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三章 8歳(未発見ダンジョン探索開始?)

契約内容を詰めていきましょうか

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え~と、新人育成での雇用の話が終わったところですよね。

「2つ目の話なのですが、
 私達はグランドスネークが居た辺りにあるダンジョンを攻略しに行くことになりました。
 それで、私達は外での活動は不慣れなので、
 そちらのパーティーに着いてきていただきたいのです。
 討伐の方は我々で行いますので、私達の教育係がメインでしょうか。
 特におっちゃんのパーティーに盾を使う方がいるんですよね?
 出来ればソフィアに盾での戦い方とかを教えていただけるとありがたいです」

「なるほど・・・ダンジョンアタックに同行か。
 俺らは討伐に参加しなくていいのか?
 任せきりというのもあれなんだが」

「そこは臨機応変になるかと思います。
 私達は超長距離からの殲滅を得意としていますが、
 近距離での戦闘は不慣れです。
 まあ、私以外は近距離でもそつなくこなすとは思いますが。
 あれ?問題になるのって私ぐらい?」

アレッサ達を見回すと、ソフィア以外がそっと目を逸らしました。
おぉぅ・・・まぢか・・・
ああ、そうでしたね、私以外はチート集団でしたね。

「・・・ま、まあいいです。
 そう言う事で、ダンジョンへの同行をお願いしたいです。
 多分、きっと、なんとなく、お母様方が同行をお願いするよう言ってきたのは
 私の御守がメインな気がしますが」

「ま、まあ、自分の身を守るぐらいで同行をってことみたいだし、
 それなら構わないさ。
 なぁ?」

「そうだね。
 それで問題ないよ」

え~と、さわやか青年はカルロスさんでしたっけ。
その方が言うと皆が頷きます。

「では、その内容で契約を交わしたいと思います。
 あと、ちょっと私が特殊なので・・・あれ?私が特殊なのかな?
 ・・・まあ、そんなわけで少し私のステータス等について守秘義務がありますので、
 そこは申し訳ないのですが・・・。
 あ、それで少しだけ依頼料は少し上乗せさせていただきます」

「ああ、お嬢も貴族様だしな。
 守秘義務があることぐらいは想定しているさ」

「では、きちんとした契約を行うために、一度我家に戻りましょう。
 あ、もう一つのパーティーの方は此処の守りが薄くなってしまうので、
 此方の守りをお願いしようかと思います。
 あと、ギルドからの応援の方々も此方の守りをお願いしようかと考えています。
 これらは私ではなく辺境伯家の依頼ですね」

「じゃあ、あいつらに伝えて俺らは移動だな。
 だが、大丈夫なのか?
 俺らが行くダンジョンはスタンピードの危険とかは無いのか?」

「お母様が暫くは問題ないとの判断をされましたので
 大丈夫かと思います。
 屋敷で契約を固めて、戻って来てから攻略を始めるでも全く問題ないとのことでした」

「う~ん・・・まあ大丈夫というなら良いのか?
 じゃあ、急いで準備してくるから、
 お嬢達も俺らが戻り次第出れるようにしておいてくれ」

「判りました。
 では、お願いします。
 私達も屋敷に戻る用意をしましょうか。
 とりあえず、荷物は倉庫なので馬車の準備ですかね」

・・・

その後、皆集合して屋敷の方へ戻ってきました。

「私とクラリスで皆さんを会議室の方へ案内しますので、
 アレッサは先に屋敷に戻って契約書等を纏める為の書類や、
 契約などに詳しい方を連れてきてもらえますか?
 ソフィアはメイド長を呼んできてもらえますか」

「「判りました」」

アレッサとソフィアが屋敷の方へ入っていくのを確認して、
私とクラリスと由香さんはおっちゃん達の馬車に向かいます。

「ついて間もないですが、
 流石にゆっくりお茶をする時間までは取れないでしょうから、
 屋敷の会議室で契約の話を早速すすめましょう」

「そうだな、さっさと済ませてしまおう」

「では、此方へ」

先導して会議室へ移動します。

・・・・

会議室に着くと執事の方とメイド長、
アレッサとソフィアが待っていました。

私はアレッサ達の方へ行き

「お待たせしました。
 ガルフ様方はそちらの席でお願いできますか」

おっちゃん達に対面の席を勧めます。

「では、契約内容の確認ですが、
 新人育成についてはダンジョン攻略後に落ち着いてするとして、
 ダンジョンへ同行してもらう件について契約を進めましょう」

「ああ、その方がいいな。
 新人育成は落ち着いてからで頼む。
 同行目的はお嬢のガードと、ソフィア嬢の育成、
 あとは外での行動を教えるだったな。
 まあ、外での行動ってアレッサさん達の方が詳しそうだから、
 お嬢のガードとソフィア嬢の育成がメインか?」

「そうですね・・・
 ダンジョンの構造次第ですが、
 拠点を作成してからの攻略となると思うので、
 普通の外での過ごし方とはちょっと違うかもしれません。
 その辺りはダンジョンの構造次第という事にしてください」

「普通じゃないというのが気になるが・・・
 他の人が何も言わないってことは、特に問題のある過ごし方じゃないってことだろうから
 そこは実際見てからだな」

ちょっと考えながら、問題無いかと判断してもらったようで、
そこにはあまり触れられませんでした。

「そこは楽しみにして頂いて構いません。
 と言いますか、エル様のおかしさが良くわかるかと思います」

「アレッサ!?」

「そうですね、マイナス点"は"ありませんので、大丈夫です。
 まあ、これまでの常識は何だったんだ?とか思ったりしますが・・・」

「クラリス!?
 その説明だと私が変人に聞こえます!」

「あ~、私はノーコメントで」

「由香さん!?」

そこでそのコメントは何もかもを認めてませんか!?
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