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三章 8歳(未発見ダンジョン探索開始?)

うちの家ってどうなってるのでしょう?

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絞られましたが、私にもう他に覚えはありません。
まあ、覚えてないだけで何かやってるのかもしれませんが、
私のこういった才能って恐ろしい・・・

まあ、今に始まった事ではありません。
今はダンジョン攻略に専念しましょう。

「さて、もうお昼になっちゃいましたし、
 今日の伐採はこの辺りにしましょう。
 魔力使い過ぎで明日に響いてもいけませんし、
 この後は自由ってことでいいですか?」

「そうですね、それでよいかと思います。
 明日利用する矢とか色々作成しておきたいですし」

「そうね、弾丸とか補充しておきたいし。
 あ、エルちゃん鉱石の在庫ある?
 私の方少し少なくなってきたから補充したいんだけど」

「はい、大丈夫です。
 では、後でお渡ししますね」

クラリスと由香さんは賛成っと。

「俺らも問題ないぞ。
 MP何度か使い切ってかなりきついわ。
 昼から解体の方進めておくかな」

おっちゃん達も問題無さそうです。
女性陣は座り込んで辛そうですしね。

「それは良いですけど、ゆっくり休んでくださいよ。
 慌てなくても、資金稼ぎの場は色々作りますからね。
 私も結婚式楽しみですから」

「お、おう」

おっちゃんがちょっと恥ずかしそう・・・
おお!女性陣の顔が真っ赤、良いもの見れました。

「アレッサ、ソフィア、メイド長はどうします?」

「私はエル様に付いています」

「私も!私もエル様に付いています!」

「そうですねぇ、私は武具の成長を試してみようかと思います。
 屋敷の倉庫にも幾つか保管してあるので、
 そちらでも出来ればと思いまして。
 もし出来るなら、旦那様や奥様にも試してもらえると
 もしかしたらいい武具になるかもしれませんし」

「・・・それ、国宝どころか伝説級の武具が出来そうですね・・・」

「ま、まあ元の武具の成長上限がありますから、流石に・・・
 いえ、上級の魔物が落としたものがありましたね。
 出来た武具、もしエル様が使えるようでしたら譲り受けたらどうですか?」

アレッサがそう言いますが・・・私に使える武具ですか。
なんだろう、あってもあまり意味無さそうな気がします。
無いよりはマシかな?

「考えておきますか。
 でも譲り受けるにしても、対価がきつそうですね。
 何か考えておきますか」

「もう十分渡しているような気がします。
 エル様が意図したものではないですが・・・
 ああ、意図したものでは無いから、貰うのはということですか。
 でしたら、討伐した亀をお譲りしたらよいのではないですか?
 これまでに見たこと無い魔物ですし、防具として色々加工できそうですから」

「ふむ、そうですね。
 私達では解体も難しそうですし、不良債権押し付ける感じで気が引けますが・・・
 お母様なら問題無いでしょう。
 アレッサが言う通りこれが対価になるなら、これで」

でも良いのかな~こんなのが対価で。
まあ、実際に貰える武器が出来るか判らないですし、
お母様達が納得するならいっか。

「では、戻ってお昼いただいた後、各々自由に過ごしましょうか」

・・・

さて、お昼も食べたし何しよっかな~。
ゆっくりするにしてもちょっと早いかな。

おっちゃん達はアレッサから魔物を渡してもらって解体中するために外で出ていきました。
クラリス、メイド長は食事の片付けの後、由香さんと一緒に作業用の部屋へ移動する予定です。
そういえばメイド長って指示とか書類とか以外にも、
普通に清掃からは依然とか全部やってますよね・・・超人か。

う~ん、何しようかな~。

「暇になっちゃいました。
 何しましょうかね~」

「いいのではないですか?
 これまで色々とやることが多かったですし、
 偶にはゆっくりとされるのも良いかと思います。
 まあ、ダンジョン内というのが違和感ですが」

アレッサが苦笑しながらそう言います。

「通常ダンジョンでこういった休息日とかは取らないのですか?」

ちょっと気になって聞いてみました。

「ダンジョン内でこういった休息を取るという事はありません。
 と言いますか、こういった拠点を設けて攻略という事がありません。
 普通ですと、テントや洞穴で過ごすことになります。
 それでも見張りが必要になりますから、
 こうやってゆっくりという事はありませんね」

「何でも収納できる時空魔法が異常なのでしょうね。
 手荷物無しでダンジョンに入ることが出来ますし。
 荷物を色々持って移動して、討伐とかこなすとか討伐者の方々凄いですよね」

「ですが、エル様も学園での実習では同じようなことをしないといけませんよ?
 今の所時空魔法は他の方に知られては面倒なことになりそうですから」

「うげ・・・学園って行かないといけないのですか?」

え~っと、確か13歳で学園に行かないといけないんですっけ。
13歳から16歳までだから中学校って考えればいいのかな。
3年が勿体ない気がするのですけど。

「はい、学園は貴族ですと必須です。
 貴族以外の方でも通う方はいらっしゃいますが、
 それはその前の学校での成績優秀者で且つ、それなりに裕福な方ですね。
 一応学費免除の制度はありますが、極一部ですね」

「うへ・・・私が学園に行っている間、アレッサ達はどうするのです?
 私についてくるって出来るのですか?」

「はい、私とクラリスは使用人としてついて行くことは出来ますが、
 基本的に王都の生活補佐のみで学園に入ることはありません。
 ソフィアは13歳から学園に通う事になるので、再来年には入学となります。
 一度傍を離れることになりますね」

「え、嫌です」

「ソフィア、貴方も貴族令嬢なのですから、
 こればっかりはどうにもならないので諦めてください。
 それに最終学年ではありますが、
 1年間エル様と一緒に学園生活を送ることが出来ますよ?」

「行きます」

て、手の平クルクルですね。
そういえば、今更ですがソフィアも貴族令嬢なのですか。

「ソフィアも貴族令嬢なのですね。
 爵位は聞いても問題無いです?」

アレッサ達が普通に呼び捨てだったりしますし、男爵辺りかな?

「はい、一応私は伯爵令嬢となります」

「ふんふん・・・ぇ?」

あれ?聞き間違えかな?伯爵って聞こえたけど。

「すみません、私の聞き間違えですかね?
 伯爵って聞こえたのですが」

「私もそう聞こえたけど・・・」

由香さんが同意してくれます。
やっぱり聞き間違えじゃなかった。

「伯爵であっています。
 行儀見習いだとしても普通ではあり得ないのですが・・・
 メイド長と騎士団長が特殊と思っておいてください。
 色々・・・本当に色々あったのです」

そう言うアレッサは言い辛そうに、目を合わせずに言います。
何があったんだろう・・・
いやいや、そうだとしても普通に考えてあり得ないんですけど!?
というか騎士団長にメイド長、領地とかどうしてるのよ!?
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