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一章 ~6歳(勉強中ですよ)

刀!二刀流!浪漫が止まらない!でも、ほどほどに・・・

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気を取り直して、今日も武器を試してます。
杖は探索の補助としても、武器としても有効なので、
利用武器としての候補にあがりました。
まあ、人相手じゃないからですかね。
とりあえず、骨とか折って動けなくしてから、叩き潰せって感じです。
あと、候補というのは薙刀が似たような長物であるからですね。
切り裂くという使われ方があまりないので、
型が杖のように叩き付けるようなものでした。
叩きつける・・・ハルバードが良いんじゃね?

長さの違いで杖か薙刀のどちらを使うかは保留になってます。

倉庫から木刀の持ち手、刀身を選んできます。
ちょっと短い刀、脇差というのですかね?
前回長い刃だったじゃんって?長いと振り回されるのです・・・
刀の教本からクラリスに教えてもらいながら
型をやってみたり、振ってみたりしてます。
なぜ教本があるのかって?転移者が残した指南書らしいですよ?
正直私では流派とか言われてもさっぱりです。
でも書かれている内容から力で・・・って感じですね。
何とか一刀流とか?よくわからない。

薙刀には指南書は無いけど、杖術はあるみたいです。
う~ん・・・基準が判らない。

まあ、とりあえず刀です。
取り回しは悪くないのですけど、なんだろう。
ん~使いどころ・・・狭いところでぐらいかな。
悪くは無いのだけれど、これで大きな魔物と戦えるか?と言われると疑問ですね。
そういえば刃の短い物は、身体強化してから振ってないですね。

「すみません、ちょっと試してみてもいいですか?」

「どうしました?」

「身体強化して振ってみようかと思いまして」

「はい、どうぞ」

「ありがとうございます」

ちょっと身体強化して振ってみる。
あ、これならしっくりくる。
かなりの速度で振れるから、行けるかも。

「すみません、ちょっと試したいことがあるので、少し離れてもらえますか。
 刀は岩に向かって振りますので」

「?はい、どうぞ」

「ありがとうございます」

地魔法で石を手に数個生成して投げ、自由落下してくる石に向かって木刀を振る。
しっかり目で見て刃を合わせると、前の岩に向かって石が飛んでいく。
ふむ、これで滑らせるようにすれば切れるのかな。

「ん~、やっぱり。
 力が無いと速度が出ないので、身体強化は必須ですね。
 速度が出ないと切れそうにないです。
 広いところだと杖とかの方が良さそうです。
 狭いところだと、身体強化必須となると・・・
 常時身体強化できる魔力が無いと扱いづらいですね」

「すごいですね。
 身体強化してもそこまで振れる人は、そうそう居ないと思いますよ。
 動体視力がよくないと、当てる場所をコントロールできないですし。
 恐らく私が振っても、石はまっすぐ飛ばないと思います」

「そうですね。
 動体視力はかなり良いと思います」

・・・音ゲーで鍛えられてるとは言えない。
おかしいな、前の世界の記憶で自信をもって自慢できるものが一つもない気がする。

「速さとなると、両手で刀を使うより、
 身体強化して短い刀を二刀扱う方がいいかもしれませんね」

「二刀流ですかね?ん~、二刀も振り回す自信は無いのですが・・・」

「いえ、振るのは片方で、片方は防御というか受け流しで使います。
 動体視力がいいという事は、相手の攻撃も見えるかと思いますので、
 相手の攻撃に刀を合わせて流し、もう片方で相手の弱いところ、
 柔らかいところを切り裂くという方法ですね。
 狭い空間ですと敵も小型でしょうし、仲間の援護もあまり期待できないと思います。
 なので、防御方法があると生存率上がります。
 狭い空間での戦闘は危険ですから」

「二刀流ですか・・・前に出るなら身体強化は絶対に切れませんね。
 後はマジックガードと、直ぐに魔法で意表を突けるように待機か・・・
 身体強化、マジックガード・・・後は直感とかもっと上げたいですね」

「そうですね。
 あとは看破とかあると罠とかも発見できますね」

「あ、ダンジョンに罠ってあるのですね」

「あ、いえ。
 ダンジョンが罠を生成するのではなく、
 知能を持った魔物が罠を張っていることがあるのです。
 それは狭い通路のダンジョンに多く、
 狭い通路では特に注意が必要なのです」

「それは・・・どういった罠が多いのですか?」

「そうですね・・・
 傍に潜んでいる場合だとロープが張ってあって足を引っかけたり、
 蜘蛛の巣のように獲物が来たら張り付くようなものですね。
 後は矢が飛び出すものが多いです」

「矢ですか・・・毒とかですか?」

「いえ、毒は少ないです。
 魔物も此方を獲物として見ているようですので。
 ただ、矢と言っても質の良いものでは無いので、
 刺さると返しが無くても抜くのが大変みたいです」

「怖いですね・・・知能を持つ魔物ですか・・・
 どんな攻撃が来てもいいようにマジックガードは常時張っていられるように
 訓練したほうがよさそうですね。
 後は刀を二刀流にして防御に全振りか・・・」

倉庫から同じ大きさの刀を持ってきて両手に持ち、身体強化を掛ける。
クラリスに地魔法で石を放り投げてもらって、刀を振っていく。
左手は空振りが多いけど、慣れてきたら大丈夫かな。

かなりの時間振ってたみたいで、今日はここまでとなりました。
そして・・・翌日、私はベッドから起き上がれなかった・・・

「ア、アレッサ・・・体が・・・動かない・・・」

「エル様は集中しすぎると周りの声が聞こえなくなるようですので、
 注意が必要そうですね」

「そうですね。
 私も止められませんでした」

「ご、ごめんなさい。
 ところで・・・おトイレ・・・行きたいのですが・・・」

「では、私とクラリスで支えますので、ゆっくり行きましょう」

「あ・・・えっと、ゆっくりだと間に合わないかも・・・しれないな~」

「急ぎましょう!エル様、失礼します!」
そう言ってアレッサがお姫様抱っこしてくれます。

「あ!そんなに急に動かされると!・・・ぁ・・・」

「「あ」」

・・・もう、お嫁にいけない。
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