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三章 8歳(未発見ダンジョン探索開始?)
蛇さんはログイン直後退出しました
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蛇に動きは無く、討伐者の方々が戻ってきました。
防壁内部に大量の魔物が置いてあります。
「こう見ると結構倒してますね」
山になった魔物を見ながら呟くと
「結構どころじゃねぇよ。
普通じゃこんなになることは無いぞ」
おっちゃんがあきれ顔で言ってきます。
まあ、そうかもしれませんね・・・
「時々こうやって討伐するでしょうから、
その時は依頼するので、また食うに困っているような人や、
こういった空気を感じさせたい人を連れて来てくださいね」
「まあ、それは構わないんだが・・・
これを見ちまうと、自分でも出来るんじゃないかって思うやつが居そうで怖いな。
お嬢というか辺境伯家で管理しているダンジョンで、
初級から中級辺りのダンジョン紹介してもらう事って可能か?
引き締めを兼ねて訓練させたいんだが」
「あ~なるほど、ほとんど同じぐらいの年齢の人が、
簡単に討伐してしまうとそう思われてしまう可能性有りそうですね。
ダンジョンはお父様に聞いてみます。
ですが、辺境伯家管理のダンジョンとなるでしょうから、
魔物の素材とか辺境伯家に売るようになるかもしれませんが」
「ああ、その辺りは大丈夫だ。
此処で稼がせてもらっているから、儲けが減ったとしても問題ない」
「判りました。
では、そのように伝えておきます。
あと、昼からの討伐に関することなのですが」
「ん?何かあったか?」
「少々離れた位置にグランドスネークが居まして、
昼の討伐開始前に処理をしようかと考えています。
ですので、少しだけ時間を頂ければと」
「実力を疑う訳じゃないが、大丈夫なのか?
俺らが行動しても反応しないってことは、
相当な距離だと思うが、
そこまで向かうとなると周りの魔物も相手にする必要が出てくるだろ?」
「ああ、そこは大丈夫です。
攻撃は私が担当しますので」
「う~ん・・・お嬢が担当と言われてもな・・・
まあ、目付け役が何も言わないなら大丈夫なんだろうが。
とりあえず、何かあっても良いように、防壁の上で見学してるから、
何かあったら言ってくれ。
新人は退避させて、ベテラン勢は指示に従うからよ」
「ふっふっふ、私の実力を防壁の上で見学していると良いのです。
と、言ってもソフィアを除けば私が最弱なのですが・・・
今回は討伐者の方が襲われることが無いように、
という事で私の出番というだけです。
アレッサやクラリスなら普通に狩れるみたいですよ。
おかしいですね~ハハハ・・・はぁ・・・」
「ま、まあ、無理はするなよ。
指示くれりゃ、その指示に従うからよ」
「はい、ありがとうございます。
お昼休憩ですので、しっかり休んでください」
「おう、午後からの話をしながら、ゆっくりさせて貰うよ」
そう言って片手を上げながらおっちゃんは仲間の方へ移動していきました。
「では、私達も昼休憩としましょう。
魔法のバッグに料理長が作ってくれた弁当が入ってますので、
いただきましょうか」
・・・
お昼ご飯を食べ終わり、食後のお茶を頂いています。
「さて、あの蛇を倒すのですけど、
防壁の上から見ながら対応を行います。
とりあえず、何時も通り地魔法で対応しようかと思いますが、
もし此方に向かってきたりし場合ですが、
私は足止めを可能な限り行いますので、クラリスと由香さんにお願いします。
此方まで接近を許してしまった場合、アレッサお願いしますね」
「「「はい、判りました」」」
「ソフィアは討伐の空気を知るために、
私の傍に居てください」
「は、はい!わかりました!」
はてさて、どうやって倒しましょうかね~。
蛇か~、良く頭押さえつけてるのは見るけど、頭潰せばいいのかな?
「蛇って頭潰せばいいんですかね?」
アレッサに確認すると
「そうですね。
胴体を攻撃すると暴れるので、
蛇の魔物を倒すときは頭を落とすことが多いですね」
なるほどなるほど。
では、やっぱり頭というか首の部分を引っ掴んて絞め殺す感じにしましょうか。
あ、暴れられると困るんで全体をがっちり固定しましょうか。
「判りました、では絞め殺す感じで行きますね」
ふふふ、魔力とか上がってもありますが、
此処はダンジョンではありませんので、魔力の通りが凄く良いんですよ。
目にもの見せてくれるです!
私のにやけ顔に不安そうな二人の視線がありましたが、
気にしませんよ、私は。
・・・
討伐者の方々も含め皆で防壁の上に陣取ります。
「此処からは見えづらいかもしれませんが、
あの森に大きな蛇の魔物が居ます。
その魔物をこれから対処するので、少しの間だけ此方で待機をお願いします。
もし、私が仕留めそこなって此方に移動してきた場合、クラリスと由香さんが対応します。
接近された場合はアレッサが対応しますので、問題はありませんが、
新人の方は危険なので、ベテランの方の指示に従って防壁の上からは退避をお願いします」
討伐者の方を見まわすと緊張した感じで頷いてくれました。
「では、開始しましょうか。
クラリス、由香さん準備は良いですか?
とりあえず、私だけで対応してみますので、監視をお願いします」
「わかりました」「わかったわ」
じゃあ、蛇の方を向いて・・・位置はこの辺り・・・
秘儀壁ばさみ!なんちって。
蛇の両脇に10mぐらいの分厚い壁を一気に!
某スタイリッシュ痴女の万力の拷問のように!
ズッゴシャッ!
蛇が壁に気付いて頭をもたげた瞬間、
首がぺしゃんこになりました。
「えと・・・あれ?」
ああ、これから動き始めるのかな?
・・・あれ?う、動かないですね。
背後の「うわぁ」という目と
両側からの「あ、こいつやったな」という目が私の心に突き刺さります。
お、おかしいなぁ。
防壁内部に大量の魔物が置いてあります。
「こう見ると結構倒してますね」
山になった魔物を見ながら呟くと
「結構どころじゃねぇよ。
普通じゃこんなになることは無いぞ」
おっちゃんがあきれ顔で言ってきます。
まあ、そうかもしれませんね・・・
「時々こうやって討伐するでしょうから、
その時は依頼するので、また食うに困っているような人や、
こういった空気を感じさせたい人を連れて来てくださいね」
「まあ、それは構わないんだが・・・
これを見ちまうと、自分でも出来るんじゃないかって思うやつが居そうで怖いな。
お嬢というか辺境伯家で管理しているダンジョンで、
初級から中級辺りのダンジョン紹介してもらう事って可能か?
引き締めを兼ねて訓練させたいんだが」
「あ~なるほど、ほとんど同じぐらいの年齢の人が、
簡単に討伐してしまうとそう思われてしまう可能性有りそうですね。
ダンジョンはお父様に聞いてみます。
ですが、辺境伯家管理のダンジョンとなるでしょうから、
魔物の素材とか辺境伯家に売るようになるかもしれませんが」
「ああ、その辺りは大丈夫だ。
此処で稼がせてもらっているから、儲けが減ったとしても問題ない」
「判りました。
では、そのように伝えておきます。
あと、昼からの討伐に関することなのですが」
「ん?何かあったか?」
「少々離れた位置にグランドスネークが居まして、
昼の討伐開始前に処理をしようかと考えています。
ですので、少しだけ時間を頂ければと」
「実力を疑う訳じゃないが、大丈夫なのか?
俺らが行動しても反応しないってことは、
相当な距離だと思うが、
そこまで向かうとなると周りの魔物も相手にする必要が出てくるだろ?」
「ああ、そこは大丈夫です。
攻撃は私が担当しますので」
「う~ん・・・お嬢が担当と言われてもな・・・
まあ、目付け役が何も言わないなら大丈夫なんだろうが。
とりあえず、何かあっても良いように、防壁の上で見学してるから、
何かあったら言ってくれ。
新人は退避させて、ベテラン勢は指示に従うからよ」
「ふっふっふ、私の実力を防壁の上で見学していると良いのです。
と、言ってもソフィアを除けば私が最弱なのですが・・・
今回は討伐者の方が襲われることが無いように、
という事で私の出番というだけです。
アレッサやクラリスなら普通に狩れるみたいですよ。
おかしいですね~ハハハ・・・はぁ・・・」
「ま、まあ、無理はするなよ。
指示くれりゃ、その指示に従うからよ」
「はい、ありがとうございます。
お昼休憩ですので、しっかり休んでください」
「おう、午後からの話をしながら、ゆっくりさせて貰うよ」
そう言って片手を上げながらおっちゃんは仲間の方へ移動していきました。
「では、私達も昼休憩としましょう。
魔法のバッグに料理長が作ってくれた弁当が入ってますので、
いただきましょうか」
・・・
お昼ご飯を食べ終わり、食後のお茶を頂いています。
「さて、あの蛇を倒すのですけど、
防壁の上から見ながら対応を行います。
とりあえず、何時も通り地魔法で対応しようかと思いますが、
もし此方に向かってきたりし場合ですが、
私は足止めを可能な限り行いますので、クラリスと由香さんにお願いします。
此方まで接近を許してしまった場合、アレッサお願いしますね」
「「「はい、判りました」」」
「ソフィアは討伐の空気を知るために、
私の傍に居てください」
「は、はい!わかりました!」
はてさて、どうやって倒しましょうかね~。
蛇か~、良く頭押さえつけてるのは見るけど、頭潰せばいいのかな?
「蛇って頭潰せばいいんですかね?」
アレッサに確認すると
「そうですね。
胴体を攻撃すると暴れるので、
蛇の魔物を倒すときは頭を落とすことが多いですね」
なるほどなるほど。
では、やっぱり頭というか首の部分を引っ掴んて絞め殺す感じにしましょうか。
あ、暴れられると困るんで全体をがっちり固定しましょうか。
「判りました、では絞め殺す感じで行きますね」
ふふふ、魔力とか上がってもありますが、
此処はダンジョンではありませんので、魔力の通りが凄く良いんですよ。
目にもの見せてくれるです!
私のにやけ顔に不安そうな二人の視線がありましたが、
気にしませんよ、私は。
・・・
討伐者の方々も含め皆で防壁の上に陣取ります。
「此処からは見えづらいかもしれませんが、
あの森に大きな蛇の魔物が居ます。
その魔物をこれから対処するので、少しの間だけ此方で待機をお願いします。
もし、私が仕留めそこなって此方に移動してきた場合、クラリスと由香さんが対応します。
接近された場合はアレッサが対応しますので、問題はありませんが、
新人の方は危険なので、ベテランの方の指示に従って防壁の上からは退避をお願いします」
討伐者の方を見まわすと緊張した感じで頷いてくれました。
「では、開始しましょうか。
クラリス、由香さん準備は良いですか?
とりあえず、私だけで対応してみますので、監視をお願いします」
「わかりました」「わかったわ」
じゃあ、蛇の方を向いて・・・位置はこの辺り・・・
秘儀壁ばさみ!なんちって。
蛇の両脇に10mぐらいの分厚い壁を一気に!
某スタイリッシュ痴女の万力の拷問のように!
ズッゴシャッ!
蛇が壁に気付いて頭をもたげた瞬間、
首がぺしゃんこになりました。
「えと・・・あれ?」
ああ、これから動き始めるのかな?
・・・あれ?う、動かないですね。
背後の「うわぁ」という目と
両側からの「あ、こいつやったな」という目が私の心に突き刺さります。
お、おかしいなぁ。
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