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三章 8歳(未発見ダンジョン探索開始?)

規格外って言われますけど、どういうところなのでしょう・・・

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結局言葉を濁されて、それで良いだろうとなりました。
トラブルとかを考えたのでしょうけど・・・解せぬ。

まあいいです。
学園ですし比較的安全な討伐でしょうから、
私はついて行くだけになりそうですし。
今気にしてもしょうがないですね。
ですが、アレッサ覚えておきますからね!

・・・

あれから途中雨が降ったりしましたが、
順調に進み続けました。
今お昼を過ぎた辺りなのですが・・・
え~・・・明日到着予定だった転移門まで着いてしまいました。
何なんでしょうね、この化け物しゅうひぅっ!?
な、何も思ってませんよ!?
だから一斉にこっち向かないで!

う~ん・・・転移門の先がどうなってるか、
式紙の調査してもらうか、いっそのことドラゴンか何か放り込んでみるか。
今日は一日討伐という事で、
白ネズミさんも子ドラゴンもお留守番してる状態ですし・・・
一度拠点に戻った方がいいかな?
拠点も移動させないといけないだろうし。

「とりあえず、此処まで防壁は伸ばせましたし、
 一直線にたどり着けるようトンネルのようにしておきますので、
 転移門の向こう側は明日にして、一度拠点に戻りませんか?
 それなら、今日は式紙とか召喚獣とかで中を確認しておけますし」

「そうしましょう。
 今日は少し進みが良かったですし」

少し?
アレッサ感覚だと少しなんだ。

「そうね、想定より少し早めに着いたけど、
 何があるか判らない先に進むのは危険だし、
 調べてからの方が安全だしね」

あ、由香さんも少しだと思ってるんだ。

「普通は調べることって出来ないのですけどね。
 確かに少し早めに着いたというのはありますけど、
 調べられる手段があるので調べてから進むべきです」

メイド長もか・・・。

「もう少し早ければ、拠点に戻る間にチェックできたかもしれませんね。
 意外と余裕があったので、
 もう少しペース上げてもよかったかもしれませんね」

く、クラリス・・・さらっとまだ早く出来たとか言わないで。
やっぱり私が一番まともよね?
皆頭おかしすぅ!?だから、こっち見ないでください!

「と、とりあえず、拠点移動もしないとですから、
 今日は戻って白ねずみさんに次の階層の確認を依頼するので、
 明日次の階層に移動しましょう」

そう言って逃げるように拠点の方へ移動始めると
ソフィアが慌てて私の横に並びます。
それを見ておっちゃん達は苦笑いして移動を始め、
アレッサ達は溜息をついて着いてきます。


あ、移動しながらですが道を整備というか、
周りから魔物が入ってこないようにしてますよ。
じゃないと移動が大変になりますからね。

「「「規格外はエル様(ちゃん)でしょうに」」」」

背後から何か呟きが聞こえましたが、何でしょう?
あまり良いことではない気がする。

あ、ついでに私達が転移門潜ったら、召喚獣に暴れて貰いましょうか。
防壁とか壊されたらいけないので、離れた所なら大丈夫でしょう。

・・・

さて、拠点まで戻ってきました。
え~っと白ねずみさんはっと・・・
ああ、前に見たようなバカンス気分で寝っ転がってますね。
あ、灰色ねずみさんに蹴り飛ばされた。
あ、フクロウさんに掴まれてこっち来て放り投げられた。
私の目の前をずざざー!って感じで滑って来ました。

私はしゃがんで白ねずみさんを起こして

「次の転移門を見つけたので、探索お願いできますか?」

そう伝えると、灰色ネズミさんとフクロウさんがビシっと敬礼して
転移門を潜っていきます。
珍しく白ねずみさんに被害が無いですね。

白ネズミさんが戻ってバカンスを再開させたと思ったら、
子ドラゴンの一匹が白ネズミさんを咥えて転移門の方に放り投げます。
放り出された白ネズミさんを転移門を潜ったはずのフクロウさんが
一瞬戻って来て掴むと転移門を潜っていきます。
・・・どういう連携?

・・・

今日は本当に大変でした。
討伐数が物凄い数になってる気がします。
森の魔物ってそんなに強くないのかな?

「ねぇ、アレッサ」

「何でしょう?」

「今日一杯倒した魔物が居るじゃない?
 あれと私が対峙した場合、近接武器でだけで勝てますかね?」

最近私も頑張ってるし大丈夫ですよね。

「え?無理ですよ?」

あれ?
考えるそぶりすらなく、速攻で無理って言われた気がする。
聞き間違いかな?

「・・・え?」

「ですから、無理ですよ?」

あ、何を言ってるんだって顔してる。
ちょっとは悩むぐらいあってもいいのに。

「あの」

「天地がひっくり返ったとしても無理ですよ?
 だから絶対!やらないでくださいね?」

そ、そこまで・・・

「そ、ソフィアだったらどうでしょう?」

そう言うと、アレッサは考え込みます。

「う~ん、難しい所ですね・・・
 防御は十分なので、攻撃手段を考えれば恐らく勝てるとは思いますが・・・」

あ・・・私だけなんだ
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