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三章 8歳(未発見ダンジョン探索開始?)

どうしても話って脱線してしまいますよね

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お母様が二匹を引き連れて騎士団の方々が集まっている所へ移動します。
気を付けなさいと何度も念押しされました。
ああ、心配してくれているんだな~と思っていたら
アレッサに、おかしなことをしそうなら遠慮なく止めなさいとか・・・
全く信用してくれてもいいのに。

まあいいです、今回のダンジョンアタックで認識を改めさせてやります。
私はおっちゃんのパーティーの所に向かいながらそう誓いました。
背後のアレッサとクラリスが「何かやらかしそうだよ」という
ちょっと困った顔をしていることには気づかず。
・・・

「おっちゃん、ちょっといいですか?」

「ん?ああ、丁度今新人達を送ったところだ。
 何か進展あったか?」

「はい、今後のことでちょっとお話があるのですが、
 大丈夫ですか?」

「かまわないが、俺だけでいいか?」

「あ、おっちゃんのパーティーの方集めてもらえますか?」

「判った、ちょっと待ってな」

・・・

皆集まったところで話をはじめます。

「すみません、急に集まっていただきましたが、
 今後のことについてお話させていただきます。
 まず、一つ目。
 おっちゃんには少し話をしていましたが、
 今回のことだけではなく、今後も含めて
 辺境伯家でこのパーティーを雇いたいという話になりました。
 此方については問題ないでしょうか?
 あ、雇いたいのは新人育成についてですので、
 無茶をさせようとかそんなことは無いですし、
 無茶だと思えば拒否権もあるので、問題は無いかと思いますが、
 何か気になることはありますか?」

「新人にあたる人選とかは何かあったりしますか?」

え~と、真面目そうな人だから、サクラさんでしたっけ?

「そちらのパーティーメンバーの推薦があれば、
 その方と話をして育成対象とするか選ばせてください。
 基本的には孤児院等で信用できる場所で、
 討伐者になろうとしている方々の育成をお願いしたいと思っています。
 これは孤児院出身者の方々の死亡率が高い為ですね。
 あ、孤児院に拘る必要はなく、他でも生活に困っているような方でも問題ありません。
 何れにしても私達とそちらのパーティーメンバーでの面接を受けていただいて、
 問題が無いようでしたら育成対象となるという感じでしょうか」

「なるほど。
 育成を受けようにも受けれない方、
 生活に困窮しているような方々の支援のような形なのですね」

「そうですね、そういった場になればいいと思っています」

あ、おっちゃん達結婚するなら、
きちんと伝えておかないといけないことがありましたね。

「女性の方になりますが、
 お子さんが出来た場合、妊娠中は問題ない範囲で座学の方を依頼できればと思います。
 あと、これは今思いついたのでこれから交渉にはなりますが、
 出産、産後落ち着くまでは我家の人を派遣したりできるようにします。
 なので子供・・・期待してますね」

おお、女性陣が真っ赤になってますね~。
ニヨニヨ

スパパーン!!

「おぶぅ!」

後ろから同時にハリセンが振りぬかれました。

「まったく、奥様の目が離れるとそうやって調子に乗るのはいかがなものかと思いますよ?」

アレッサがあきれた感じで言ってきます。

「エル様、本題からずれてますよ。
 きちんと最後まで説明しましょう」

クラリスからも突っ込まれました。

「ふぅ、仕方な・・・いえ、何でもありませんから、
 二人ともそのハリセンを降ろしてください。
 こほん・・・え~と・・・新人育成についての雇用については問題ないでしょうか?
 あ、内容はきちんと書面にして契約という形を取るので、
 またそこで細かいところは詰めていこうと考えています」

そう伝えると、おっちゃんが皆を見回して頷き

「ああ、問題ない。
 詳細な内容はまた確認するが、その契約受けようと思う。
 契約金とかは・・・お嬢はまだ勉強中だろうから、
 書面とか詰める時に話そう」

ぐふっ、痛いところをついてきますね。
さっきの仕返しでしょうか。
まあいいです、結婚式の友人スピーチがあったら・・・クククッ

スパパーン!!

「ふぐぅぁ!」

今度は前後で私の頭を挟むように振りぬかれました。

「「何か良からぬことを考えていそうでしたので」」

「よ、予測でそれは無いのです・・・
 くそぅ・・・これだから魔王様の側近は(ボソ)」

「「何か言いましたか?」」

何か言いましたかね?あぁん?って感じで
パシッ!パシッ!と手でハリセンを弄んでいます。

「な、何でもありません・・・」

「あのぉ・・・」

ソフィアがおずおずと話しかけてきます。

「どうしました?」

そう聞くと、言い辛そうな感じで

「また話が止まってしまって、
 ガルフ様方が困っていらっしゃいますが・・・」

「・・・も、申し訳ございませんでした」

ついにソフィアにまで突っ込まれてしまいました。
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