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四章 9歳(色々制限中・・・)
報告って本当に大事なことですよ
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只今カフェに移動中です。
そして私のほっぺは真っ赤です。
うう・・・ヒリヒリする・・・酷いと思いませんか?
あ、思わない?・・・自業自得?・・・くそぅ、私に味方はいないのか。
・・・
内装が見るからに高そうだな~と思うような所につきました。
そして基本的に2階建て以上の建物は無いのですが、これだけ5階建てです。
その割に柱があまり無いというか細いのですよね。
支えこれで大丈夫なのでしょうか?
地震とか無いから大丈夫なのかな・・・
でも地震無くても魔物いるから頑丈にしないといけないんじゃ?
そんなことを思いながら入口の柱を眺めていると
「エル?柱を見てどうしたのですか?」
お母様が不思議そうな顔をして聞いてきました。
「あ、いえ。
他の建物に比べて大きいにも関わらず、
柱が異様に細いのが気になりまして」
「ああ、なるほど。
それらは魔物の素材を使っているからですね。
あと細くてわからないでしょうが、壁の中や天井も多数の柱を組んでいます。
かなり地中深くから柱を出しているので、ある程度の魔物の突進も防げますよ」
「はぁ~・・・こんなところにも素材が使われているのですね。
もしかして私達が頑丈な魔物をいっぱい倒せば、
こういう建物が増えてきたりしますか?
主に国境付近ですが」
「そうですね・・・。
討伐者の装備が優先されるでしょうから、相当数無いと難しいでしょうね」
「そうですか・・・
この柱はどんな魔物の素材で作られているのですか?」
「流石にそこまで詳しくはないですが、
固い骨格や外皮が固い魔物の素材を細かくして、石灰等と混ぜてでしたかね」
「うん?
細かくするのです?
それで強度って出るのですか?」
「専門の方がやると固まるときに強度が出るそうですよ。
どのようにしてかは流石に判らないですが」
「恐るべし魔物素材・・・
それでも石灰とか混ぜたらこんな綺麗な色になりそうにないですが」
石灰混ぜるとかってコンクリートってことですよね?灰色じゃないですよ?
「ああ、周りは樹脂か何かでコーティングされていますよ。
このコーティング剤も魔物の血とか混ぜたりして出来るものもあるとか?」
「はぁ~、もしかしてこれも転移者の知識ってやつですか?
すごいですねぇ」
土木・建築関係者が居たんですかね。
なんか意外と転移者の人って多いのかも。
「そうですね。
そう考えると転移者の方々が残した知識等は多岐にわたりますね。
あ、エルも錬金術で色々出来るかもしれませんよ?
貴方にも他の世界の知識はあるのでしょうから、色々試してみてはどうですか?」
むむむ、まあ確かに全くないわけではないですが・・・
判っても材料がこれかな~ってぐらいで実際にどれぐらいの配分で~とかは全くなのですが。
・・・あれ?前の世界の知識って全く役に立たない?
チッやっぱり前の世界の記憶役に立たねぇ。
「エル?悪い顔してますよ」
「おっと、すみません。
えと、錬金術で色々試してみないといけませんね。
この柱以上に強度のあるものが出来たりしたら、
国境の防壁とか役立つことは多そうですし。
クラリスと由香さんに手伝ってもらいながら、
頂いたお屋敷を強化が出来たら錬金術で色々試してみます」
「・・・クラリスと由香さんであれば大丈夫でしょうが、
あまり無茶なことはしないように。
あと、新たな素材が出来た場合は私か旦那様に相談をしてください。
素材の発表から相場の決定等色々することがありますからね」
「も・・・もちろんだいじょうぶですにょ?
ちゃんとほうこくしましゅから」
えっとえっと、ほ、報告してないものってないよね?
お、覚えてないし大丈夫だよね?
そんなやり取りをしていたら、私達が来ないのが気になったのか
先に行ってた由香さんが戻ってきて
「どうしました?キーカさん?エルちゃん?」
不思議そうな顔をしながらこちらに寄ってきます。
「あ、えっと、ああ、あのですね?
この柱細いのにこんな大きな建物支えてるので、
どういう構造なんだろうって思ってお母様に教えてもらっていました」
「へぇ~、やっぱり転移者の人達が残したものなの?」
「はい、そうみたいですね。
セメントのような感じで作るみたいですよ。
周りは樹脂か何かでコーティングしているみたいです」
「なるほどね~・・・
セメントってことは建築関係者が転移してきてるのは間違いないか。
みたいなって言ってるけど、何か混ぜてるの?」
「魔物の素材を細かくして混ぜてるようですよ。
それで強度が出て、魔物の突進にも耐えるものが出来るそうです」
「それはすごいわね・・・。
あ、そういえば、前に魔物の素材にエルちゃんが魔力流したものキーカさんに見せたの?
魔力帯びてて何かの材料になりそうだったけど」
・・・あ・・・忘れてました・・・
そして私の背後から延びる影・・・
ゆ、由香さん、このタイミングで言うのはちょっと酷いというか、
あ!由香さん爆弾落として逃げなおおお母様!?お、おち、おちつきまああぁぁあぁあ・・・耐えろ!私のあたあぁ~!
そして私のほっぺは真っ赤です。
うう・・・ヒリヒリする・・・酷いと思いませんか?
あ、思わない?・・・自業自得?・・・くそぅ、私に味方はいないのか。
・・・
内装が見るからに高そうだな~と思うような所につきました。
そして基本的に2階建て以上の建物は無いのですが、これだけ5階建てです。
その割に柱があまり無いというか細いのですよね。
支えこれで大丈夫なのでしょうか?
地震とか無いから大丈夫なのかな・・・
でも地震無くても魔物いるから頑丈にしないといけないんじゃ?
そんなことを思いながら入口の柱を眺めていると
「エル?柱を見てどうしたのですか?」
お母様が不思議そうな顔をして聞いてきました。
「あ、いえ。
他の建物に比べて大きいにも関わらず、
柱が異様に細いのが気になりまして」
「ああ、なるほど。
それらは魔物の素材を使っているからですね。
あと細くてわからないでしょうが、壁の中や天井も多数の柱を組んでいます。
かなり地中深くから柱を出しているので、ある程度の魔物の突進も防げますよ」
「はぁ~・・・こんなところにも素材が使われているのですね。
もしかして私達が頑丈な魔物をいっぱい倒せば、
こういう建物が増えてきたりしますか?
主に国境付近ですが」
「そうですね・・・。
討伐者の装備が優先されるでしょうから、相当数無いと難しいでしょうね」
「そうですか・・・
この柱はどんな魔物の素材で作られているのですか?」
「流石にそこまで詳しくはないですが、
固い骨格や外皮が固い魔物の素材を細かくして、石灰等と混ぜてでしたかね」
「うん?
細かくするのです?
それで強度って出るのですか?」
「専門の方がやると固まるときに強度が出るそうですよ。
どのようにしてかは流石に判らないですが」
「恐るべし魔物素材・・・
それでも石灰とか混ぜたらこんな綺麗な色になりそうにないですが」
石灰混ぜるとかってコンクリートってことですよね?灰色じゃないですよ?
「ああ、周りは樹脂か何かでコーティングされていますよ。
このコーティング剤も魔物の血とか混ぜたりして出来るものもあるとか?」
「はぁ~、もしかしてこれも転移者の知識ってやつですか?
すごいですねぇ」
土木・建築関係者が居たんですかね。
なんか意外と転移者の人って多いのかも。
「そうですね。
そう考えると転移者の方々が残した知識等は多岐にわたりますね。
あ、エルも錬金術で色々出来るかもしれませんよ?
貴方にも他の世界の知識はあるのでしょうから、色々試してみてはどうですか?」
むむむ、まあ確かに全くないわけではないですが・・・
判っても材料がこれかな~ってぐらいで実際にどれぐらいの配分で~とかは全くなのですが。
・・・あれ?前の世界の知識って全く役に立たない?
チッやっぱり前の世界の記憶役に立たねぇ。
「エル?悪い顔してますよ」
「おっと、すみません。
えと、錬金術で色々試してみないといけませんね。
この柱以上に強度のあるものが出来たりしたら、
国境の防壁とか役立つことは多そうですし。
クラリスと由香さんに手伝ってもらいながら、
頂いたお屋敷を強化が出来たら錬金術で色々試してみます」
「・・・クラリスと由香さんであれば大丈夫でしょうが、
あまり無茶なことはしないように。
あと、新たな素材が出来た場合は私か旦那様に相談をしてください。
素材の発表から相場の決定等色々することがありますからね」
「も・・・もちろんだいじょうぶですにょ?
ちゃんとほうこくしましゅから」
えっとえっと、ほ、報告してないものってないよね?
お、覚えてないし大丈夫だよね?
そんなやり取りをしていたら、私達が来ないのが気になったのか
先に行ってた由香さんが戻ってきて
「どうしました?キーカさん?エルちゃん?」
不思議そうな顔をしながらこちらに寄ってきます。
「あ、えっと、ああ、あのですね?
この柱細いのにこんな大きな建物支えてるので、
どういう構造なんだろうって思ってお母様に教えてもらっていました」
「へぇ~、やっぱり転移者の人達が残したものなの?」
「はい、そうみたいですね。
セメントのような感じで作るみたいですよ。
周りは樹脂か何かでコーティングしているみたいです」
「なるほどね~・・・
セメントってことは建築関係者が転移してきてるのは間違いないか。
みたいなって言ってるけど、何か混ぜてるの?」
「魔物の素材を細かくして混ぜてるようですよ。
それで強度が出て、魔物の突進にも耐えるものが出来るそうです」
「それはすごいわね・・・。
あ、そういえば、前に魔物の素材にエルちゃんが魔力流したものキーカさんに見せたの?
魔力帯びてて何かの材料になりそうだったけど」
・・・あ・・・忘れてました・・・
そして私の背後から延びる影・・・
ゆ、由香さん、このタイミングで言うのはちょっと酷いというか、
あ!由香さん爆弾落として逃げなおおお母様!?お、おち、おちつきまああぁぁあぁあ・・・耐えろ!私のあたあぁ~!
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