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二章 7歳(ダンジョン突入!?)
色々聞かれることを覚悟してましたが・・・想定外です
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さて、ステータス確認して油断したところにやってきた人災でしたが・・・生きてます。
ええ、生きてますよ。
大事なことなので。
「とりあえず、私の種族と称号については内密でお願いします。
今知っているのは、お父様、お母様、アレッサ、クラリスだけです」
「あ、種族もなのね。
わかったけど、幾つか質問してもいい?」
「はい、答えられる事でしたら」
「じゃあ、このハリセンって」
「いや!聞くのそこからですか!?」
「じょ、冗談よ」
「あ、そ、そうですよね。
流石に冗談ですよね」
「そうよ。
えっと、この懲りない」
「ちょちょちょちょ、おかしいでしょう!?」
「・・・冗談よ?」
「本当に冗談なのか怪しくなってきました・・・」
「クラリスのおりょ」
「「それは言ってはいけない」」
「そう・・・なんだ」
私とアレッサが慌てて止めます。
もう、色々台無しですよぅ。
「でもさ~、秘密にするってのは判るんだけど、
転生者と言われても私の転移者とさほど変わらないでしょ?
赤子からか、前の世界の状態かって違いだけじゃない。
聞くことと言われてもねぇ・・・」
あ~・・・まあそうなの・・・かな?
「まあ、秘密にするというのは貴族だからという点は大きいですね。
あと、転生前の世界なのですが、由香さんの世界とは少し違うようです。
前に聞きましたけど、バベルという私の世界では有名な研究機関を知らないようでしたので」
「なるほど、バベルって聞いてきたのはそういう。
でも、エルちゃんが居た世界って、飛行機とか車とかパソコンとか普通にあったんでしょ?
あ~時代が判るものとなるとスマートフォンとかがいいのかな」
「そうですね、どれも普通に存在しました。
ですので、時代としては同じぐらいではないかと思ってます」
「とすると並行世界ってことなのかな。
全く別の世界の可能性もあるけど、スマートフォンがあるってことは同じ世界の可能性が高いわね」
「そうですね。
今更ですけど、帰りたいとかって思ってたりしますか?」
「ん~・・・特には思ってないんだよね。
両親は鬼籍に入ってるし、研究はこっちの方が面白いことできそうだし、
魔法で色々出来て日常生活は楽できそうだし・・・何より銃が撃てるしね。
まあ、皆が居るから安全な場所で撃てるってのが大きいけどさ」
「そうですか・・・聞いて良いのか判らないですが、
由香さんの両親も事故ですか?」
「いえ、私の両親は病気よ。
一昨年にお母さんが病気で亡くなったら、お父さんもね。
私を生んだのが高齢だったけど、それでもちょっと若いかな。
親子ぐらい歳が離れた兄弟も居るんだけど、ほとんど会わないからそっちも問題なし。
お墓も他の兄弟に任せれば大丈夫大丈夫。
でもエルちゃんの両親は事故で亡くなってるんだね」
「そうですね。
と言っても、此方の世界に来るよりずっと前ですし、
今の両親が良い人過ぎて悲しいとかは全くないです。
前の世界では親孝行とか出来ませんでしたけど、
この世界では親孝行したいですね」
「なるほどね。
笑い話にもならないけど、お互い前の世界では孝行したいときに親は無しってか。
まあ、とりあえず転生で聞きたいのはこれぐらいかな」
「そうですか・・・
まあ、ダンジョンとか魔物を考えなければ生きやすい世界だと思いますよ。
過去の転移者が色々やってくれてるので、生活に不便はないですね。
強いて言えば娯楽が少ないという点でしょうけど、
由香さんだとそれも問題は無さそうですね」
「そうね、研究とか銃が撃てればいいからね。
それよりもさっき聞こうとしていた内容について知りたいわね」
「え゛・・・な、なんですかねぇ」
斜め上に目を逸らしながら誤魔化します。
おかしいな嫌な汗が流れてきますね。
「え?じゃあ最初にハリセンから教えてもらおうかな」
「ハ、ハリセンですか。
えっとそ」
「その回数はエル様が色々やらかした時にハリセンで叩かれている回数ですね」
「アレッサァ!?」
「なるほど、アレッサの回数と一致しないのは?」
「奥様作成のハリセンを持っているのは、私、クラリス、メイド長になります。
あと、いつの間にかハリセンを持っていたお嬢様の式紙の白いネズミさんですね。
そこから想像できるかと思います」
「そうね色々察したわ」
「ちょっとアレッサ。
メイド長が持ってるのは初耳なのだけど」
「そうでしたか?
まあ、エル様がやらかさなければ良いことなので、
気にしなくてもいいでしょう」
「うぐ・・・そ、そうですね。
ふっ私は出来る女ですからね」
(((チョロイ)))
「ハリセンは分かったわ。
じゃあ、懲りない者って・・・あ、いいわ。
なんとなく分かったから」
「えと・・・はい・・・え?」
「いや、このハリセンの回数見たらねぇ」
「・・・いや、違うんですよ?」
「え?違うの?そうだと思ったんだけどな~」
「あ、えと・・・そう、ハリセンより前にありますから!」
「・・・ハリセンで打たれるより前からやらかしてるって言わない?それ」
「ぐふぁ!」
「由香の言う通り、エル様は3歳頃から色々やらかしてきてます。
なのでハリセンだけでエル様を見ては駄目ですよ」
「ふぐぅ!」
「アレッサ、ダメですよ。
エル様はとてもいい子なのですから。
まあ、前の世界の記憶がある割に奥様に良く連れていかれますけど」
「はうぁ!」
全てが刃になって私の心に突き刺さり、テーブルに突っ伏します。
「「「エル様(ちゃん)!?」」」
犯人はヤス・・・じゃなくて私以外の皆ですよぅ。
ええ、生きてますよ。
大事なことなので。
「とりあえず、私の種族と称号については内密でお願いします。
今知っているのは、お父様、お母様、アレッサ、クラリスだけです」
「あ、種族もなのね。
わかったけど、幾つか質問してもいい?」
「はい、答えられる事でしたら」
「じゃあ、このハリセンって」
「いや!聞くのそこからですか!?」
「じょ、冗談よ」
「あ、そ、そうですよね。
流石に冗談ですよね」
「そうよ。
えっと、この懲りない」
「ちょちょちょちょ、おかしいでしょう!?」
「・・・冗談よ?」
「本当に冗談なのか怪しくなってきました・・・」
「クラリスのおりょ」
「「それは言ってはいけない」」
「そう・・・なんだ」
私とアレッサが慌てて止めます。
もう、色々台無しですよぅ。
「でもさ~、秘密にするってのは判るんだけど、
転生者と言われても私の転移者とさほど変わらないでしょ?
赤子からか、前の世界の状態かって違いだけじゃない。
聞くことと言われてもねぇ・・・」
あ~・・・まあそうなの・・・かな?
「まあ、秘密にするというのは貴族だからという点は大きいですね。
あと、転生前の世界なのですが、由香さんの世界とは少し違うようです。
前に聞きましたけど、バベルという私の世界では有名な研究機関を知らないようでしたので」
「なるほど、バベルって聞いてきたのはそういう。
でも、エルちゃんが居た世界って、飛行機とか車とかパソコンとか普通にあったんでしょ?
あ~時代が判るものとなるとスマートフォンとかがいいのかな」
「そうですね、どれも普通に存在しました。
ですので、時代としては同じぐらいではないかと思ってます」
「とすると並行世界ってことなのかな。
全く別の世界の可能性もあるけど、スマートフォンがあるってことは同じ世界の可能性が高いわね」
「そうですね。
今更ですけど、帰りたいとかって思ってたりしますか?」
「ん~・・・特には思ってないんだよね。
両親は鬼籍に入ってるし、研究はこっちの方が面白いことできそうだし、
魔法で色々出来て日常生活は楽できそうだし・・・何より銃が撃てるしね。
まあ、皆が居るから安全な場所で撃てるってのが大きいけどさ」
「そうですか・・・聞いて良いのか判らないですが、
由香さんの両親も事故ですか?」
「いえ、私の両親は病気よ。
一昨年にお母さんが病気で亡くなったら、お父さんもね。
私を生んだのが高齢だったけど、それでもちょっと若いかな。
親子ぐらい歳が離れた兄弟も居るんだけど、ほとんど会わないからそっちも問題なし。
お墓も他の兄弟に任せれば大丈夫大丈夫。
でもエルちゃんの両親は事故で亡くなってるんだね」
「そうですね。
と言っても、此方の世界に来るよりずっと前ですし、
今の両親が良い人過ぎて悲しいとかは全くないです。
前の世界では親孝行とか出来ませんでしたけど、
この世界では親孝行したいですね」
「なるほどね。
笑い話にもならないけど、お互い前の世界では孝行したいときに親は無しってか。
まあ、とりあえず転生で聞きたいのはこれぐらいかな」
「そうですか・・・
まあ、ダンジョンとか魔物を考えなければ生きやすい世界だと思いますよ。
過去の転移者が色々やってくれてるので、生活に不便はないですね。
強いて言えば娯楽が少ないという点でしょうけど、
由香さんだとそれも問題は無さそうですね」
「そうね、研究とか銃が撃てればいいからね。
それよりもさっき聞こうとしていた内容について知りたいわね」
「え゛・・・な、なんですかねぇ」
斜め上に目を逸らしながら誤魔化します。
おかしいな嫌な汗が流れてきますね。
「え?じゃあ最初にハリセンから教えてもらおうかな」
「ハ、ハリセンですか。
えっとそ」
「その回数はエル様が色々やらかした時にハリセンで叩かれている回数ですね」
「アレッサァ!?」
「なるほど、アレッサの回数と一致しないのは?」
「奥様作成のハリセンを持っているのは、私、クラリス、メイド長になります。
あと、いつの間にかハリセンを持っていたお嬢様の式紙の白いネズミさんですね。
そこから想像できるかと思います」
「そうね色々察したわ」
「ちょっとアレッサ。
メイド長が持ってるのは初耳なのだけど」
「そうでしたか?
まあ、エル様がやらかさなければ良いことなので、
気にしなくてもいいでしょう」
「うぐ・・・そ、そうですね。
ふっ私は出来る女ですからね」
(((チョロイ)))
「ハリセンは分かったわ。
じゃあ、懲りない者って・・・あ、いいわ。
なんとなく分かったから」
「えと・・・はい・・・え?」
「いや、このハリセンの回数見たらねぇ」
「・・・いや、違うんですよ?」
「え?違うの?そうだと思ったんだけどな~」
「あ、えと・・・そう、ハリセンより前にありますから!」
「・・・ハリセンで打たれるより前からやらかしてるって言わない?それ」
「ぐふぁ!」
「由香の言う通り、エル様は3歳頃から色々やらかしてきてます。
なのでハリセンだけでエル様を見ては駄目ですよ」
「ふぐぅ!」
「アレッサ、ダメですよ。
エル様はとてもいい子なのですから。
まあ、前の世界の記憶がある割に奥様に良く連れていかれますけど」
「はうぁ!」
全てが刃になって私の心に突き刺さり、テーブルに突っ伏します。
「「「エル様(ちゃん)!?」」」
犯人はヤス・・・じゃなくて私以外の皆ですよぅ。
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