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二章 7歳(ダンジョン突入!?)

防壁を作ろう

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え~・・・アレッサ、クラリスの作業中、
私は大人しく座ってることになりました。
監視者は白ネズミさん、最近私の頭の上が定位置になりつつあります。

そして、森を横断するように切り開かれたので、
とりあえず壁を作っていきます。

「ん~防壁の高さどれぐらいにしましょうか?
 敵が昇ってこれそうにないってどれぐらいですかね?」

「そうですね・・・この辺りなら高さは5mもあれば大丈夫だとは思いますが。
 アレッサはどう思います?」

「私も5mあれば良いと思います。
 上級の敵が居そうなら10mあってもいい気はしますが」

「上級ですか・・・エルダートレントが居るぐらいですし、
 もしかしたらがありますよね。
 う~ん・・・私も魔法のレベルを上げると思って、
 10mで作ってみましょうか。
 土は・・・堀も作って、そこで出た土を使えばいいですよね」

「・・・大丈夫ですか?」

クラリスが心配そうに言ってきます。

「大丈夫ですよ、無理はしません。
 最近暇だったので丁度いいぐらいです」

「・・・色んな意味で大丈夫ですか?」

アレッサが疑わしそうな顔で見てくる。

「だ、大丈夫ですよ。
 おかしなことはしません」

「「白ネズミさん、監視お願いしますね」」

白ネズミさんが任せろと頷きます。
ほんと信用無いですね・・・

ん~・・・先に堀と壁を作りましょうか。
棘造る時と同じように土を寄せてあげて・・・何か寒気が?

堀の予定地から土を移動移動・・・とりあえず堀を作って、
出てきた土を防壁側へどんどん積んでいきます。
防壁側が山みたいになってきましたね・・・
堀側を絶壁にして逆側はなだらかな斜面にしておきましょうか。
押し固めたら・・・とりあえずこんなもんでいいでしょう。
防壁というか断崖絶壁のようなものになりましたね。
向こうに見える巨大な木がエルダートレントなのでしょうか。
距離は・・・どれぐらいだろう?1kmぐらいあるのかな。

「あれが暴れたら、どれだけ魔物が流れてくるか判らないですね。
 やっぱり倒しておかないと危険ですね。
 白ネズミさん、あれは上空には攻撃してこなかったのですか?」

うんうんと頷きます。

「う~ん、上空は大丈夫という事でしょうか」

う~んと悩んでる。

「今度空と地上でどこまで近づけるかやってみますか?」

ちょっと悩む感じでしたが、うんうんと頷きます。
・・・

そして数日かけて森を横断するような壁が出来上がりました。
アレッサとクラリスはまだ掛かりそうですね。

こっちにも拠点作りましょうか。
最初の拠点と同じでいいかな。

ダンジョンでの加工に慣れたのか、結構すぐに拠点が作成できました。
ダンジョンの土を動かしたりするのに最初は負荷がかかるなって思っていましたが、
今はスムーズに動きますね。
魔力貫通や魔法のレベルが上がったのかな。

「う~ん・・・白ネズミさん、
 最初の拠点の地下と繋げようと思いますけど、大丈夫ですかね?」

白ネズミさんがちょっと悩みながら、
大丈夫だろうとOKを出してきました。

「じゃあ、トンネル掘りましょう。
 落とし穴とかあるから、少し下に階段状に掘って進みましょうか。
 どっち向きに掘ればいいかな~」

最初の拠点を魔力を伸ばして探って、方向を決めます。

「こっちみたいですね。
 では、掘り進めましょうか」

・・・
ん~何事もなく繋がりましたね。
補強とかも済ませましたし。

アレッサとクラリスはまだ掛かりそうですかね~。
時間あるし、魔石を防壁の方に持って行って刻印していきますか。

ん~・・・防壁と言えば防衛兵器無いといけないですよね。
防壁の方へ戻りながら考えます。
兵器と言っても銃火器があるわけじゃないし、
操作できる人が居ないから意味ないのですよね。
投石とかも無理だし、どうしますかね~。

防壁が広範囲だから自動で発動しないと意味ないですよね。
その場にいるか判らないんですから。

そうすると、落とし穴ぐらいしかないですよね・・・
堀の向こう側に落とし穴作っていきましょうか。
・・・

防壁というか崖の上から堀より向こう側に落とし穴を作っていきます。
もちろん、作った拠点から遺跡までの直線上には作ってませんよ?

ですが、う~ん・・・物足りない。
とりあえず、魔石に刻印しながら考えましょうか。

「ねぇ、白ネズミさん。
 せっかく防壁作ったんだから、兵器作ってみたくありませんか?
 まあ、兵器と言っても罠を強くしたぐらいでしょうけど」

白ネズミさんが悩んでる。
私の方をチラチラ見ながら、また何かやらかすんじゃねぇか?って疑ってる。

「失礼ですね。
 私が何時もやらかしてる訳ないじゃないですか」

まだ悩んでる。
もう一声ですかね。

「白ネズミさんも一緒に考える兵器なら大丈夫では?」

私の方をじっと見ながら、恐る恐るうんと頷きました。

「まあ、簡単なものぐらいしか出来ませんよ。
 とりあえず、作った拠点から遺跡までの直線上には仕掛けずに、
 他の場所に仕掛けましょう。
 ぱっと思いつくのは地面に棘を少しだけ生やすとかなんですよね」

う~ん、と悩んでますね。

「投石器とかは流石に作れませんし、作れたとしても
 つきっきりになることできませんし・・・」

確かにな~とやっぱり悩んでます。

「地雷とかって作れないですかね。
 エルダートレントの根っこが伸びてきた場合でも爆発してダメージ与えられるような」

あ~それならと何か思いついたのか、魔石を指さします。

「ん?魔石ですか?
 これ確かに爆発はしますけど、魔力を通して少し経たないと・・・
 え?これを?・・・ああ、こうすると衝撃で?でもそれだと持ち運びが・・・
 ほ~魔力を流した後の衝撃で爆発?・・・なるほどなるほど。
 これを地面に・・・おお、いいですね。
 あまり数は置けないでしょうから、ちょっと試しであの辺りに」

数個刻印した魔石を地面から1cmぐらい埋めて配置します。
そして、魔力を流して・・・放置っと。

上手くいけば、これを配置していきましょうか。
とりあえず、落とし穴の続きやりましょうか。
・・・

暫くして「ドーン」という音が遠くから聞こえてきたので、急いで移動します。
見てみると、猪が地雷を埋めた辺りに横たわっていました。
止めを刺して、白ネズミさんとハイタッチします。

「小さい魔石なので、
 流石に倒すことまでは無理みたいですけど、
 相手が動けなくなるというのであれば成功ですね。
 やりましたね、白ネズミさん。
 ん?白ネズミさん?」

白ネズミさんがガクガク震えてます。
?どうしたのでしょう?
・・・

やっぱり何かする時は皆に許可を貰わないといけませんね。
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