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三章 8歳(未発見ダンジョン探索開始?)
魔王様配下からも逃げられないようです
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椅子に座り目に濡れタオルを当て、
アレッサに髪を直してもらってます。
「ありがとうございます。
何といいますか・・・酷い目にあいました」
「私もまさかエル様があそこで躓くとは思いませんでした。
手を差し伸べようにも水晶柱前でしたので・・・」
アレッサが申し訳なさそうに言ってくれますが、
此ればっかりは私が悪いとしか言いようがありません。
「いえ、私が足元をよく確認していなかったので、仕方ありません。
それに思わず目を開けてしまったのも私の不注意ですし」
そう言うと頭を撫でられました。
やっぱり子ども扱いですよね~。
まあ、外見が子供なので仕方無いですが。
身長伸びれば変わってくるかな?
「それより、このダンジョンって攻略済みになったのですかね?」
「それは大丈夫だと思いますよ。
流石に顔面から突っ込んだ人はいませんので、
後程再度触れていただく必要がありますが」
「うっ・・・
そうですね、目も落ち着いてきましたし、
髪が纏まったらもう一度触れてみます。
ポケットダンジョンの一部に加えられるならついでにやってしまいましょうか」
「一応やる時は宣言してやってくださいね?
変化があったりすると、皆が慌ててしまいますから」
「わ、判ってますよぅ。
子供じゃな・・・子供でしたね」
「はい、前の世界の事を考えると子供ではないと思われるかもしれませんが、
エル様の体はまだ子供なのです。
これまでの行動等から精神が体に引きずられているように思われますので、
慎重に行動してくださいね?
特に大人であれば行動する前に一度考えたりしますが、それが無いように感じますから。
本来であればエル様の歳でダンジョン等に来ることはあり得ないのですから特にです。
さ、終わりました。
では、もう一度水晶柱に触れてもらえますか?」
「確かに、考えなしで行動していることが多い気はしますね。
後から何で考えなかったんだとか思いますし。
アレッサの言う通りかもしれませんね。
体の方に精神が引きずられているという話は納得です。
では、水晶柱に触れてみます」
周りで休憩していた皆に宣言して、水晶柱の方へ行きます。
「さて、触れてみますね。
さっきみたいに光がとかは無い・・・とは思いますが、
念のため注意をしてください」
一応周りを確認して皆問題無さそうでしたので水晶柱に触れます。
強く光り輝くということは無く、小さく光が灯るような感じで
ウィンドが開きました。
「おお、攻略済みになっているようですね。
ダンジョンの構造とかが判るようになりました。
魔物の配置変換とかありますけど、
ポケットダンジョンへの組み込みとかは無さ」
無さそうと言いかけると、もう一枚ウィンドが開き
ポケットダンジョンへの組み込みについて出て来ました。
「どうやら組み込むことは出来そうです。
なるほど、各階層を何処に入れるかですか・・・
うぇ、ポイント大量に・・・と思いましたけど、
お母様達の頭お・・・おかげで全然問題ありませんね。
ん~・・・」
悩んだ結果、水晶柱から手を離しました。
少しするとウィンドは消えて、光も収まります。
「悩んでいたようですが、何かありましたか?」
アレッサがどうかした?という顔で聞いてきます。
というか、皆同じような顔ですね。
「ん~、ポケットダンジョンに組み込むことは出来そうなのですが、
その組み込みで皆に相談したいことがありまして。
正確にはおっちゃん達のパーティーメンバーになのですが」
「俺らか?
・・・まあ、聞いてから判断しよう」
そうおっちゃんはメンバーを見回して言います。
「では、屋敷を回収するために戻りましょう。
見た感じ罠は増えたりしないようですので、
そのままでも戻れますが、念のため来た時と同じように
召喚獣を先頭にして行きましょう」
・・・
行きとは違い、帰りは警戒も最低限でさっと帰ってきました。
屋敷の中で皆集まって座ってもらい、
おっちゃん達にはポケットダンジョンのこと、
さっき悩んでいた内容を話します。
「という訳で、どうフロアを何処に入れようかと思いまして、
それで新人育成の為にフロアを行き来することが多くなりそうな
おっちゃん達に話を聞いておかないとと思いまして。
育成の観点から教えて貰えると」
「なるほどなぁ・・・
ダンジョンの管理はちょっと考える所はあるが、育成の為の順・・・か。
まあここのダンジョンは色々勉強になりそうだし、
体験させたりを考えるとありがたいな。
そうだなぁ・・・そのポケットダンジョンは草原、草原と森、特殊環境か。
特殊環境はダンジョンの水晶柱がある場所だから控えるとして、
う~ん」
「あ、一度に決める必要はありませんよ。
とりあえず、ここに簡単に移動できるように、
此処の一階層だけあちらに組み込んで貰えればいいです」
「なるほどな。
なら、ポケットダンジョンの平原と此処を繋いでもらえるか?
ここの罠は訓練に使えそうだからな」
「なるほど・・・ダンジョンでこれまでここまでの罠はないという話でしたけど、
ここでこれほどの罠が見つかりましたからね。
訓練しておかないとってことですか。
わかりました、明日そこに組み込んでダンジョンを出ましょうか。
では、今日はこれで解散という事で」
皆がお疲れ様と解散していく中、
アレッサ、クラリス、メイド長が私の方へ来ました。
どうしたんでしょう?
「あれ?皆もう休んで良いんですよ?
何かありました?」
「明日でダンジョンを出るという事ですので、
エル様がここで色々やってきたこと等、
どう旦那様と奥様に説明するか、
今から話合う必要がありますので、あちらの部屋へ行きましょうか?」
アレッサからの最後通告・・・私は逃げられない・・・。
アレッサに髪を直してもらってます。
「ありがとうございます。
何といいますか・・・酷い目にあいました」
「私もまさかエル様があそこで躓くとは思いませんでした。
手を差し伸べようにも水晶柱前でしたので・・・」
アレッサが申し訳なさそうに言ってくれますが、
此ればっかりは私が悪いとしか言いようがありません。
「いえ、私が足元をよく確認していなかったので、仕方ありません。
それに思わず目を開けてしまったのも私の不注意ですし」
そう言うと頭を撫でられました。
やっぱり子ども扱いですよね~。
まあ、外見が子供なので仕方無いですが。
身長伸びれば変わってくるかな?
「それより、このダンジョンって攻略済みになったのですかね?」
「それは大丈夫だと思いますよ。
流石に顔面から突っ込んだ人はいませんので、
後程再度触れていただく必要がありますが」
「うっ・・・
そうですね、目も落ち着いてきましたし、
髪が纏まったらもう一度触れてみます。
ポケットダンジョンの一部に加えられるならついでにやってしまいましょうか」
「一応やる時は宣言してやってくださいね?
変化があったりすると、皆が慌ててしまいますから」
「わ、判ってますよぅ。
子供じゃな・・・子供でしたね」
「はい、前の世界の事を考えると子供ではないと思われるかもしれませんが、
エル様の体はまだ子供なのです。
これまでの行動等から精神が体に引きずられているように思われますので、
慎重に行動してくださいね?
特に大人であれば行動する前に一度考えたりしますが、それが無いように感じますから。
本来であればエル様の歳でダンジョン等に来ることはあり得ないのですから特にです。
さ、終わりました。
では、もう一度水晶柱に触れてもらえますか?」
「確かに、考えなしで行動していることが多い気はしますね。
後から何で考えなかったんだとか思いますし。
アレッサの言う通りかもしれませんね。
体の方に精神が引きずられているという話は納得です。
では、水晶柱に触れてみます」
周りで休憩していた皆に宣言して、水晶柱の方へ行きます。
「さて、触れてみますね。
さっきみたいに光がとかは無い・・・とは思いますが、
念のため注意をしてください」
一応周りを確認して皆問題無さそうでしたので水晶柱に触れます。
強く光り輝くということは無く、小さく光が灯るような感じで
ウィンドが開きました。
「おお、攻略済みになっているようですね。
ダンジョンの構造とかが判るようになりました。
魔物の配置変換とかありますけど、
ポケットダンジョンへの組み込みとかは無さ」
無さそうと言いかけると、もう一枚ウィンドが開き
ポケットダンジョンへの組み込みについて出て来ました。
「どうやら組み込むことは出来そうです。
なるほど、各階層を何処に入れるかですか・・・
うぇ、ポイント大量に・・・と思いましたけど、
お母様達の頭お・・・おかげで全然問題ありませんね。
ん~・・・」
悩んだ結果、水晶柱から手を離しました。
少しするとウィンドは消えて、光も収まります。
「悩んでいたようですが、何かありましたか?」
アレッサがどうかした?という顔で聞いてきます。
というか、皆同じような顔ですね。
「ん~、ポケットダンジョンに組み込むことは出来そうなのですが、
その組み込みで皆に相談したいことがありまして。
正確にはおっちゃん達のパーティーメンバーになのですが」
「俺らか?
・・・まあ、聞いてから判断しよう」
そうおっちゃんはメンバーを見回して言います。
「では、屋敷を回収するために戻りましょう。
見た感じ罠は増えたりしないようですので、
そのままでも戻れますが、念のため来た時と同じように
召喚獣を先頭にして行きましょう」
・・・
行きとは違い、帰りは警戒も最低限でさっと帰ってきました。
屋敷の中で皆集まって座ってもらい、
おっちゃん達にはポケットダンジョンのこと、
さっき悩んでいた内容を話します。
「という訳で、どうフロアを何処に入れようかと思いまして、
それで新人育成の為にフロアを行き来することが多くなりそうな
おっちゃん達に話を聞いておかないとと思いまして。
育成の観点から教えて貰えると」
「なるほどなぁ・・・
ダンジョンの管理はちょっと考える所はあるが、育成の為の順・・・か。
まあここのダンジョンは色々勉強になりそうだし、
体験させたりを考えるとありがたいな。
そうだなぁ・・・そのポケットダンジョンは草原、草原と森、特殊環境か。
特殊環境はダンジョンの水晶柱がある場所だから控えるとして、
う~ん」
「あ、一度に決める必要はありませんよ。
とりあえず、ここに簡単に移動できるように、
此処の一階層だけあちらに組み込んで貰えればいいです」
「なるほどな。
なら、ポケットダンジョンの平原と此処を繋いでもらえるか?
ここの罠は訓練に使えそうだからな」
「なるほど・・・ダンジョンでこれまでここまでの罠はないという話でしたけど、
ここでこれほどの罠が見つかりましたからね。
訓練しておかないとってことですか。
わかりました、明日そこに組み込んでダンジョンを出ましょうか。
では、今日はこれで解散という事で」
皆がお疲れ様と解散していく中、
アレッサ、クラリス、メイド長が私の方へ来ました。
どうしたんでしょう?
「あれ?皆もう休んで良いんですよ?
何かありました?」
「明日でダンジョンを出るという事ですので、
エル様がここで色々やってきたこと等、
どう旦那様と奥様に説明するか、
今から話合う必要がありますので、あちらの部屋へ行きましょうか?」
アレッサからの最後通告・・・私は逃げられない・・・。
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