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三章 8歳(未発見ダンジョン探索開始?)

パーティーのグループ分けに悩みます

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小さい頃のトラウマって凄い威力ですね。
足がガクガク震えてまともに歩けません。
とりあえず、座り込んで落ち着くのを待ってます。
前の世界では特にホラーとか苦手ではなかったはずなのに。

ただ、ゴーストとは一度対峙して、どうにか克服しないと・・・
ゴーストが出てきたら動けませんでは問題です。

そういえば、ゴーストってどうやって倒すんだろう?

「ねぇ、アレッサ。
 ゴーストってどうやって倒すのですか?」

「弱ければ、恐らくですがエル様の柏手だけで倒せると思いますよ?
 威力は巫女のクラスも関係するでしょうが、
 エル様の魔力量等を考えると少しぐらい強い個体でもそれだけで倒せそうです。
 通常の倒し方でしたら、魔力の籠った攻撃・・・
 魔力で出した火や水が有効ですね。
 あ、聖魔法が使えれば一番効果があります」

「とすると、アレッサの妖術とかって」

「そうですね、かなり効果的ですね」

うう、ズルいです。
アレッサ万能過ぎませんか?

「ですが、そういったアンデット系の魔物の討伐ですと、
 ソフィアの母親であるメイド長が一番討伐数が多いですね」

「え?そうなんで・・・ああ、何となくわかります」

メイド長が?と思いましたが、ソフィアを見て納得しました。

「あの方のクラスはちょっと面白いですからね。
 アンデットだけを考えると、
 聖女、聖騎士、巫女、ふじょ・・・あ、いえ、え~と・・・
 そう!不浄を払う者という称号がありましてね!
 アンデット等に特に強力でしたよ!」

・・・き、聞かなかったことにした方がいいのかな?
ソフィアは・・・判ってないみたいですね。
という事はステータスには表示されていないってことなのですかね。

そういえば、まだメイド長のステータス見てないですよね。
どうも共有は今の所NGのようなのですよね~。
お母様に止められてるとか。
過去のことが関係してるっぽいですけど、
まさかさっきのが黒歴史だからとかじゃないですよね?

でもアンデット特化か~、このフロアがアンデットばかりだったら
来てくれると凄くありがたいですね。
とりあえず今日はもう遅いし、来てくれるのは明日辺りかな?

「メイド長が来たら、二手に別れて行動したほうが良いですか?
 あと左右の通路があるので、そちらの討伐を進めたいのですが」

「そうですね、別れて行動は問題ありません。
 どう分けるかですね。
 メイド長はどちらかと言えば、後方支援タイプですので少し考えないといけません」

「そうですね・・・メイド長とアレッサは分けた方がいいと思いますが、
 他のメンバーですよね。
 ソフィアはメイド長と居た方がいいのですかね?」

「私はエル様と一緒が良いです!」

お、おぅ?

「そ、そうですか?それは構いませんが、
 とすると私はどちらが良いんでしょうね。
 クラリスと由香さんは遠距離攻撃なので分けて、
 おっちゃん達は・・・ソフィアが私と行動するなら、
 盾役のファナさんとおっちゃんは分けて・・・ん~」

「私達のパーティー分けは問題無いかと思いますが、
 ガルフ様方が難しくなりますね。
 私は前衛としても行けますので、盾役は必要とはいえませんが、
 ガルフ様方のスタイルは止めて倒すというやり方なので、
 盾役が居ないと難しいかもしれませんね」

「そっか~戦いのスタイルがあるから難しいですね。
 この辺りは相談してですね。
 今日である程度討伐済ませたので、明日魔物がどれだけ集まっているかによりますけど、
 少し連携の練習とかしましょうか。
 足の震えも戻りましたし、家の中に戻りましょう」

そう言って、家の中に戻ります。

・・・
家の中で先ほど話をしていたパーティー分けのことを話します。
おっちゃんのパーティー分けを悩んでいることを伝えましたが、
他のパーティーと連携することもあったりするので、
連携確認させてもらえればどの分け方でも問題ないとのことでした。

「ああ、そうだ。
 明日の朝、少しだけ時間貰えるか?」

「ん?それは構いませんが、何かありましたか?」

アレッサ達を見ますが、私達のパーティは皆判ってない感じですね。

「ああ、今回のお嬢達の討伐で大量レベルアップして、
 体の動きを確認しておきたいんだ」

「んお?そんなに上がりました?
 私で・・・おお、10以上というか20近く上がってますね。
 でも力も体力も上がった~って感じじゃないですね・・・」

うん、上がってはいるけど、凄い上がった~って感じではないですね。
これ、もしかしてレベルアップでの力系ステータス上昇ほぼ1とかじゃない?

「いや、20近く上がるとか普通じゃねぇからな?
 まあ、俺らはレベルが倍近くになったんだ。
 さっき討伐で体動かした感じ、やりすぎ感があったからな。
 少し慣らしておきたいんだ」

「あぁ、なるほど。
 私は魔力とかばかりで力とか体力殆ど変わらないから、
 全然気になりませんでした~。
 あははは~・・・うぐ、ぐす・・・あれ?何で涙が?・・・ふえぇ・・・
 た、体力とかなんて欲しく・・・ないもん・・・」

心を落ち着かせるためにアレッサの尻尾に抱き着きました。
いいもん、体力なんて・・・体力なんて・・・欲しく・・・欲しい・・・。
前に出て無双とかしたいわけじゃないけど、皆に置いていかれるよぅ。
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