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一章 ~6歳(勉強中ですよ)

ステータスを詳しく!

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部屋に戻ってきました。
ううぅ、気が重いな~

「さて、エル様。
 昨日はステータスの説明が途中で終わってしまったので、
 改めて説明させていただきますね。」

「はぃ~、お願いします」

「大丈夫ですか?」

「うぅ、生き物を殺すというのがどうにも・・・
 前の世界ではあまり生き物を殺すという事を体験したことが無いので・・・
 お肉とかは処理されたものが売られてましたし・・・」

「なるほど、生き物を殺して処理することをしていないという事ですね。
 私も一応貴族令嬢でしたので経験が無く、最初はきつかったです。
 ですが躊躇いが出ると、自分だけでなく他の人も巻き込んだりするので
 こればかりは慣れておかないと先に進めません」

「判りましたぁ、厨房行く時までに覚悟決めておきます」

「はい、まだ先だとは思いますが、
 あまり気負わないようにしてください。
 では、ステータスの説明をさせていただきます。
 名前、種族、年齢は判ると思いますので、次の称号ですね。
 称号はその人の行動によって付与されます。
 付与される条件は様々ですが、滅多につくことはありません」

「えと、転生者とかですよね。
 これって何かいいことあるんですか?」

「称号によりますが、
 ステータスに見えない所に補正が掛かっていると思われています。
 例えば、力の数値が同じでも、
 力強き者という称号を持っている人と持っていない人が力比べをすると
 称号を持っている方の方が強かったりします」

「は~、なるほど」

「称号は様々な物があり、称号にどんな効果があるのか全ては判っていません。
 高レベルの鑑定スキルを持っている人であれば確認できるそうですが、
 私の鑑定スキルは低レベルなので、残念ながら確認できそうにありません」

「そうですか。
 転生者の称号がどんな効果なのか知りたかったですが、
 それなら仕方ないですね。
 鑑定スキルの取得方法は後で教えてください」

「はい、私のわかる範囲ではありますけど、後程。
 それでは次のメインクラスとサブクラスですね。
 メインクラスはその人の持つ戦闘職が付くことが多いです。
 稀に戦闘外の職の方がいらっしゃいますが、
 そういった方はその職のスペシャリストになることが多いですね。
 例えば、調理師というメインクラスがあるのですが、
 料理人として大成している方が多いです。
 次にサブクラスですが、こちらは一般的な職業が付くことが多いですね。
 教師や侍女とかになります」

「クラスは複数持てるとありましたけど、
 複数のクラスを持つと何か変わるのですか?」

「クラスを持ったからと言って、何かの数値が変わるという事はありませんでした。
 ただ、そのクラスが得意とする武器や魔法については扱いやすく、
 スキルや魔法のレベルが上がりやすいというのと、
 レベルが上がったときのステータス上昇値が変化すると思われていますね」

「武器とか得意になるのと、ステータス上昇値が変化するなら
 一杯クラス持ってたらすごく強くなれそうですね」

「う~ん、何とも言えませんね。
 クラス取得の条件が判っていて、最短で幾つも取得できるならそうかもしれませんが、
 それより今持っているクラスを鍛えるほうが強くなれそうです。
 あと、武器が得意になると言っても、鍛錬しないと初心者と同じですからね。
 色々な武器を扱うとなると、それだけ鍛錬に時間が掛かるので、
 今の得意なものを鍛えるほうが良い気はしますね」

「あ~、なるほど。
 確かにそうですね。
 では、私だと刀、薙刀、杖の中から選んだ方がいいのですね」

「そうですね。
 ただ、今はクラスによる得意なものが出ているだけですので、
 武器を選ぶ際に色々扱ってみて、扱いやすいものでよいかと思います。
 ただ短剣については解体を覚える必要があるので必要になります」

「う・・・解体ですか・・・」

「そうですね。
 少なくとも魔物の解体はできないと死活問題です。
 強い魔物になると素材の宝庫ですし、
 食料が無くなったとき、魔物を解体して食肉にする必要があります」

「はぁ、上手に焼けました~か・・・」

「?まあ、焼いたりもしますね」

「あ、すみません。
 何でもないです。
 やっぱり必要なんですね・・・う~・・・頑張ります・・・」

「魔物によって素材になる部分とか取り出し方とか変わってきますからね。
 その辺りは厨房での作業に慣れてから、お教えしますね」

「あ~・・・うん・・・お願いします」

「大分参っているようなので、質問はまた後日でも構いませんので、
 先に説明を進めますね」

説明を受けた感じステータスはこんな感じです。
-------
レベル:魔物を倒すと魔素と言われるものを吸収し、レベルが上がるみたいです。
    ゲームの経験値みたいなものですかね。
    ただ、クラスとかスキルのレベルは魔素吸収でレベルは上がらず、
    熟練度で上がるようです。
SP :力、体力により値が決まって力+体力×2になるそうです。
    スキルを利用したり、走ったりとか体が疲れることをすると値が減るけれど、
    回復はそれなりに早いみたいなので、スタミナって考えればいいのかもしれませんね。
MP :魔力、精神力によって値が決まって魔力+精神力×2になるそうです。
    SPと同じような感じですかね。
TP :器用によって値が決まって器用の値がそのまま反映されるそうです。
    技能スキルを使うと減るみたいですが、TPだけが減るようなスキルは滅多になく
    調薬、鍛冶、彫金とかすると減少するらしいですが・・・
    こちらもSPとMPと同じって考えたらいいかもしれませんね。

力  :1上がれば拳大の石1つ持ち上げるぐらいの力が上がるらしいです。
    ですので、1上がったところで微々たるものみたいですね。
体力 :防御力とか関係するのかな?と思いましたが違いました。
    持久力というか、病気とかの耐性というか体が丈夫とかいったものみたいです。
魔力 :魔法の威力とか効果に影響して、
    前に説明受けた通りだけど、寿命にも関係するらしいです。
精神力:精神干渉に対する抵抗力が上がるみたいです。
    そしてゴースト系は精神に対する攻撃をしてくるとのことです。
    ちょっとブルっと来たのは内緒です。
    おトイレ行っておいて良かったとだけ言っておきます。
器用 :これは指先の器用さも関係するけど、魔力操作とかも関係があって
    ドワーフとエルフは器用さがちょっと高いそうです。

最後に力、体力、魔力、精神力、器用については
レベルアップで1~3、極まれに4とか上がったりするみたいです。
ただ、スキルとか魔法で上昇値アップとかあると、その分上乗せされるみたいです。
あと、18歳までは才能によって上昇し続けるらしいですよ。
上昇値は人によってまちまちで、クラスとか種族で変化するみたいです。
この上昇値が相当すごいみたいで、12~18歳が一番上昇するようですから、
成長期に関係して上昇する・・・と考えればいいのですかね。
-------
あと気になっていた素早さについて聞いてみたのですが、

「素早さ?足の速さは筋力ですよね?」
という回答でした。

う~ん、そうなの・・・かな?
走ると筋力無くなるとか聞いたような気がするけど・・・勘違いかも。
拳大の石が持てる程度とか言ってるけど、それは腕力だけで、
全身で考えると力ってすごいんじゃない?

あとは・・・やっぱり寿命か~・・・
体力、魔力で伸びるって言われましたし・・・
元の世界に戻れるかどうかに関係するから、一応聞いておかないといけないですよね。
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