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二章 7歳(ダンジョン突入!?)

遺跡へ行くまでの下準備・・・こ、今度こそ!

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気を取り直して、翌日です。
今度は最初に蜘蛛退治用で適当に棘を生やしていきます。
生やす本数が多いので休憩を取りながら、何とか午前中で終えます。
昼食後、今度は蛇等の魔物を探索し、棘を生やして倒していきます。
こうやって大量に敵を倒していくと、MMORPGとか思い出しますね。
あれって序盤はレベル上がりやすいですけど、後半は毎日大量に敵を倒しても
レベル上げるのに一カ月ぐらいかかったり・・・萎えましたね~

この世界はどうなんでしょうかね。
狼倒したとき、一気に16まで上がってたけど、
よくよく考えたら十数匹倒して16なんだよね。
レベルって上がりにくいのかな。
う~ん・・・そういえばパーティーで分割されるのかも。
ソフィアもレベル上がってるって言ってたし、そうなるとこんなものなのかな?

今回は相当数倒してるから、レベル確認楽しみですね。
少なくとも蛇は30匹以上、猪は20匹ぐらい倒してますからね。
あ、トカゲみたいなのも10匹ぐらい倒してるから、こっちは剥ぎ取りが楽しみです。

ふへへへぇ・・・
おっと、アレッサがこっち伺ってますね。
危ない危ない、シャキッとしなきゃ。

しっかし、適当に棘生やすは良いのですけど、
蜘蛛はどうやって取り込みましょうかね。
とりあえず、第一陣やって考えましょうか。

アレッサとクラリスに知らせます。

「では、そろそろ行きます。
 今回は細い棘を5mぐらいの高さまで伸ばします」

「わかりました。
 クラリス準備は大丈夫ですか?」

「はい、何時でも大丈夫です」

「では、行きます!」

木と木の間にどんどん棘を生やしていきます。
一匹かな・・・倒せたか不安だから、少しだけ放置しときましょう。
倉庫に生物は入らないようになってるから、
子蜘蛛とか入ったりしないけど、大丈夫と分かってても怖いし。
刺さった一本だけ残して、次へ移ります。
・・・
ん~蜘蛛ってあまりいないのかな。
倒してるのは、蛇、猪の方が多い気がしますね。
結局蜘蛛は10匹ぐらいですかね。

とりあえず、倉庫に突っ込んでいきましょうか。
糸とか取れるかもしれないから、
これは解体を専門にしている所に任せた方がいいですよね。
正直、糸を綺麗にまとめる自信無いです。
・・・

そして、休憩しながら棘を生やし続けて、蛇、猪、トカゲ、蜘蛛を倒し、
トレントもボキッと折って収納していきます。
この倉庫って幾らでも入る感じで、限界が全く見えないです。
こうなってくると、どこまで入るか試したくなりますね。

それにしても蜂が全然見つからないのですよね。
大きい蜂らしいから、きっと巣は地面だよね。
奥の方なのかな。

さて・・・森の入り口周辺はこれで大丈夫ですかね。
森に近づいて、もう一度同じことを範囲広げてやりましょうか。

「アレッサ、クラリス。
 入口付近は終わりましたので、早いですけど今日はこれぐらいにして、
 明日から森の入り口に移動して同じように処理していきましょう」

「「わかりました」」

白ネズミさんは・・・バカンス中ですね。

「白ネズミさん、今日はこれで終わりにします。
 拠点の中に入りますが、何かあれば教えてもらえますか?」

白ネズミさんが片手を上げてOKとサインを送ってきましたので、
皆で拠点の中に入っていきます。
とりあえず、食堂に集まりお茶を飲みながら今後の方針を決めていきます。

「さて、とりあえず入り口付近は処理できたと思いますので、
 明日から入り口付近に陣取って、確認できる範囲で処理を進めていこうかと思いますが、
 何かありますか?」

「そうですね・・・今日と同じで大丈夫だとは思いますが、
 何か変わった魔物が居たりしましたか?」

「倒したのは蛇はアナコンダとシャドースネーク、
 木のトレントに猪のワイルドボア、蜘蛛のジャイアントスパイダーが主ですね。
 後背中がごつごつしたトカゲが数匹居ました」

アレッサが聞いてきたので、倉庫に格納した魔物を一通り伝えます。
クラリスはトカゲに反応して何か考えているようです。

「ごつごつしたトカゲですか・・・それは見ていませんね。
 そのトカゲを見せていただけますか」

「では、解体場へ移動しましょうか」

クラリスを見て、アレッサも何か思うところがあるのでしょう。
見せて欲しいと言われたので、解体場へ移動します。

「トカゲはこれですね。
 後10体ぐらいあります」

「・・・やはりクリスタルリザードですね。
 外見は岩に見えますが、様々な鉱石を取り込んでいる魔物になります。
 運が良ければ相当希少な鉱石が手に入ることがあります。
 まあ、その分見つけるのも倒すのも困難になりますが」

「う~ん・・・クラリスが言うならそうなのでしょうけど、
 さくっと倒せましたよ?」

「それはエル様だからでしょうね。
 通常はお腹から攻撃はできませんから」

「あ、なるほど。
 上からの攻撃は効かないけど、下からの攻撃には弱いってやつですね。
 なるほどなるほど。
 希少な鉱石ですか・・・にへへ、早速解体しちゃいます?」

スパーン

「うぶ!」

「エル様、笑い方に気を付けましょう」

「し、失礼しました。
 ふ~・・・
 では、クラリス!解体方法を教えてください!いま!すぐ」

スパーン

「に゛ぃ!」

「エル様?」

「うぐぅ顔面ばかり・・・
 ちょ~っと取り乱しただけじゃないですか。
 少しぐらい大目に見ても」

アレッサがパシパシと手でハリセンを鳴らしてます。

「うん、きちんとしないとダメですね。
 クラリス、解体方法を教えてもらえますか」

「くすくす、はい、わかりました」

なんでしょう、クラリスからの視線が
全く仕方ありませんね~って語ってる気がする。

そして解体の指導を受け、
鉱石が出た時にまたハリセンの指導が入りました。
え?想像できた?そんな馬鹿な・・・
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