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一章 ~6歳(勉強中ですよ)
世界の差を確認しますよ
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・・・お説教を受け、朝食を皆で取った後、
人払いをしてまた皆で話をしています。
ああ、何でお母様が居たかって?
何のことはない、足音はアレッサで、
お母様は二階に向かって待っていたというだけでした。
「お嬢様、奥様からは逃げても無駄ですよ?
奥様は看破というスキルを持っておられまして、
お嬢様の行動を看破しているのです。
どういう行動を取っても発見されるので、逃げるだけ酷い目にあいます」
「あら、アレッサ。
私酷いことなんてしたかしら」
「私は逃げたりという事はありませんが、
私の行動を看破し、先回りして色々私が対処せざるを得ない状況に追い込まれたことはありますね」
「でも、それで全てうまく行ったでしょう?」
「そうですね。
結果を見れば最善ではあるのですが、
その経過、対処がものすごく面倒というのはいかがなものかと」
・・・どうもアレッサも色々あったようだ。
でも行動を看破するという事は、私は逃げることも出来ないのか・・・
やっぱり
「エル?何を考えているの?」
「魔王様からは逃げられないの・か・・・な?」
「あらあら、魔王というのは悪の王ということよね?
それは誰の事かしら?」
「だ、誰でもないです!私の意識が冒険に出たときの妄想です!」
「そう、私の看破は親しい人の行動や考えが、
ある程度だけど判るというものでもあるの」
ば、バレてるよね・・・
「わ、判りました・・・」
「淑女教育から逃げ出そうとしたという事だけど、
淑女というものが、前の世界とは違うのかもしれないね。
淑女だけでなく、これは前の世界との差を見つけた方が早いかもしれないな。」
ああ、お父様。
あなたが私の神なのですか。
「どうも前の世界の記憶が邪魔をしている気がするからね」
お父様・・・油断したところをヤルタイプだったのですね。
天に昇りかけた前の世界の記憶が今谷底に落ちていきましたよ。
「エルが感じるこの世界と前の世界の違いはどんなところかな?」
「そうですね・・・色々ありますが、
前の世界では様々な種族は無く、ヒューマンのみでした。
あと魔物も存在しませんし、魔法もありません。
ステータスとかも含めて、こういうのは物語やゲームの中だけですね。
後は・・・時代というのでしょうか?
この世界の建物だけ見たら、前の世界の中世辺りに似た感じがします。
中世というのは私が居た時代のおよそ500年ぐらい前でしょうか。
ただ、あくまで建物だけで、それ以外の物は私がいた世界のものと
そこまで違いがあるようには思えません。
転移者の方に私と近い時代から転移された方がいらっしゃるのだと思います。
淑女という言葉は確かにありますが、
それを実践できるのは極々一部で一般的ではないかと。
貴族というものは随分昔に廃止されていますし」
「だとすると、かなり違いがあるな。
そういえば、地図を見たときに怪訝な顔をしていたようだけど、
地図も違いがあるのかい?」
「あ、そうですね。
恐らく前の世界と地形はほぼ一緒なのではないかと思います。
ただ、この世界の世界地図は前の世界の極一部で世界はもっと広いのです」
「ふむ・・・前の世界の地図を書けるかい?」
「細かくは無理ですが、大雑把なものなら
ただ、転移者の方が残しているのではないですか?」
「転移者の方が残したという話は聞いたことないね。
もしかしたら、どこかに記述したものがあるかもしれないが・・・」
う~ん、この世界の地図見たら何かしら反応しそうな気はしますが。
まあいいか。
「わかりました。
ですが、正確な島の位置や大陸の形までは覚えてないので、
あくまで参考程度でよければ書けます」
「ちょっと紙を用意するから、書いてみてもらえるかい」
「判りました」
細かい所とか国境とかは全く覚えてないので、
島とか洩れているかもしれないけど、ざっと書いてみる。
インドネシアとかどんなのか覚えてないよ・・・
書いたものをテーブルの真ん中に置いて皆に見せる。
「これは現在地辺りを中心において書きましたが、
世界は球体だと思ってください。
ですので、この端に行くと逆側に繋がると思っていただければ」
「ああ、球体というのは一応この世界でも常識ではあるから大丈夫だよ。
しかし・・・これは・・・もし前の世界と同じ地形なのであれば、
此処から東は陸地がずっと続くのだね・・・海は東には無いのか・・・
もし、この殆どが魔物の領域だとすると・・・これまで何もないのは運が良かったからなのか?
・・・もしかしてこの内容を表に出せなくて・・・
まあいい、国民を守る為の施策はまだまだ必要だという事か。
今の状態では、これだけの地域の魔物が集結してしまうと、とても守れない」
「そうですね。
可能性は低いでしょうけど、これだけの地域ですもの。
ダンジョンも多くあると考えるのが普通ですね。
それらが同時にスタンピード発生となると・・・」
「そうだね。
私とキー・・・我が家ではとても守れない・・・
やはり、討伐ギルドに育成をもう少し頑張ってもらえるよう、
支援をすべきか」
「所属する人の質も上げなければなりませんから、
我が家からも信頼できる人員派遣もしなければなりませんね。
騎士団の練度も上げなければ・・・」
あれ~なんかどんどんすごい話が広がってる。
でも、確かにそうか。
これだけ広大な地が、領地の向こう側にあるとなると危機感を覚えるのは当然。
しかも魔物が沢山いるってなると・・・私も他人事ではないな。
「とりあえず、この地図は暫く預からしてもらうよ。
色々此方で確認した後に焼却処分させてもらうから。
他はまた後日差を埋めていこう。
エルの方から何か聞きたいことはあるかい?」
「そうですね・・・前の世界では種族ってヒューマンのみでしたので、
エルフについてよくわかってないのですよね。
前の世界の物語では森に住んでいて、森の恵みを糧に生活していて、
他の種族とはあまり相いれない感じだったのですが。
ヒューマンとの違いって、魔力以外に何かあったりします?」
「そうだね、外見の違い、魔力の違いぐらいだとは思うけど・・・
キーとクラリス先生は何かありそうかい?」
「そうですね・・・森では少し行動しやすいかも?というのはありますが、
特に大きくは変わらないと思います」
「私も奥様と同じですね。
森の中では行動しやすいというのは感じますね。
高所とかもある程度自由に動くことはできますし」
「そうですか。
特に変わらないようで安心しました」
あ、そういえば物語のエルフって
「ん?エル何かあったのかい?」
「エルフの耳って性感帯な・の・・・かな?」
やってしまった・・・空間が凍結した・・・
暫くしてクラリスは顔が真っ赤に染まって、俯いてしまった。
アレッサは頭を抱えていて、お父様は何とも言えない顔をして明後日の方向を向いている。
そして、恐る恐るお母様の顔を見たとき、一瞬で意識を刈り取られた。
・・・一言・・・お母様の耳は赤かった。
人払いをしてまた皆で話をしています。
ああ、何でお母様が居たかって?
何のことはない、足音はアレッサで、
お母様は二階に向かって待っていたというだけでした。
「お嬢様、奥様からは逃げても無駄ですよ?
奥様は看破というスキルを持っておられまして、
お嬢様の行動を看破しているのです。
どういう行動を取っても発見されるので、逃げるだけ酷い目にあいます」
「あら、アレッサ。
私酷いことなんてしたかしら」
「私は逃げたりという事はありませんが、
私の行動を看破し、先回りして色々私が対処せざるを得ない状況に追い込まれたことはありますね」
「でも、それで全てうまく行ったでしょう?」
「そうですね。
結果を見れば最善ではあるのですが、
その経過、対処がものすごく面倒というのはいかがなものかと」
・・・どうもアレッサも色々あったようだ。
でも行動を看破するという事は、私は逃げることも出来ないのか・・・
やっぱり
「エル?何を考えているの?」
「魔王様からは逃げられないの・か・・・な?」
「あらあら、魔王というのは悪の王ということよね?
それは誰の事かしら?」
「だ、誰でもないです!私の意識が冒険に出たときの妄想です!」
「そう、私の看破は親しい人の行動や考えが、
ある程度だけど判るというものでもあるの」
ば、バレてるよね・・・
「わ、判りました・・・」
「淑女教育から逃げ出そうとしたという事だけど、
淑女というものが、前の世界とは違うのかもしれないね。
淑女だけでなく、これは前の世界との差を見つけた方が早いかもしれないな。」
ああ、お父様。
あなたが私の神なのですか。
「どうも前の世界の記憶が邪魔をしている気がするからね」
お父様・・・油断したところをヤルタイプだったのですね。
天に昇りかけた前の世界の記憶が今谷底に落ちていきましたよ。
「エルが感じるこの世界と前の世界の違いはどんなところかな?」
「そうですね・・・色々ありますが、
前の世界では様々な種族は無く、ヒューマンのみでした。
あと魔物も存在しませんし、魔法もありません。
ステータスとかも含めて、こういうのは物語やゲームの中だけですね。
後は・・・時代というのでしょうか?
この世界の建物だけ見たら、前の世界の中世辺りに似た感じがします。
中世というのは私が居た時代のおよそ500年ぐらい前でしょうか。
ただ、あくまで建物だけで、それ以外の物は私がいた世界のものと
そこまで違いがあるようには思えません。
転移者の方に私と近い時代から転移された方がいらっしゃるのだと思います。
淑女という言葉は確かにありますが、
それを実践できるのは極々一部で一般的ではないかと。
貴族というものは随分昔に廃止されていますし」
「だとすると、かなり違いがあるな。
そういえば、地図を見たときに怪訝な顔をしていたようだけど、
地図も違いがあるのかい?」
「あ、そうですね。
恐らく前の世界と地形はほぼ一緒なのではないかと思います。
ただ、この世界の世界地図は前の世界の極一部で世界はもっと広いのです」
「ふむ・・・前の世界の地図を書けるかい?」
「細かくは無理ですが、大雑把なものなら
ただ、転移者の方が残しているのではないですか?」
「転移者の方が残したという話は聞いたことないね。
もしかしたら、どこかに記述したものがあるかもしれないが・・・」
う~ん、この世界の地図見たら何かしら反応しそうな気はしますが。
まあいいか。
「わかりました。
ですが、正確な島の位置や大陸の形までは覚えてないので、
あくまで参考程度でよければ書けます」
「ちょっと紙を用意するから、書いてみてもらえるかい」
「判りました」
細かい所とか国境とかは全く覚えてないので、
島とか洩れているかもしれないけど、ざっと書いてみる。
インドネシアとかどんなのか覚えてないよ・・・
書いたものをテーブルの真ん中に置いて皆に見せる。
「これは現在地辺りを中心において書きましたが、
世界は球体だと思ってください。
ですので、この端に行くと逆側に繋がると思っていただければ」
「ああ、球体というのは一応この世界でも常識ではあるから大丈夫だよ。
しかし・・・これは・・・もし前の世界と同じ地形なのであれば、
此処から東は陸地がずっと続くのだね・・・海は東には無いのか・・・
もし、この殆どが魔物の領域だとすると・・・これまで何もないのは運が良かったからなのか?
・・・もしかしてこの内容を表に出せなくて・・・
まあいい、国民を守る為の施策はまだまだ必要だという事か。
今の状態では、これだけの地域の魔物が集結してしまうと、とても守れない」
「そうですね。
可能性は低いでしょうけど、これだけの地域ですもの。
ダンジョンも多くあると考えるのが普通ですね。
それらが同時にスタンピード発生となると・・・」
「そうだね。
私とキー・・・我が家ではとても守れない・・・
やはり、討伐ギルドに育成をもう少し頑張ってもらえるよう、
支援をすべきか」
「所属する人の質も上げなければなりませんから、
我が家からも信頼できる人員派遣もしなければなりませんね。
騎士団の練度も上げなければ・・・」
あれ~なんかどんどんすごい話が広がってる。
でも、確かにそうか。
これだけ広大な地が、領地の向こう側にあるとなると危機感を覚えるのは当然。
しかも魔物が沢山いるってなると・・・私も他人事ではないな。
「とりあえず、この地図は暫く預からしてもらうよ。
色々此方で確認した後に焼却処分させてもらうから。
他はまた後日差を埋めていこう。
エルの方から何か聞きたいことはあるかい?」
「そうですね・・・前の世界では種族ってヒューマンのみでしたので、
エルフについてよくわかってないのですよね。
前の世界の物語では森に住んでいて、森の恵みを糧に生活していて、
他の種族とはあまり相いれない感じだったのですが。
ヒューマンとの違いって、魔力以外に何かあったりします?」
「そうだね、外見の違い、魔力の違いぐらいだとは思うけど・・・
キーとクラリス先生は何かありそうかい?」
「そうですね・・・森では少し行動しやすいかも?というのはありますが、
特に大きくは変わらないと思います」
「私も奥様と同じですね。
森の中では行動しやすいというのは感じますね。
高所とかもある程度自由に動くことはできますし」
「そうですか。
特に変わらないようで安心しました」
あ、そういえば物語のエルフって
「ん?エル何かあったのかい?」
「エルフの耳って性感帯な・の・・・かな?」
やってしまった・・・空間が凍結した・・・
暫くしてクラリスは顔が真っ赤に染まって、俯いてしまった。
アレッサは頭を抱えていて、お父様は何とも言えない顔をして明後日の方向を向いている。
そして、恐る恐るお母様の顔を見たとき、一瞬で意識を刈り取られた。
・・・一言・・・お母様の耳は赤かった。
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