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part 10-7
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「わぁあぁぁ…」
「どうされました?」
「龍之介…みっつも注文して…1万円以上にして送料無料って…」
「さすが若ですね」
「…そうなる?」
「はい、若ですから」
芦田がそう応えると、紗栄子はとぼとぼとキッチンまで来て
「ありがとう、龍之介…大切に使います。まず上手に出来るように練習なんだけど…」
とそっと髪に触れ、初めて会った時と変わらない眼差しで…オレを煽った。
「では、若…私がお邪魔するようで申し訳ありませんが、一緒にいただきます」
芦田がビールの入ったグラスを持って小さく掲げる。
「邪魔なことはない。芦田も分かっていると思うが、紗栄子が藤堂で俺と生きて行くには二人だけが良くてはやってられない。紗栄子もそれを理解している」
コクン…
「紗栄子さん、若もおられるが…私がちゃんと藤堂の人間に育てていきますから何も心配ない」
コクン…
「…わからないことばかりで…でもこうして龍之介が家族って言ってる皆とはここで過ごすのは当たり前で、両親もずっとここで見守ってくれていて…何言ってるのかわからないけど…わりと普通に、食事は龍之介と二人の時はなくて普通で大丈夫。あのっ…本日の新作はチキンナゲットです。おつまみにもって書いてあったので龍之介も芦田さんも是非っ…」
「芦田、こういうところが最高に可愛いだろ?紗栄子、いただく」
コクン…
生活にも慣れてきた紗栄子はますます素の魅力を振り撒いている。たくさんの人間に可愛がられてくれ。
「ん、うまい」
「想像していたのとは全く違う美味しさですね。肉の食感がある」
「鶏のむね肉を包丁で叩いたの」
「紗栄子得意のみじん切り」
「…そうなる?」
「どうされました?」
「龍之介…みっつも注文して…1万円以上にして送料無料って…」
「さすが若ですね」
「…そうなる?」
「はい、若ですから」
芦田がそう応えると、紗栄子はとぼとぼとキッチンまで来て
「ありがとう、龍之介…大切に使います。まず上手に出来るように練習なんだけど…」
とそっと髪に触れ、初めて会った時と変わらない眼差しで…オレを煽った。
「では、若…私がお邪魔するようで申し訳ありませんが、一緒にいただきます」
芦田がビールの入ったグラスを持って小さく掲げる。
「邪魔なことはない。芦田も分かっていると思うが、紗栄子が藤堂で俺と生きて行くには二人だけが良くてはやってられない。紗栄子もそれを理解している」
コクン…
「紗栄子さん、若もおられるが…私がちゃんと藤堂の人間に育てていきますから何も心配ない」
コクン…
「…わからないことばかりで…でもこうして龍之介が家族って言ってる皆とはここで過ごすのは当たり前で、両親もずっとここで見守ってくれていて…何言ってるのかわからないけど…わりと普通に、食事は龍之介と二人の時はなくて普通で大丈夫。あのっ…本日の新作はチキンナゲットです。おつまみにもって書いてあったので龍之介も芦田さんも是非っ…」
「芦田、こういうところが最高に可愛いだろ?紗栄子、いただく」
コクン…
生活にも慣れてきた紗栄子はますます素の魅力を振り撒いている。たくさんの人間に可愛がられてくれ。
「ん、うまい」
「想像していたのとは全く違う美味しさですね。肉の食感がある」
「鶏のむね肉を包丁で叩いたの」
「紗栄子得意のみじん切り」
「…そうなる?」
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