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三章 8歳(未発見ダンジョン探索開始?)
許可はあくまで許可であって・・・
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え~、足がマヒした状態でしたので、
トイレに籠ってどうにか歩けるまで復活しました。
長期間籠って、げっそりした感じで出てきたので、
何があったと皆に見られましたが。
うう、恥ずかしい。
「え~、お待たせしました。
えっと・・・壁を移動できるようにして、魔物を引き潰すんでしたね。
一応確認ですが、素材とかって取れないかもしれませんが、構いませんね?」
「ええ、そこは皆さんと話をして、
それよりも安全にすることの方が重要で、魔物を討伐が優先という事で一致していますので、
問題はありません」
アレッサが皆を代表して答えてくれました。
周りを見回しても皆頷いています。
「判りました。
あ、討伐するなら、此方に影響とかなければ派手にやっちゃっても問題はないですか?」
「・・・何をする気ですか?」
アレッサが・・・いえ、皆が何をしようとしているのかと疑いの目を向けてきます。
ソフィアまで・・・染まっちゃいましたね。
私は悲しいです・・・
あ、何をするかでしたね。
「いえ、せっかく爆発とか使えるので、
壁突っ込ませた後に爆発させようかなと思いまして。
あ、もちろんこっちには壁を即作成してなので、
此方に被害が出ることはありませんよ?」
「・・・まあ、それならいいかもしれませんが・・・
ダンジョンなので崩落は無いでしょうが、
ほどほどにしてくださいよ?」
「大丈夫ですよぅ、まだレベル低いですし」
「レベルが低いと言っても、エル様の魔力量を考えてください。
酷い爆発を起こすと此方まで危険ですからね?」
「そうですよ?
エル様の魔力量ですと規模が大きくなりそうなんですから。
それより何時も通り、その壁から棘を出した方が良いのではないですか?」
クラリスからも注意され、さらにいつも通りやったら?と助言を貰いました。
「あ・・・魔力は通るから壁から棘がだせますね・・・。
最初の壁は・・・う~ん、かなり突っ込んだ場所まで行ってますね。
周りに魔物は居るみたいですけど・・・試してみていいです?」
「棘を生やすだけですよね?
・・・でしたら問題ありません」
アレッサがクラリスの方を見て頷いたので許可を出してくれました。
「では、奥の方に行ってしまった壁で棘生やしてみます」
という事で、何時も通り棘を生やしてみます。
お~、近くの敵はある程度倒せる・・・ん?
壁というよりブロックが動いた・・・
これで移動しながら棘生やしてみましょうか。
おお、倒せる数が増えましたね。
と言っても一撃10体行くかどうかか~。
これで1000体近くって凄く時間が掛かりそう・・・
安全に倒せるなら仕方ないですが、まどろっこしいですね。
「ねぇ、相談なんですけど」
「「ダメです」」
速攻で二人に却下されました。
「えと・・・まだ何も言ってませんが?」
「恐らく爆発させようという話ですよね?
大事になりそうですので、やめてください」
「それか前に何処まで温度を上げられるかとかで、
土を溶かしたことがありますよね?
それをされようとしていませんか?
後が大変なのでやめてくださいね」
「う・・・し、仕方ありません。
暫くこれで進めてみます」
「では、暫くの間、皆様には休んで貰ったり、
矢等の作成を行ってもらいましょう。
ただ、他の通路も対処が必要ですから、
問題ない数まで減らせれば、次の通路に移りましょう」
そうアレッサは言って、他のメンバーの所へ移動しました。
「私はエル様の傍で矢を作成したりしてますので、
何か変化がありましたらお知らせください」
・・・
やっぱり効率悪いな~・・・
あれ?そういえば今のブロックの状態じゃなくて、
玉にして転がしたら引き潰しまわれないですか?
引き潰す・・・あ!ローラー・・・だと今のブロックの土の量だと細くなりすぎか・・・
やっぱり玉が一番良さそうかな。
「ねぇ、クラリス。
ちょっと棘だと魔物倒せる量が限られるので、変形させてもいいですか?
爆発とかさせませんから」
「え?・・・どういう変形ですか?」
クラリスが何する気だ?って顔で見てきます。
「いえ、玉にして転がして引き潰して回ろうかと思いまして」
「まあ・・・それぐらいならいいでしょう」
大丈夫かな~って感じですが一応許可を貰いました。
うし、言質は取った!
とりあえず、転がして壁に当たったら魔物が多そうな所に玉を弾き飛ばせばいいかな。
・・・
ズドン・・・ズドン・・・ズドン・・・
遠くの方で玉が壁に当たる音が定期的に鳴り響きます。
「エル様?まだ掛かりそうですか?
そろそろ中央だけではなく、他の通路も進めたいのですが」
「く、外した!
え?まだ中央全滅させてませんよ?
今良いところなんです!
もうちょっと、もうちょっと・・・
く!またずれた!」
スパパーン!
「うぶぅ!?」
「「エル様?次・・・行きましょうね?」」
おに・・・いえ!二人が覗き込んできます。
「あ゛、あ゛い゛」
うう、鼻が・・・顔面ハリセンは酷いのです・・・
トイレに籠ってどうにか歩けるまで復活しました。
長期間籠って、げっそりした感じで出てきたので、
何があったと皆に見られましたが。
うう、恥ずかしい。
「え~、お待たせしました。
えっと・・・壁を移動できるようにして、魔物を引き潰すんでしたね。
一応確認ですが、素材とかって取れないかもしれませんが、構いませんね?」
「ええ、そこは皆さんと話をして、
それよりも安全にすることの方が重要で、魔物を討伐が優先という事で一致していますので、
問題はありません」
アレッサが皆を代表して答えてくれました。
周りを見回しても皆頷いています。
「判りました。
あ、討伐するなら、此方に影響とかなければ派手にやっちゃっても問題はないですか?」
「・・・何をする気ですか?」
アレッサが・・・いえ、皆が何をしようとしているのかと疑いの目を向けてきます。
ソフィアまで・・・染まっちゃいましたね。
私は悲しいです・・・
あ、何をするかでしたね。
「いえ、せっかく爆発とか使えるので、
壁突っ込ませた後に爆発させようかなと思いまして。
あ、もちろんこっちには壁を即作成してなので、
此方に被害が出ることはありませんよ?」
「・・・まあ、それならいいかもしれませんが・・・
ダンジョンなので崩落は無いでしょうが、
ほどほどにしてくださいよ?」
「大丈夫ですよぅ、まだレベル低いですし」
「レベルが低いと言っても、エル様の魔力量を考えてください。
酷い爆発を起こすと此方まで危険ですからね?」
「そうですよ?
エル様の魔力量ですと規模が大きくなりそうなんですから。
それより何時も通り、その壁から棘を出した方が良いのではないですか?」
クラリスからも注意され、さらにいつも通りやったら?と助言を貰いました。
「あ・・・魔力は通るから壁から棘がだせますね・・・。
最初の壁は・・・う~ん、かなり突っ込んだ場所まで行ってますね。
周りに魔物は居るみたいですけど・・・試してみていいです?」
「棘を生やすだけですよね?
・・・でしたら問題ありません」
アレッサがクラリスの方を見て頷いたので許可を出してくれました。
「では、奥の方に行ってしまった壁で棘生やしてみます」
という事で、何時も通り棘を生やしてみます。
お~、近くの敵はある程度倒せる・・・ん?
壁というよりブロックが動いた・・・
これで移動しながら棘生やしてみましょうか。
おお、倒せる数が増えましたね。
と言っても一撃10体行くかどうかか~。
これで1000体近くって凄く時間が掛かりそう・・・
安全に倒せるなら仕方ないですが、まどろっこしいですね。
「ねぇ、相談なんですけど」
「「ダメです」」
速攻で二人に却下されました。
「えと・・・まだ何も言ってませんが?」
「恐らく爆発させようという話ですよね?
大事になりそうですので、やめてください」
「それか前に何処まで温度を上げられるかとかで、
土を溶かしたことがありますよね?
それをされようとしていませんか?
後が大変なのでやめてくださいね」
「う・・・し、仕方ありません。
暫くこれで進めてみます」
「では、暫くの間、皆様には休んで貰ったり、
矢等の作成を行ってもらいましょう。
ただ、他の通路も対処が必要ですから、
問題ない数まで減らせれば、次の通路に移りましょう」
そうアレッサは言って、他のメンバーの所へ移動しました。
「私はエル様の傍で矢を作成したりしてますので、
何か変化がありましたらお知らせください」
・・・
やっぱり効率悪いな~・・・
あれ?そういえば今のブロックの状態じゃなくて、
玉にして転がしたら引き潰しまわれないですか?
引き潰す・・・あ!ローラー・・・だと今のブロックの土の量だと細くなりすぎか・・・
やっぱり玉が一番良さそうかな。
「ねぇ、クラリス。
ちょっと棘だと魔物倒せる量が限られるので、変形させてもいいですか?
爆発とかさせませんから」
「え?・・・どういう変形ですか?」
クラリスが何する気だ?って顔で見てきます。
「いえ、玉にして転がして引き潰して回ろうかと思いまして」
「まあ・・・それぐらいならいいでしょう」
大丈夫かな~って感じですが一応許可を貰いました。
うし、言質は取った!
とりあえず、転がして壁に当たったら魔物が多そうな所に玉を弾き飛ばせばいいかな。
・・・
ズドン・・・ズドン・・・ズドン・・・
遠くの方で玉が壁に当たる音が定期的に鳴り響きます。
「エル様?まだ掛かりそうですか?
そろそろ中央だけではなく、他の通路も進めたいのですが」
「く、外した!
え?まだ中央全滅させてませんよ?
今良いところなんです!
もうちょっと、もうちょっと・・・
く!またずれた!」
スパパーン!
「うぶぅ!?」
「「エル様?次・・・行きましょうね?」」
おに・・・いえ!二人が覗き込んできます。
「あ゛、あ゛い゛」
うう、鼻が・・・顔面ハリセンは酷いのです・・・
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