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二章 7歳(ダンジョン突入!?)

試験前って何故か普段できないことをしたくなりますよね

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とりあえず、ソフィアには明日帰れるということと、
お父様とお母様に色々報告したいことがあるので、
人払いできる環境とか用意しておいて欲しいことを伝えました。

帰れることを伝えたらソフィア泣いてました・・・
かなり長い間、ダンジョンに居ましたからね。

「仕方ありませんよ。
 エル様付きになってからすぐに、
 エル様に庇われて、残されたのですから。
 パーティーでの会話とか出来ない状態でしたら、
 心が圧し潰されていたかもしれません」

「確かにアレッサの言う通りですね。
 パーティーの会話が出来たとしても、
 傍に仕える主が居る場所がダンジョンですから、心の負担は相当なものでしょう。
 ソフィアはよく耐えてると思いますよ。
 暫くはエル様の傍から離れないでしょうね。
 ダンジョン等の攻略にしても、次からはソフィアが常に一緒に付いてくるでしょうね」

「やっぱりクラリスもそう思いますか?
 エル様、ソフィアも頑張ったので、
 暫く一緒に居てあげてくださいね」

「判りました。
 心配かけてしまいましたもの、ソフィアを連れて歩くわ。
 ただ、ダンジョンはちょっと心配よね。
 無理とか無茶しないと良いのだけれど」

「「エル様がそれを言いますか?」」

「うぐぅ、む、無理とか無茶はしていない・・・と思いますぅ」

「まあ、私が見た限り、無理はともかく、
 無茶苦茶してた気がするわね」

「くはぁっ」
・・・
え~その後、私はダンジョンに魔力を込めるために
ダンジョンコアになる部屋に来ています。
此処は安全と判っているのか、
アレッサは夕食準備、クラリスと由香さんは明日帰還の為に
草原側の拠点に行って、私の式紙を連れて帰るのと、
向こうに置いている魔石とかを回収してきてもらっています。

ダンジョンコアに魔力を込めるとポイントが増えて、
そのポイントでダンジョンを拡張したり、
魔物を変化させたり色々出来るみたいです。
良くあるダンジョンマスター物のような感じですね。
転移装置とかかなりポイントが必要みたいですが。

もう私達のダンジョンですから、
帰ったら色々試してみましょう。

とりあえず、魔力が枯渇していないか確認も含めて
魔力を込めに来ました。

魔力を込めながら、明日帰って報告することを考えます。

時空魔法はあれ以外には特に無いから聞かれたらですかね~。
あ、由香さんの事を時空魔法の研究員として雇ってもらわないといけないですね。

・・・そういえば、由香さん研究員になってくれるとは言ってくれたけど、
ダンジョン攻略に付き合ってくれるかは聞いてませんでしたね。
ダンジョンに付き合ってくれるか判らないけど、防壁の上から狙撃はお願いしましょうか。
・・・まさか銃が撃ちたいがために防壁に居座るとかは無いですよね?
ガンショップと防壁を往復してる姿が容易に想像できますけど、まさかね。

召喚魔法は・・・実演が必要になりそうですね。
まあ、これは秘密にする必要は無いからいいかな?
あ~でも私が一番ってのは伏せたいな~・・・
召喚士に伝手があるようなら、お願いしようかな。
でも自分が倒した魔物じゃないといけないのかな?
取り込まれる前、伏せてたりするから屈服させるために倒さないといけないのかも。
駄目なら倉庫の魔物は売っちゃいますかね。

後は・・・式紙について説明がいるかな。
白ネズミさん、灰色ネズミさん・・・そういえば何で名前つけてないんだっけ?
う~ん・・・まあいいか。
最近灰色ネズミさんの数匹自我持ってる気がするのですよね。
コントみたいなやり取り、全部白ネズミさんが操ってるとは思えないのですよ。

ダンジョン攻略についても説明しないといけないですね。
防壁に移動して魔物を殲滅して、ダンジョン見つけないといけないですね。
そういえばダンジョンの外に居る魔物ってどれぐらいの強さなんでしょう。
ダンジョンが魔物で一杯になってあぶれてくるってことは、
縄張り争いに負けて外に出てくるってことだよね。
だとすると、ダンジョンの外はそこまで強くないのですかね~。
その分ダンジョンの敵が怖いってことになるけど・・・

ああ、それで思い出しましたが、
今回のダンジョンだと問題はありませんでしたけど、
空を飛ぶような魔物がいると私って魔法だけだから全然役に立たないですよね。
何か攻撃手段見つけないといけないですね・・・
地面に居れば燃やすか突き刺すか出来るのですが。
アレッサの妖術を研究して、遠距離攻撃を手に入れられないですかね~。

え?由香さんみたいに銃はどうかって?
銃か~あこがれはあるんですけどね、正直無理だと思ってます。
私が扱うとしたら火薬で発射する銃になると思うのですが、
射程が短いのと当たりそうにないのですよね。
あと、遠距離から動く物体を狙うって無理だと思うのです。

私だと近寄られたら終わりだと思うのですよね。
魔物に認識される前に超遠距離攻撃で仕留める、
それが出来なければ逃げる・・・ですから。

召喚魔法と式紙でどうにかできればいいんですけどね。
空ってドラゴンとファイアバードか~・・・
この子達優先で魔力渡しておいた方がいいのかな。
あ、蜘蛛も有効かも?
ドラゴン3体とファイアバード、ジャイアントスパイダーですかね。
あ、偵察用にシャドースネークも入れておきましょう。
私自身の対空魔法か武装が出来るまでは、召喚に頼りましょうか。

そういえば、未発見の魔物も居たんでしたっけ。
う~ん・・・倉庫の中身見せないといけないかもしれませんね。

ちょっとダンジョンに魔力を込めるのをやめて倉庫の中見ておこう。

ん~・・・あ、ダンジョンの土取り込んだままですね。
鉱石とか含まれているか確認しないと。
え~と・・・どのチェストだったかな・・・魔石もごちゃまぜですね。
時間あるし、きちんと分類しましょうか。

えと、此処のチェストは・・・
・・・

「「エル様?この部屋の惨状は説明していただけるのですよね?」」

「えと・・・あれ?
 こ、こんなに物出したかな~」

私の前は魔石が山になり、右は鉱石、左は宝石の原石が山になっていました。

「エルちゃんってさ、試験前に部屋の掃除始める人でしょ?」

「な!そ、そんなことは・・・」

心当たりが物凄いありますね。
よく親友(達也)に言われてましたね。

「「「心当たりあるんですね(あるんだね)」」」

・・・よくお分かりで。
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