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四章 9歳(色々制限中・・・)
爆発音を抑えるほどの防音設備ってあるのでしょうか?
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さて、街での用が済んだので屋敷に戻ってきました。
錬金で色々試したりする為の材料は手に入れましたが、
肝心の錬金術を行う場所の確保が出来ていなかったりします。
「お母様、錬金術を色々試す場所が欲しいのですが、
何処かありますか?」
「そうですね・・・本来なら屋敷の敷地内としたいのですが、
失敗時の爆発を高頻度で起こされると問題になりますし・・・
仕方ありません、ポケットダンジョンの研究施設予定地辺りではいかがでしょう?」
「なるほど、確かにそこだと大きな音を出しても問題無さそうですが、
でも、大きな音がいきなりしたら研究の邪魔になりそうですね」
「譲ってもらえる屋敷を防音対策とか色々した施設にリフォームしたらいいんじゃない?
研究施設でも実験とかあるから、音はどうしても対策しないとダメだと思うよ」
由香さんがそう提案してきます。
う~ん・・・防音対策か~、私良くわからないんですよね~。
「お母様、防音室とか音を洩らさない・・・は無理だろうから、
抑えるようなものってありますか?
爆発音がある程度制御出来ればいいのですけど」
「そういったものは知りませんね。
魔法で制御することは出来ますが、製品となると・・・
我家もですが壁を厚くするというような対応しかしていません。
壁を厚くすると言いましたが、それも防音というより、
何かあった時の避難所として利用できるようにです」
残念、流石にそういった知識は伝わって無いのか。
まあ、魔物とか居る世界だから魔法では出来るけど、
普通に生活する分には難しいってことなのかな?
魔道具とか・・・は流石に範囲が広いから無理か。
「由香さん防音対策とかってどうしたらいいか判ります?
音楽室とかみたいに穴開けた壁にしたらいいんです?」
「私もあまり詳しくないけど、そう言うのじゃない?
あと窓とか二重サッシとかって言ったりするから、
間に空気の層を入れたらいいんじゃないかな?
まあ、実験しながらだね」
「やっぱり実験は必要ですか。
一足飛びに製品って訳にはいきませんよね。
では、譲ってもらえる屋敷ではなく、
とりあえずプレハブ小屋みたいなのを作って防音の実験ですね」
「ふむ、面白そうですね。
実験費用は我家で出しますから、成果が得られたら報告書をお願いします。
実用レベルでしたら研究施設でも取り入れていきましょう」
「意外とありそうなものが無いんですね。
探せば他にもこれが無いの?という物がありそうです」
「ふむ、違い・・・ですか。
面白そうですね。
由香さん、何か思いつきましたら報告をお願いします。
実用的だと判断されれば、我家から研究資金を出します。
楽しみにしてますよ」
そうお母様が由香さんに笑いかけます。
何時もの笑顔じゃなくて、貴族としての笑顔だから綺麗だけどちょっと怖い。
「は、はい!頑張ります!」
由香さんちょっとビビってる。
ふふん、私も真似して
「由香さん、頑張ってくださいね」
「プッ・・・まあ、無理しない範囲で頑張るよ」
あれ?おかしいな。
何故か微笑ましいものを見る感じです。
私の想像と違う。
「エルちゃん、キーカさんの真似をしたんだろうけど、
全然覇気というのかな?オーラというか、そういったのが全く足りないよ?
背伸びした子供って感じしかしない」
由香さんがやれやれって感じでそう告げます。
なん・・・だと・・・
やはりまお・・・何でもありませんから、
笑顔でそっと手を此方に伸ばしてくるのは止めてくださいお母様。
でも、覇気ですか~どうやったら身に付くんだろう?
レベルは結構上がってると思うんだけど、そういったの判らないし、
某海賊みたいに何か素質があったりするのかな?
う~ん・・・今度お母様に教えてもらおう。
「まあ、とりあえず錬金術を行う屋敷はポケットダンジョンに移しますが、
その前に防音の実験をするプレハブを建てましょうか。
由香さんはそこで防音の研究をすると」
「そうね、と言ってもそこまで時間は掛からないと思うわよ。
前の世界の物を再現して、どうなるかを試してみる感じだし。
どういった加工をしたら効果が出るかをきちんと検証して、
一定以上の効果が得られるなら、
それ以上の性能は別の人に任せるでもいいですよね?」
由香さんがお母様にそう言うと、お母様が普段の笑顔を返します。
「ええ、それで十分です。
それ以上となると由香さんの負担になってしまいますから」
確かにゴール決めておかないとですね。
う~ん、やりすぎもいけないと・・・さじ加減が難しい。
お前研究所員じゃ無かったっけって?
・・・あれって研究所員と言っていいのでしょうか?
まあ、由香さんに任せておけばいいかな。
錬金術用の屋敷か~、防音に補強か~。
う~ん、爆発って言っても威力はないし、防音だけ・・・
あれ?見知らぬ屋敷がパーンする光景がしっかりと見えたのですが?
錬金で色々試したりする為の材料は手に入れましたが、
肝心の錬金術を行う場所の確保が出来ていなかったりします。
「お母様、錬金術を色々試す場所が欲しいのですが、
何処かありますか?」
「そうですね・・・本来なら屋敷の敷地内としたいのですが、
失敗時の爆発を高頻度で起こされると問題になりますし・・・
仕方ありません、ポケットダンジョンの研究施設予定地辺りではいかがでしょう?」
「なるほど、確かにそこだと大きな音を出しても問題無さそうですが、
でも、大きな音がいきなりしたら研究の邪魔になりそうですね」
「譲ってもらえる屋敷を防音対策とか色々した施設にリフォームしたらいいんじゃない?
研究施設でも実験とかあるから、音はどうしても対策しないとダメだと思うよ」
由香さんがそう提案してきます。
う~ん・・・防音対策か~、私良くわからないんですよね~。
「お母様、防音室とか音を洩らさない・・・は無理だろうから、
抑えるようなものってありますか?
爆発音がある程度制御出来ればいいのですけど」
「そういったものは知りませんね。
魔法で制御することは出来ますが、製品となると・・・
我家もですが壁を厚くするというような対応しかしていません。
壁を厚くすると言いましたが、それも防音というより、
何かあった時の避難所として利用できるようにです」
残念、流石にそういった知識は伝わって無いのか。
まあ、魔物とか居る世界だから魔法では出来るけど、
普通に生活する分には難しいってことなのかな?
魔道具とか・・・は流石に範囲が広いから無理か。
「由香さん防音対策とかってどうしたらいいか判ります?
音楽室とかみたいに穴開けた壁にしたらいいんです?」
「私もあまり詳しくないけど、そう言うのじゃない?
あと窓とか二重サッシとかって言ったりするから、
間に空気の層を入れたらいいんじゃないかな?
まあ、実験しながらだね」
「やっぱり実験は必要ですか。
一足飛びに製品って訳にはいきませんよね。
では、譲ってもらえる屋敷ではなく、
とりあえずプレハブ小屋みたいなのを作って防音の実験ですね」
「ふむ、面白そうですね。
実験費用は我家で出しますから、成果が得られたら報告書をお願いします。
実用レベルでしたら研究施設でも取り入れていきましょう」
「意外とありそうなものが無いんですね。
探せば他にもこれが無いの?という物がありそうです」
「ふむ、違い・・・ですか。
面白そうですね。
由香さん、何か思いつきましたら報告をお願いします。
実用的だと判断されれば、我家から研究資金を出します。
楽しみにしてますよ」
そうお母様が由香さんに笑いかけます。
何時もの笑顔じゃなくて、貴族としての笑顔だから綺麗だけどちょっと怖い。
「は、はい!頑張ります!」
由香さんちょっとビビってる。
ふふん、私も真似して
「由香さん、頑張ってくださいね」
「プッ・・・まあ、無理しない範囲で頑張るよ」
あれ?おかしいな。
何故か微笑ましいものを見る感じです。
私の想像と違う。
「エルちゃん、キーカさんの真似をしたんだろうけど、
全然覇気というのかな?オーラというか、そういったのが全く足りないよ?
背伸びした子供って感じしかしない」
由香さんがやれやれって感じでそう告げます。
なん・・・だと・・・
やはりまお・・・何でもありませんから、
笑顔でそっと手を此方に伸ばしてくるのは止めてくださいお母様。
でも、覇気ですか~どうやったら身に付くんだろう?
レベルは結構上がってると思うんだけど、そういったの判らないし、
某海賊みたいに何か素質があったりするのかな?
う~ん・・・今度お母様に教えてもらおう。
「まあ、とりあえず錬金術を行う屋敷はポケットダンジョンに移しますが、
その前に防音の実験をするプレハブを建てましょうか。
由香さんはそこで防音の研究をすると」
「そうね、と言ってもそこまで時間は掛からないと思うわよ。
前の世界の物を再現して、どうなるかを試してみる感じだし。
どういった加工をしたら効果が出るかをきちんと検証して、
一定以上の効果が得られるなら、
それ以上の性能は別の人に任せるでもいいですよね?」
由香さんがお母様にそう言うと、お母様が普段の笑顔を返します。
「ええ、それで十分です。
それ以上となると由香さんの負担になってしまいますから」
確かにゴール決めておかないとですね。
う~ん、やりすぎもいけないと・・・さじ加減が難しい。
お前研究所員じゃ無かったっけって?
・・・あれって研究所員と言っていいのでしょうか?
まあ、由香さんに任せておけばいいかな。
錬金術用の屋敷か~、防音に補強か~。
う~ん、爆発って言っても威力はないし、防音だけ・・・
あれ?見知らぬ屋敷がパーンする光景がしっかりと見えたのですが?
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