞きながら靴を脱ぐと
「靴、大丈夫そうか?」
と龍之介が私に聞く。どういうことかと彼を見ると
「靴は合わないことがあるだろう?」
と私の頬を撫でた。
「ああ、うん。大丈夫だよ、気にならなかったから快適だったと思う」
「ん、ならいい」
「舞生さんの好きなパンもあるよ」
「それはありがとうだけど、兄貴が起こしてくれなかったことはどうなの?」
「わざわざ誰の部屋にも行きません。一斉にメッセージを送ってすぐに出られた者が出ただけのこと。それ以上グダグダ言うのは許しませんよ?若と紗栄子さんのデートの後味が悪い」
ここに帰ってくれば賑やかなのも日常。
「いい1日のはじまりだね、龍之介」
大きなリンゴをふたつ切って、パンと珈琲で朝食を始めると
「いつものようで、でも福嶋さんと芦田さんがいつもの朝のようにスーツでなくて…ふふっ…ちょっと違う景色が新鮮」
龍之介と半分に分けたチーズクッペを食べながらテーブルの周りを見回す。ここのパンは半分に分けてもらって、種類を食べられるようにする。
スーツの舞生さんが口を開きかけたとき、空雅さんが来た。
「おはようございます。紗栄ちゃん、デートしたって?オレの分もあります?」
「おはようございます、ありますよ。珈琲は10分も経ってないかな…落ちてます」
「ありがとう、もらうね」
「ちょーっと、待ったぁ。くうちゃんもスーツでないってどういうこと?」
舞生さんの“ちょーっと”の勢いに思わず、手元にあったボックスティッシュをササッと2枚取り、テーブルに広がるパンの上に乗せた。
「紗栄子さん、ナイスです」
「うん。ありがと、福嶋さん…みんなのパンを守りました」
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