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四章 9歳(色々制限中・・・)
お屋敷いただきます!
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さて、私は今、お屋敷を譲り受けるため、お父様と一緒に馬車で移動しています。
あれ?何気にお母様抜きでお父様と行動って初めてかも?
「今回いただけるお屋敷はお爺様方が使われていたという話でしたが
いいのでしょうか?
お爺様方が今何処で何をされているのか分かりませんが、
戻ってこられた時に困ったりはしませんか?」
お爺様達の情報ってこれまで全く得られなかったのですよね。
何をしているんでしょう?
お屋敷が貰えるってことは隠居して・・・はないか。
そんな感じではなさそうでしたし。
「ああ、今は王都で過ごしているよ。
忙しくてこちらに顔が出せそうになくて申し訳ないって言ってたから、
今後も辺境伯領へ戻ってくることは難しいんじゃないかな」
戻ってくることが難しい・・・
ん~、申し訳ないとか言われてるなら、仲が悪いということはなさそうだけど、
何をしてるんだろう?
「それでも隠居されたりしたら、こちらに戻ってくるとかはないのです?」
「隠居するとなると、安全な場所で静かに暮らしたいだろうから、
こちらに来ることはあっても、暮らすことはないんじゃないかな。
屋敷のほうも好きに使っていいって返事が来たしね。
エル達に会えてないことを申し訳なく思ってるというか、悔しがってる感じかな?
だから、エルが使うって言ったら是非使ってくれって返事が来たよ」
ポンっと屋敷を差し出すって、なんか規模がおかしい。
孫を甘やかしたい感じかな?
「ほぁ~・・・王都に行ったらお礼を言わないといけませんね。
お爺様方って何をされているのか聞いてもいいですか?」
「ああ、そういえば言ってなかったか。
エルのお爺様は公爵家を継いでるんだ。
お婆様が女王陛下の相談役だね」
「はぇぁ?」
変な声が出てしまった。
でも仕方ないですよね?公爵家?この国の4公爵家の一つ?
しかもお婆様は女王陛下の相談役?王佐?王配はどうしたの?
え?何かの冗談?笑うところ?
冗談ですから、アレッサ、そのお尻に添えた手をどけましょう?
こっそり抓るとかやめてください。
「私が辺境伯家を継ぐ頃にちょっと色々あってね。
それでエルのお爺様が公爵家の纏め役として、
公爵家を継がないといけなくなったんだ。
だから、私も辺境伯家を受け渡すとき、
同時に公爵家に移ることになるかな」
苦笑いしながらお父様が説明してくれます。
色々ってのが気になるけど、公爵家を継がないといけなくなるようなことって
とんでもないことが起こってるよね?ちょっとじゃないよね?
これは聞いちゃいけないんだろうな~。
聞いたら色々困りそう。主に私の口とお尻が。
だってアレッサ達、何か張りきってるんだもん。
アレッサ達の力で抓られたら取れちゃう。
「ま、まあ、何があったかは聞きませんが、
あったとききちんとお礼したいですね。
王都に行く前に何が好みか教えてもらえますか?
錬金術含めて何か役立つものをプレゼントしたいです」
「エルからのプレゼントなら、その辺りの石ころでも泣いて喜ぶと思うけど・・・
そうだね、エルが何か作れるようになってきたら、
作れるもので何がいいか選んでみよう」
うん?最初に何かおかしなことを聞いた気がするけど・・・気のせい?
アレッサ達の顔を伺うけど何もなかった感じだし・・・ん~・・・
まあ、いっか。
「はい、頑張って色々作れるようになります。
その時は、お父様達にもプレゼントしますね」
「はは、ありがとう。
でも・・・ほどほどに・・・ね?」
ちょっと笑顔が引きつってる気がするけど、気のせいですよね!
一杯頑張って色々できるようになりましょう!
・・・
何故か見たことのある屋敷の前に到着しました。
う~ん・・・どこかで見ましたっけ?
屋敷の周りは整備され、色々な花が咲いています。
えと・・・屋敷だけなくなる感じだけど、いいのかな・・・
「周りの環境すごく整っていて、屋敷だけ譲ってもらうのは
すごく気が引けるのですけど・・・いいのでしょうか?」
「ああ、構わないよ。
もう古い建物だし、エルが持って行った後は何かこの環境を生かせる建物を建てるから、
心配しなくてもいいよ」
「そういうことでしたら、大切に使わせてもらいますね。
え~っと、屋敷を支えている柱とかがこうなってるから・・・
うん、この範囲で納めれば問題なさそうね。
では、取り込みます」
そう言って倉庫に屋敷を取り込みます。
本当に倉庫便利ですよね~、時空魔法様様です。
というか、これがなかったら私詰んでる気がします。
「うん、ありがとう。
じゃあ、私は職人達含めて打ち合わせするから、
エル達は先に戻っていていいよ」
「はい、わかりました!
・・・あ!思い出しました!この屋敷、補強さぼってパーンする所を予知で見た屋敷だ!
ん?・・・あ゛」
「うん、流石に屋敷崩壊させるのは絶対にやめてね?」
思わず口に出してしまいました。
お父様はいつも通り笑顔でしたが・・・
周りの気配と、帰った後のお母様含めての尋問は今でも思い出したくないです。
爆発は研究に付きものじゃないですかぁ・・・
補強さぼろうとしたのが問題?えと、わ、わかってますよぅ。
あれ?何気にお母様抜きでお父様と行動って初めてかも?
「今回いただけるお屋敷はお爺様方が使われていたという話でしたが
いいのでしょうか?
お爺様方が今何処で何をされているのか分かりませんが、
戻ってこられた時に困ったりはしませんか?」
お爺様達の情報ってこれまで全く得られなかったのですよね。
何をしているんでしょう?
お屋敷が貰えるってことは隠居して・・・はないか。
そんな感じではなさそうでしたし。
「ああ、今は王都で過ごしているよ。
忙しくてこちらに顔が出せそうになくて申し訳ないって言ってたから、
今後も辺境伯領へ戻ってくることは難しいんじゃないかな」
戻ってくることが難しい・・・
ん~、申し訳ないとか言われてるなら、仲が悪いということはなさそうだけど、
何をしてるんだろう?
「それでも隠居されたりしたら、こちらに戻ってくるとかはないのです?」
「隠居するとなると、安全な場所で静かに暮らしたいだろうから、
こちらに来ることはあっても、暮らすことはないんじゃないかな。
屋敷のほうも好きに使っていいって返事が来たしね。
エル達に会えてないことを申し訳なく思ってるというか、悔しがってる感じかな?
だから、エルが使うって言ったら是非使ってくれって返事が来たよ」
ポンっと屋敷を差し出すって、なんか規模がおかしい。
孫を甘やかしたい感じかな?
「ほぁ~・・・王都に行ったらお礼を言わないといけませんね。
お爺様方って何をされているのか聞いてもいいですか?」
「ああ、そういえば言ってなかったか。
エルのお爺様は公爵家を継いでるんだ。
お婆様が女王陛下の相談役だね」
「はぇぁ?」
変な声が出てしまった。
でも仕方ないですよね?公爵家?この国の4公爵家の一つ?
しかもお婆様は女王陛下の相談役?王佐?王配はどうしたの?
え?何かの冗談?笑うところ?
冗談ですから、アレッサ、そのお尻に添えた手をどけましょう?
こっそり抓るとかやめてください。
「私が辺境伯家を継ぐ頃にちょっと色々あってね。
それでエルのお爺様が公爵家の纏め役として、
公爵家を継がないといけなくなったんだ。
だから、私も辺境伯家を受け渡すとき、
同時に公爵家に移ることになるかな」
苦笑いしながらお父様が説明してくれます。
色々ってのが気になるけど、公爵家を継がないといけなくなるようなことって
とんでもないことが起こってるよね?ちょっとじゃないよね?
これは聞いちゃいけないんだろうな~。
聞いたら色々困りそう。主に私の口とお尻が。
だってアレッサ達、何か張りきってるんだもん。
アレッサ達の力で抓られたら取れちゃう。
「ま、まあ、何があったかは聞きませんが、
あったとききちんとお礼したいですね。
王都に行く前に何が好みか教えてもらえますか?
錬金術含めて何か役立つものをプレゼントしたいです」
「エルからのプレゼントなら、その辺りの石ころでも泣いて喜ぶと思うけど・・・
そうだね、エルが何か作れるようになってきたら、
作れるもので何がいいか選んでみよう」
うん?最初に何かおかしなことを聞いた気がするけど・・・気のせい?
アレッサ達の顔を伺うけど何もなかった感じだし・・・ん~・・・
まあ、いっか。
「はい、頑張って色々作れるようになります。
その時は、お父様達にもプレゼントしますね」
「はは、ありがとう。
でも・・・ほどほどに・・・ね?」
ちょっと笑顔が引きつってる気がするけど、気のせいですよね!
一杯頑張って色々できるようになりましょう!
・・・
何故か見たことのある屋敷の前に到着しました。
う~ん・・・どこかで見ましたっけ?
屋敷の周りは整備され、色々な花が咲いています。
えと・・・屋敷だけなくなる感じだけど、いいのかな・・・
「周りの環境すごく整っていて、屋敷だけ譲ってもらうのは
すごく気が引けるのですけど・・・いいのでしょうか?」
「ああ、構わないよ。
もう古い建物だし、エルが持って行った後は何かこの環境を生かせる建物を建てるから、
心配しなくてもいいよ」
「そういうことでしたら、大切に使わせてもらいますね。
え~っと、屋敷を支えている柱とかがこうなってるから・・・
うん、この範囲で納めれば問題なさそうね。
では、取り込みます」
そう言って倉庫に屋敷を取り込みます。
本当に倉庫便利ですよね~、時空魔法様様です。
というか、これがなかったら私詰んでる気がします。
「うん、ありがとう。
じゃあ、私は職人達含めて打ち合わせするから、
エル達は先に戻っていていいよ」
「はい、わかりました!
・・・あ!思い出しました!この屋敷、補強さぼってパーンする所を予知で見た屋敷だ!
ん?・・・あ゛」
「うん、流石に屋敷崩壊させるのは絶対にやめてね?」
思わず口に出してしまいました。
お父様はいつも通り笑顔でしたが・・・
周りの気配と、帰った後のお母様含めての尋問は今でも思い出したくないです。
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