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四章 9歳(色々制限中・・・)

この世界って色々おかしな方向に進んでいる気がします

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え~、話がそれましたが楽器についてどうも再現できずにそのままということみたいです
まあ、楽器って難しいですよね。
簡単なつくりに見えて全然簡単じゃないですから・・・
さて、どうしましょうね~。
あれ?また話が逸れてる?

「えと、そもそも音を出すって話から楽器になったんでしたっけ。
 とりあえず、町に行けば銅鑼とか何か売ってるでしょうから、
 この後買いに行きましょうか。
 楽器の話に戻りますけど、この世界の楽器ってどんなのがあるんでしょうね」

「楽器は笛、太鼓はありますね。
 音階というものはわかりませんが、笛は吹く強さで音が変わりますね。
 あと、銅鑼は合図とかに使うものでしたらあります。
 転移者の方が再現しようとしたとして記録に残っているものですと、
 ギター、バイオリン、ピアノというものがあったと思います。
 ただ、どちらも問題があって再現できなかったとあります。
 何が問題なのかは私には判りませんが」

クラリスが転移者の情報はう~んと思い出しながら教えてくれます。
う~ん、チューニングとかなのかな?私はさっぱりわかんないですが。

「ねぇ、由香さん。
 ギターとか弦楽器って構造真似たら音出るものなのです?」

「え゛!?これまでの流れで私に聞く!?
 えっと、どうだろう・・・私楽器とか持ったことないし。
 学校でリコーダーとかピアノ触ったぐらいよ。
 う~ん、やっぱり絶対音感とか音楽系のスキル持っている人探さないといけないかな。
 あ~、音楽が発達してないんじゃどんなスキルか予測しかできない!
 予測したもの全部書いて、当てはまる人探さないといけない?
 それか音楽に携わってる人が転移は・・・ああ、楽器作成と音楽は別か・・・う~ん・・・」

由香さんが最初少し慌てた感じで悩み始めます。
やっぱり難しいか・・・
ん?音階とか気にするからいけないのかな?

「由香さん、一足飛びにきちんとした音階の楽器を用意じゃなくていいのでは?
 とりあえず、再現しようとしてたって言われてるギターとかできちんと音が出るもの作って、
 音階は後付けでどうにか?」

「ん?
 ああ、なるほど、音が外れててもいいから音がなるもの用意して音階とか後付けか。
 確かにギターとか弦の張り具合で調整するんだっけ?
 ん?そういえば三味線ってどうだっけ?」

「よくわかりませんけど、猫の皮がどうのって話ありませんでしたっけ?
 あと弦か何かが鯨か何かのひげ?
 魔物の素材でいける?」

「そうね、色々試してみるのもいいかもね。
 ・・・なんというか、この世界ものすごいアンバランスだよね。
 転移者の影響なんだろうけどさ。
 食に関しては問題ないけど、その他は色々おかしな感じよね」

「食に関しては日本人の転移者でしょうね。
 こんなに凝るというか魔改造するのは日本人ぐらいじゃないです?」

「確かに・・・まあ、食に関していえば、
 調味料さえあれば転移者の人も再現とかできそうよね。
 そこは研究必要ないでしょうけど・・・
 そういえば料理とか掃除関連での100均で売ってるような便利グッズって意外と多いわよね。
 主婦の人が転移されてきてたのかしら?
 建築は魔物とかいるから、高層ビルみたいなのがないのは判るんだけど、
 時々日本家屋というかかなり古い時代の建築見る気がするし。
 銃とか形は近代に近いものがあるから、かなりマニアックな人がいたのね。
 でも戦車とか見ないから、そういう方面は詳しくなかったのかな」

「戦車ですか・・・魔物相手に役に立つんですかね?
 私のイメージだと、魔物の速さとか数についていけずに
 一方的に近寄られて終わりそうな気がします。
 それに亀の魔物みたいに固いやつだとダメージ与えられる気がしないです」

私の魔法で天高く舞い上がっても全くダメージ入ってなさそうでしたし。
溺死というか煮て正解だった気がします。

「あ~・・・あれ・・・ね。
 あれは私でも詰むわ。
 甲羅の中でも撃てばいいのかしら・・・。
 まあ、今ならエルちゃんほどじゃないけど、
 魔法使えるから同じように対応できると思う。
 流石に打ち上げて、その下に穴を掘るとか無理だから、
 予め用意してって感じになるだろうけど」

「なるほど、なら魔物ハンターのゲームみたいに
 いろんな効果のアイテム開発とか出来ないですかね。
 それあると罠とか色々楽になる?」

「確かにそうかも・・・ってどんどん研究する内容とか増えてるじゃない。
 これじゃ何時までたっても研究所建たないわよ。
 どこかで制限しないと」

「大変ですね~」

「な!?そもそもエルちゃもごもごーーー!!」

アレッサとクラリスに口を塞がれ、由香さんが連れていかれます。
それを残ったソフィアと二人で見送ります。

見送った後、ソフィアが言いにくそうに一言。
「えと・・・あの・・・防音は?」

「あ゛」
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