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part 3-3
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「よくわからない」
「組は構成員という組員だったり、準構成員だったりで成り立っているけれど…ニュースでも見たことないか?‘関係者’っていう言葉」
あるかな?無関係の事件過ぎて意識していないからわからない。
「お義父さんも耕介さんもその‘関係者’っていう立場になるってこと?」
「そう」
「別に悪いことしてないんでしょ?」
「ちゃんと登録された会社だけれど、そんな法的なことで動かない人たちが裏にいるってこと」
「その人たちが藤堂と仲が悪いとかってこと?」
「そう。藤堂の方が比べるまでもなくデカイ。そこに情報を流しているとか勘ぐられると…」
「どうなるの?」
「さあ…痛い目には合うだろうな。だから紗栄子は藤堂の繁華街に行くのはダメだ」
そういうことだったのか…どんな情報が利益、不利益になるのかがわからない。情報を流すどころか何の危険かもよくわかっていなかったけど、事故から藤堂の名前に反応していた理由は分かった。
その藤堂さんは、家族に藤堂の名前を盾にしてもいいと言っていたけれど盾の使い方がわからないから使えない。
散歩コースは新しく開拓しないと…そんなのんびりとした考えは翌朝、跡形もなく消え去る。
この二世帯住宅は元々、2階が私と夫のスペースとして作られ、2階にもキッチンとトイレがあるのだけれど、お風呂だけは1階で共有となっている。義母が出て行ってからは、義父が上がってくるのが嫌なので下のキッチンを使っている。
よく寝た…とベッドで大きく伸びをしながら、数センチ離れて並ぶセミダブルベッドを見ると夫が寝た形跡がない。たまに2階のリビングでゲームを2時、3時までやっていてそのままソファーで寝ることのある夫だから気にならない。私はこういう夜がよく眠れるのよ。
9月になってもまだ暑いのでエアコンは欠かせない。2000円で買ったコットンの五分袖パフスリーブワンピースを頭から被りながら、2000円のカフェオレとカクテルのお礼をどうしようかと思い出す。同時に、同じ2000円のワンピースをどれだけ洗濯して着ているんだろうとスカートを摘まんで広げてみた。
そして脱いだばかりのパジャマを手に部屋を出てリビングを覗くけれど夫はいない…と、アハハハハ…嘘でしょ?
お義母さん?
「組は構成員という組員だったり、準構成員だったりで成り立っているけれど…ニュースでも見たことないか?‘関係者’っていう言葉」
あるかな?無関係の事件過ぎて意識していないからわからない。
「お義父さんも耕介さんもその‘関係者’っていう立場になるってこと?」
「そう」
「別に悪いことしてないんでしょ?」
「ちゃんと登録された会社だけれど、そんな法的なことで動かない人たちが裏にいるってこと」
「その人たちが藤堂と仲が悪いとかってこと?」
「そう。藤堂の方が比べるまでもなくデカイ。そこに情報を流しているとか勘ぐられると…」
「どうなるの?」
「さあ…痛い目には合うだろうな。だから紗栄子は藤堂の繁華街に行くのはダメだ」
そういうことだったのか…どんな情報が利益、不利益になるのかがわからない。情報を流すどころか何の危険かもよくわかっていなかったけど、事故から藤堂の名前に反応していた理由は分かった。
その藤堂さんは、家族に藤堂の名前を盾にしてもいいと言っていたけれど盾の使い方がわからないから使えない。
散歩コースは新しく開拓しないと…そんなのんびりとした考えは翌朝、跡形もなく消え去る。
この二世帯住宅は元々、2階が私と夫のスペースとして作られ、2階にもキッチンとトイレがあるのだけれど、お風呂だけは1階で共有となっている。義母が出て行ってからは、義父が上がってくるのが嫌なので下のキッチンを使っている。
よく寝た…とベッドで大きく伸びをしながら、数センチ離れて並ぶセミダブルベッドを見ると夫が寝た形跡がない。たまに2階のリビングでゲームを2時、3時までやっていてそのままソファーで寝ることのある夫だから気にならない。私はこういう夜がよく眠れるのよ。
9月になってもまだ暑いのでエアコンは欠かせない。2000円で買ったコットンの五分袖パフスリーブワンピースを頭から被りながら、2000円のカフェオレとカクテルのお礼をどうしようかと思い出す。同時に、同じ2000円のワンピースをどれだけ洗濯して着ているんだろうとスカートを摘まんで広げてみた。
そして脱いだばかりのパジャマを手に部屋を出てリビングを覗くけれど夫はいない…と、アハハハハ…嘘でしょ?
お義母さん?
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