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三章 8歳(未発見ダンジョン探索開始?)

結婚資金とか貯めるのって大変そうですね

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穴掘りが何の為か理解した後、
カルロスさんとサクラさんだけじゃなく、
ファナさん、おっちゃんも一緒になって1本の木と格闘しています。
あ、ウルザさんとハインさんは私が倒した木の枝を落としたりしていますよ。
乾燥とかはクラリスがやってますけど。

しっかし、魔法って便利ですよね~何で皆使わなかったんだろう?
転移者とか居るから、魔法って物凄く発展してそうに思えますけど、全然ですし・・・
やっぱりファイアーボールとか出来ないから?
それとも魔力とかの問題かな?

アレッサとクラリスも最初は手古摺ってましたけど、
ちょっとしたら慣れてましたし、由香さんも・・・ん~・・・
やっぱりいえ・・・なんでもありません。
最近ちょっと考えただけでこっちを見られる。
何かスキル持ってるのでしょうか?
私の直感以上な気がするというか、私の直感働いて無くね?

あ、ソフィアは私について貰ってて、
由香さんは壁の上で狙撃中、メイド長は由香さんの護衛ですね。
メイド長は最初に持ってた盾持ってますね・・・あの人本当に後衛なのかな?
ん?由香さん達がどうやって上がったか?
二人とも何事もなく壁を駆け上がってましたよ。
もしかして、出来ないの私だけなのかな・・・おかしいな、目から汗が出て来ます。

10数本私が木を倒した辺りで、
おっちゃん達の木が倒れるから注意して欲しいという声が上がりました。
様子を見てると、おっちゃんとファナさんが念のため縄を木に括りつけて、
その紐を持って倒す方向の左右に分かれています。
変な方向に倒れそうだったら引っ張るのかな?
見てるとサクラさんがゆっくり木を持ち上げていきながら、木の倒れる方向を調整してます。
そしてゆっくりと木を倒していきます。

「は~、ようやく一本・・・かなり辛いですね。
 慣れるまでというか、MP等が増えるまで一人では無理そうですね。
 レベルが倍以上に上がってもこれだと、
 エルフリーナ様のように一人で出来るようには当分なれそうにはないですね」

サクラさんが膝に手を当てて息をつきながら辛そうに言います。

「そうですねぇ・・・何かコツがあればもう少し早くなる気はしますが・・・
 ん?そういえばエルフリーナって言い辛いでしょうし、
 皆さん普段はエルでいいですよ?
 ん~何かいい方法ないですかね~」

ん~・・・漫画とか小説、ゲームだと装飾品とかで
魔力とか増やせてましたよね。

「ねぇ、クラリス。
 魔石とか使った装飾品か何かで魔力とかステータスがプラスになるような物、
 あったりするのですか?」

「そうですね・・・昨日作成した魔石が入った武具等は少しプラスされたりしますが、
 大幅に上昇するという物はあまり聞いたことがありませんね。
 それこそ国宝等ではないでしょうか?」

「え?もしかして魔剣とかってやらかし案件だったりします?」

「はい、ですので旦那様、奥様への報告案件とお伝えしていたかと思いますが・・・
 エル様の事ですから、お仕置き案件程度にしか思われてなかったのですね」

「うぐ・・・し、仕方ないではないですか。
 そんなこと知りませんもん。
 ん?そうなるとサクラさんが作ったのも、今ならかなり高く売れるのですよね?
 結婚資金貯まったんじゃないですか?」

「そうですね。
 そういえば、私達が買い取ることになってますけど、値段の交渉まではしてなかったですね。
 作成されたのはそこまで強力ではないですが、
 それなりの家2軒ぐらいは十分建てられるぐらいにはなると思いますよ」

「「「「「「え゛」」」」」」

おっちゃん達が絶句してます。
ん~、それなりの家2軒か~土地とか考えると・・・前の世界で1億行くかどうかぐらい?
ほ~、それは凄い。
けど、結婚資金と今後の生活を考えると少ないような?

「ん~・・・結婚資金とその後の生活を考えると、まだまだですよね?
 まあ、近づくとは思いますけど・・・ん~」

木材買い取りでも、そこまで行きませんし・・・
私達と同行している依頼料に魔物とかでどれ位になるのかな?

「ねぇクラリス、今回討伐した魔物の魔石とか、
 売って皆で均等割りしたらどれ位になるか、
 おおよそで良いのですが判りますか?」

「そうですねぇ・・・
 1年間ぐらい何もせず普通に暮らせるぐらいでしょうか」

ん~普通に・・・300~400万とかかな?

「むぅ・・・全然足りないですね」

「エ、エルフリーナ様、ちょっと待ってください!
 その後の資金についても働くことをやめるわけではなく、
 討伐者を止めてから次の仕事を見つけるまでの資金です!
 討伐者を止めても辺境伯家との契約でお仕事を頂いていますので、
 それを考えると十分と言いますか・・・
 それに一度討伐に出ただけで貯まるとは思ってません!」

サクラさんが珍しく慌てた感じで言ってきます。

「ん~、でもぉ・・・
 少しでも多く、早く貯まった方がいいのではないですか?
 あ!家なら私が建てますよ!
 それはもう希望も含めて拘りぬきますよ!」

まあ、少し?夜なべしたりするかもしれませんが、
バレなきゃいいんですよ。

「ま、まあ、拘りが強いというのは、
 この拠点を見たら良くわかりますが、ほどほどにして貰えると。
 でないと、その・・・ひぃ!?
 い、一度後ろを確認された方が・・・」

サクラさんが怯えてる?
なんだろ?
後ろ?

「はぇぁ?
 ・・・ク、クラリス?
 い、何時から!?
 そ、そのぉ、き、綺麗で素敵な笑顔ですが、
 何時もの優しい笑顔の方が素敵だなぁ~と・・・
 えと、私は思うのですが・・・え?ダメ?あはぁん」
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